全国的に猛暑日が続いています。3000mに近づくような高山ならそれでも気持ち良さそうですが、数百mの低山はそれほどの気温低下もなく、かなりの苦戦が予想されます。ここ数日、山形も35度に迫る勢いで、「山、暑いよなあ。」と躊躇しておりましたが、せっかくのお天気なので覚悟を決めて行ってきました。

 黒伏山は、「ジャングル・ジャングル」というスキー場で有名なところ。スノーボードがようやく認知されてきた初期のころから、ボーダーに優しいスキー場として有名なところでした。
 でも、初期のボーダーは何処に飛んでいくか予想もつかないような人も多く、家族でスキーに行った時には、うちの娘がボーダーから足払いを受けて宙に舞うというアクシデントもありましたっけ。(ボードがスキー靴に当たり、スキーウエアの足元がざっくり切れておりました。こわ。)そんな恐怖の体験も今は昔。最近のボーダーはみなさん上手です。

スキー場のセンターハウス付近に登山口があります。

 スキー場の駐車場に車を停めると、おばさんが二人、登山靴を履いています。「これから登るんですか?」と聞いたら、「今日は草刈りなんです。」とのこと。少ししたら軽トラがどんどん入ってきて、総勢10人以上の団体さんが草刈りの準備を始めました。聞けば「東根山岳会」の皆様だそうです。ありがとうございます。
 スタートは午前8時。駐車場から道路を数十m歩くと登山口。ここから一度川の方へ下ります。途中にある「登山届け」と「利用者数調べ」にチェックを入れて、仮設の橋を渡ります。若干(いや、かなり)高所恐怖の私は、少し震えます。この橋は、「東根山岳会」の皆様が春先に設置し、雪が降る前に撤去するのだそうです。結構大変な作業です。

登山口には何の表示もないので、最初は不安になる。
登山届けのポストを見て、コースが正しいことに安堵。
橋、怖いんですけど。

 橋を渡って少し登ると、いきなり地面に矢印があります。ここから入ると黒伏山への最短コース。見逃してまっすぐ進んでも周遊コースなので、きっとそのうち着くでしょう。もちろん私は最短コース。
 黒伏山の南斜面は、ほぼ垂直じゃないかと思える岩壁で、まっすぐ登ることはできません。山を右に見ながら迂回し、やや後ろから攻める形です。だから、最初はほとんど登りもなく、だらだらと森の中を徘徊する感じ。道に迷わないようにピンクのリボンがついているので、見落とさないように・・・。(でも、一度ミスして藪の中に入ってしまった。)

ここから黒伏山への山道。
とても歩きやすい。

 1時間半ほど森を彷徨い、今度は尾根伝いに高度を上げていきます。途中、かなり急な場所が数カ所あり、ロープが設置されておりました。やや運動不足かな。息があがります。水も順調に減っていき、もうすぐ750が1本なくなりそう。残りは1リットル。ああ、もっとたくさん持ってくればよかった。

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尾根を登ります。
わーい、山頂が・・いえ、山頂はあの山の奥。
急登だ。がんばれ。
スキー場見えた。雲ひとつなく、暑い。
草木でごまかしているが、実はかなり高度感のある尾根道。
ひー、落ちたら止まらないな。

 山頂に近づくと、ようやく眺望も開け(そして怖い)、スキー場が見えます。風が吹けばきっと気持ちの良い尾根道なのだろうけど、今日は無風、そして雲のない快晴。このまま日干しになりそう。
 でも、まずは無事に山頂到着。時刻は11時ちょうど。スタートから3時間が過ぎています。(これで、ほぼコースタイム。)
 先に山頂に着いていたお兄ちゃん(Uチューバーらしい。来週動画をアップすると言っとった。)と少し話をして、お兄さんはさらに奥に進み周回コースへ。私は水が心配なのでまっすく降りることにしました。

山頂到着。ここは眺望なし。
アンパン旨し。

 帰りはほぼ2時間で下山。心配した水も、なんとか持ちました。(でも、残りはコップ1杯くらい。)
 駐車場に戻ると、山岳会の皆様もちょうど草刈りが終わったようで、最後の歓談をしておりました。23日には別の場所を刈るとか。県から多少の手当ては出るようですが、ほぼボランティアですね。
 山岳会のメンバーもどんどん高齢化が進み、いずれ草刈機の操作もできなくなるかもと、かなり心配していました。若い人がどんどん仲間に加わり、山道の整備も継続していただけると、たまに来る人間としては大助かりなのですが。

水はこれしか残ってない。危険だったな。

リンク やまがた山 黒伏山

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