5月22日(水)
おとといは強風、昨日は東京も大雨で冠水したとか。
荒れに荒れた日本列島でしたが、なんとか天気も持ち直しました。

最上三十三観音めぐりの2日目です。

ところで、なぜ水曜日なのかというと、
水曜日はフィットネスクラブの定休日なんです。
どうせ運動できないし、それなら自転車に乗ろうというわけ。

第1番 若松(天台宗)

午前6時45分、いつものように空気をしっかり詰めて出発。
天気は上々。(でも少し寒い)

山形市から天童までは、なんて事もなくひたすらペダルを漕ぐ。
おそらく100回以上通ってる道なので、特段の感動もなし。
(もっとも、自転車で走るのは2回目なんだけど・・・)

ゆっくり走っても1時間足らずで「道の駅 天童」に到着。
ここで5分休憩。
そしてまたペダルを踏む。

途中、小学生の通学隊を何チームかやり過ごしたりしながら、いよいよ若松観音の麓へ到着。ここからは登りになる。

最初はギヤを落として苦労なく進める程度。
ところが、最後の2キロでいきなり急になる。
少しずつギヤを落とし、足を持って行かれて、さらにギヤを下げ・・・

ここで、無理をしないで押していく。

根性出せばきっと登れたでしょうけど、
今までの経験上、見境なく無理すると体力を使い果たし、それ以降何もできないことがよくあったのです。

「楽しみでやってるんだもんねー。意地はらないもんねー。」と言い聞かせながらトボトボ歩き、それでも2時間かからずに到着しました。

(たぶん)住職さんによれば、
「標高が天童市内から250mくらい高い。冬場は四駆でないと登ってこれない。」という話。

さて、栄えある「第一番」の若松観音は、行基菩薩が山頂に光る三十三観音を感得した。」ことから開山されたということ。

「御本尊は行基菩薩自ら一刀三礼の則で刻んだ等身大の聖観世音である。しかしながら御本尊は、行基菩薩が他見を禁じられたため永久の秘仏となっている。」

そういえば、皇位継承で話題になった「三種の神器」も、誰も中を見てはいけないという話ですね。若松観音の御本尊も、きっと三種の神器に匹敵するものなのでしょう。

そんな話を聞くと、ぜひ見てみたい・・・

境内は緑の中に静かな佇まいを見せ、なかなか良い雰囲気です。撫でると子育てがうまくいくらしい「おっぱいの御神体?」などもあり、見所満載?
(子育て、すでに終わってますが、せっかくなので撫でてきました。)

さらに、見晴台からは「月山」「葉山」そして少しだけ「朝日連峰」も見渡せて、この景色を見に登る価値ありです。

一通り拝礼を済ませ、(たぶん)住職さんから「帰りは楽ですよー。」と声をかけられ、無事に第一番をクリア。

しかし、楽なはずの下りは、坂が急すぎて逆にスピードも出せず、
ビビりまくりで登りより疲れました。
登りでは斜度に気づかず、帰りに「うわー、ここ登ってきたの!?」というのが、私の「自転車あるある」なのですが、みなさんも同じですか?

若松の詳細(最上三十三観音HP)

参道と車道の分かれ道、このへんちょっとこわ
若松観音 立派! さすが1番!
境内の雰囲気
見晴台からの景色、サイコー!

第2番 山寺(天台宗)

若松から山寺(Map Fan 13キロ)

若松からの恐怖の下り坂を終え、ここからはだらだらの登り。
登りと言ってもほとんど平地のようなもので、大きく消耗する事もなく自転車は進みます。

花の季節が過ぎたサクランボの実が、小豆みたいにくっついているのが見えます。もう少しでサクランボ狩りのシーズン到来です。
天童から山寺にかけては、「観光サクランボ園」が軒を連ね、来たる激動の初夏を迎える準備中。この時期はとにかく忙しく、知り合いを総動員しても追いつかない農家が多いようで、アルバイト募集のニュースがテレビ放映されたりもします。

 

山寺の観音さまは、有名な観光名所である「山寺 立石寺」からさらに1キロほど上流に登ります。立石寺は芭蕉の「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」の句で有名なところ。最近では「3月のライオン 後編」で、最後の対局シーンの舞台がここです。聖地巡礼においで下され。

