いよいよ山形県も梅雨が明け、一気に気温が上昇しています。withコロナの生活様式が定着しつつあるとはいえ、マスクが習慣化する初めての夏ですから、注意が必要です。熱中症、気をつけよう。(ところで、日射病という言葉は、完全に死語になった感がありますね。)

 本日は、水晶山です。「水晶岳でしょ?」いいえ、水晶山です。水晶岳は、北アルプスの中でも最深部と言える秘境の山で、日本百名山にも入っている人気の山ですが、山形の水晶山は、標高668mの里山です。

 登山ルートは2つありますが、特に「険しい道に敢えて挑戦する」という感覚のない私は、比較的楽な「川原子口」から登ります。(標高を考えればどちらでも問題はありませんが。)
 登山口はちょっとわかりにくのですが、近くになると「水晶山こっち」と標識があります。標識に従ってゴルフ場の先の細い道を進むと「川原子登山口」があります。ここには駐車場とトイレがあります。ここから歩いても全く問題ないのですが、「この上の六角堂にも駐車場があります。」と御丁寧に書いてあるので、車で進みます。車が1台ぎりぎりの細い道をぐねぐねと曲がりながら登り、「六角堂登山口」の駐車場に到着しました。川原子にも六角堂にも車はなく、どうやら山には誰もいないようです。

川原子登山口の駐車場。誰もいない。
さらに細い道を進む。
六角堂駐車場。誰もいない。

 スタートは9時10分。蜘蛛の巣を恐れ、置いてあった木杖をひとつ拝借します。山には誰もいないので、念のため熊鈴をキャラキャラと鳴らし、イザとなったら杖で撃退するつもり。小さな熊だといいなあ。でもあまり小さいと、母熊が怖いなあといろんな想像を働かせます。

六角堂は、今は単に六角形の休憩所。
この杖、売り切れの時ってあるのかなあ。
鈴鳴らして進む。

 登山道はきれいに整備してあり、水でえぐれた部分にはセメントらしいものも見られます。下草もしっかり刈ってあり、地域の皆様がていねいに維持してくれているのが分かります。感謝です。

スタートは杉林。
道の穴をセメントで埋めてある。
湧水はほとんどなし。これを当てにしてはいけない。

 歩きはじめは杉林。堂々とした杉が見られます。少し歩くと「七曲り」という、やや急な斜面が現れますが、ジグザグに進むので苦しくはありません。こちらも道の整備が行き届いていて問題ありません。
 「七曲りの三」あたりから森はブナ林に変わります。やっぱり東北の山は広葉樹林帯がいいですね。地元の少年団が設置した樹名看板もきれいです。

七曲り。
?標高より高い???  そうか、距離だな。
こちらの湧水もほとんどなし。

 七曲りが終わり、再び斜面は緩くなり、しばらく進むと「見晴台」が現れました。木々の間から遠く天童の市街が見えます。でも、ここまで30分少々なので、先に進むことにしました。
 実はこの判断はあまり良いものではありません。山に限らず熱中症予防には早めの給水が不可欠。しかも今は山登りで多量の汗も出ています。「本当はちょっとでも水飲むべきだよなあ。」と思いながらも「もう少しで山頂だし、まあいいか。」と安易に進むのはいけませんね。幸い体に異変もなく下山できたので結果オーライですが、低い里山とはいえ山をナメてはいけません。(こんな反省ができっるのも、振り返って文章にしているからだな。)

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七曲りが終わると、斜面は緩くなります。
見晴台。

 見晴台からは傾斜はほとんどありません。(いえ、ありますよ。でも、山登り的な斜面ではないという意味。)尾根に出たという感じです。(でも林の中で、眺望はありません。)時々木に掛かっている看板を読みながらゆっくり歩くこと十数分、山頂に到着しました。
 でも、「おつかれさまでした。山頂です。」という言葉に惑わされてはいけません。山頂?の神社の裏にはさらに石段が見えます。石段を登ると小さな「奥の院」が登場。でも、ここでも騙されてはなりません。奥の院の後ろには小さな岩山があり、奥の院を迂回して登ることができるのです。最後に岩を登り、ようやく「水晶山頂」の石碑と三角点が現れました。
 ふう、危ない危ない・・・奥の院から引き返すところだった・・・

さらに進むと。
わーい。山頂って書いてある。
ん?さらに上があるぞ。
奥の院ですね。ここが山頂?
あれ?さらに登れそう。
ここが山頂だ。危うく奥の院から引き返すところだった。

 山頂は8畳くらいの広さです。東側の景色がきれいです。でも西側には木がかなり密集していて眺望はなく、これがないと景色も風も気持ちいいだろうなあと思っちゃいます。この木、切ったらダメですか?だめですよね。

 10分くらい休み、水分と柿ピーを摂取して下山開始。下りも危険なところはありません。「滑石」という雨なら大変なのかなあという場所もありますが、ほんの数mなので注意すれば大丈夫です。

転ばないように、注意して・・・。

 結局、下山途中で2人のおじさんとすれ違った以外は全く人に会わず、「山を独り占め」という贅沢な状態でした。コロナ感染リスクも、ほぼゼロと言っていいでしょう。私もすれ違ったおじさん達もノーマスクですが、すれ違う時は少し手前で挨拶し、結構長い時間息を止めてすれ違ってます。飛沫を出さない、飛沫を吸わない対策です。(ここまで神経質になる必要があるのかは、よくわからん。)

 ゆっくり歩いて往復2時間弱。とにかく道がきれいで、素敵な山でした。

リンク やまがた山 水晶山

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