 

そんな有名な山寺を横目に、山寺の観音さまに到着。
正式名称は「宝珠山 千手院」と言います。

こっちは有名な観光地「立石寺」

山寺の驚きその1 ついてる鳥居

正面の鳥居のわきに何やら説明が。

鳥居の右に、なにやら書いてある石板が。
鳥居の柱に抱きついて、「ついてる」を10回唱えれば良いらしい。

ふむふむ、恋愛か金運か、どちらかを選ぶのね。
両方はダメなのね。

スポンサードリンク

よし、当然左側!
しっかり抱きついて、
「ついてるついてるついてるついてるついてるついてるついてるついてるついてるついてる!!」

誰もいなくて良かった・・・

山寺の驚きその2 石段に線路がある!!

えーーーーーっ??!!
上から見ると、こんな感じ。石段の途中に仙山線

この線路、仙山線と言って「山形〜仙台」という2つの県庁所在地をつなぐ幹線鉄道です。
とは言っても1時間に1本くらいですが。

しかし、踏切もなくて危なくないのでしょうか。
少し離れた場所に踏切が見えたので、そこの音で判断ということかな?

首都圏のみなさん。
どうです? 山形、いいでしょ。

「キケン!!列車に注意」って、あんた・・・

山寺の驚きその3 なんか出るらしい

礼拝をすませ、御朱印授与所のおばちゃんからお茶とワラビをごちそうになりながら、しばしおしゃべり。

「猿が入るから、戸を閉めろって書いてましたね。」
「時々来るよ。群れで。
イノシシも近くまで来るし、もうこのあたりの筍は、みんな掘られてダメ。」
「ところで、ずいぶん上までいろいろあるんですね。」
「そう、パワースポット。そこはね、写真撮るといろいろ写るんだって。鋭い人だと。神様が集まって話してるのが見えた、なんてこともあったりね。」

話題に上りませんでしたが、とうぜんツキノワグマも生息してます。

山寺の詳細(最上三十三観音HP)

山寺の観音堂には「猿が入るから、戸を閉めてね」と注意書きが。

第3番 千手堂(天台宗)

山寺から千手堂 (Map Fan 10キロ)

今日は、3つとも天台宗だな・・・

山寺から千手堂までは、扇状地を上から下へというゆるい下り。
ペダルもブレーキもほとんどいらない、まったく運動にならない行程です。
アスファルトの道路が歪んでて、道路のわきが異様に盛り上がってる所が多く、それに車輪を取られると車に轢かれるリスクがあります。
精神的には、けっこう緊張。

結局、何のトラブルもなく千手堂に到着。

千手堂はどこにあるかというと、
住所が「山形市大字千手堂」です。
(説明になってない。)

1番2番に比べると、平地のど真ん中にあり、明るい雰囲気です。
山奥の静けさもいいけど、人の生活臭のある場所も安心します。
義経の桜(四代目)という立て看板がありましたが、誰もいなかったので聞けませんでした。義経さん、ここに来てる??

このあたりは古墳などの遺跡も多く、歴史ある場所のよう。
しかも、かつては「第1番」だったそうです。
その後、なぜ3番になったのかはわかりませんが・・・

取り立てて変わった事もありませんでしたが、
なんと、金の納め札がありました。
なかなか見ないという話ですが、先週もあったし今回も見つけたし、けっこうついてるのかも。

千手堂の詳細(最上三十三観音HP)

千手堂外観。左の板に金の納め札。
わーい、金ピカ!!
崩れた鳥居も飾ってありました。

千手堂を拝んで今日の行程は終了ですが、
帰り道に「4番 圓應寺」に立ち寄っていきます。
こうすると、
「1番から8番まで通した。」ということになるからです。

圓應寺に言ってお参りしたら、ここにも金の納め札、ありました。
(きっと、同じ人ですね。)

千手堂から圓應寺(Map Fan 6キロ)
最後は、前回のスタート地点の「4番 圓應寺」

本日の走行距離 52キロ。

スポンサードリンク