山登りを自分の趣味に取り入れてから、向かうのはもっぱら「日本百名山」。「そうです。ミーハーです。」という感覚もありますが、「有名な山なら、一人で行っても誰かがいるだろう。それに、登山道だって整備が進んでいるだろうから、変に無名の山よりも安全に違いない。」という身を守る理由が一番です。でも、いつまでも百名山にこだわるのもどうかと思い、少しずついろいろな山を調べております。その一環が地元の「やまがた百名山」でした。

 さて、今回登った「秋田駒ヶ岳」は「日本200名山」のひとつです。当初は登ることは考えていませんでした。前日に八甲田を登った後、道の駅で車中泊。そして翌日の朝に玉川温泉でひとっ風呂浴びて、鳥海の方に向かっておりました。田沢湖まで来たところで「乳頭温泉もいいなあ。」と思って進路変更。そうしたら、遠目に美しい山が見えてきて・・・。天気も良い。しかし、時刻はもう昼に近づいています。急に予定変更しての山登り(事前調査してない)、しかも昼すぎのスタート(当然、すぐに日が暮れる)、天気が悪ければ「遭難しに行ってきます。」と言わんばかりの暴挙に違いない。でも、天気いい・・・。すぐに「コンパス」のサイトで秋田駒ヶ岳を検索すると、8合目の駐車場から3時間程度で行けるようです。とりあえず駐車場まで行ってみます。

 かなり細い山道を走り、駐車場に到着したのが12時過ぎ。駐車場のすぐそばに立つ「8合目小屋」で「今から行っても大丈夫ですかね。」と聞くと、「3時間くらいで行けるから、まだ大丈夫。今日は紅葉きれいだったよ。」と、下山してきた人のアドバイス。思い切って登ることにします。

さあ、登山開始!
ふむふむ、旧道はだめなのね。
山を巻きながら登ります。

 12時半、登山開始。山頂を左手に見ながら反時計回りに進みます。青空に紅葉が美しい。どちらかというと雨男ですが、今日は不安要素がまったくありません。(でも、遅い出発なので、足取りは速く!)下ってくる人たちと「今日は最高ですね。」と挨拶をしながら気持ちはルンルン。少し歩くと田沢湖も見えてきます。

田沢湖が出てきた。
風が気持ちいい。
今日の紅葉は最高です!

 1時15分、阿弥陀池に到着。ここからはほぼ真っ直ぐに男女岳に登ります。池を挟んで反対側には男岳と、登る人影も見えます。最後の上りは少し急で、足にきます。でも、距離も短くちょっとした筋力トレーニングくらい。(とはいえ、ここで足を使いすぎるのも危険。山では最後まで余力を残すのが鉄則!)
 山頂に来ると、しばらく隠れていた田沢湖が再び顔を出し、八幡平から遠くは岩手山、早池峰まで見えています。こんなに良い日に山に登るのも久々かもしれません。

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阿弥陀池に来ました。
山頂までの直登。最初は砂利と敷石。
やがて階段に変わります。
山頂から男岳。登山者が小さく見えます。
山頂到達証拠写真。

 と、いつまでも山頂に居座ってはいられません。時刻は1時40分、下山開始。まっすぐ降りる旧道は通行止めになっているので、横岳に登り返して尾根伝いに周って駐車場に向かいます。横岳への道は少し急だけど危険な場所はなし。尾根の道は若干風が冷たいけど気持ちの良い眺望が広がります。元の道を戻るよりもこちらがお勧め。途中で一緒になった人と写真を取り合いながら、15時ちょうどに下山できました。

さあ、下ろう。帰りは奥の稜線を左に進みます。
阿弥陀池のトイレ。ほんとの緊急時にはここで一夜を明かせるかな?
横岳からの稜線を歩く。
稜線の道が続く。
紅葉がきれい。奥は岩手山。
振り返ると、男女岳と阿弥陀池。
駐車場が見えてきた。

 今回の登山を機に、登る山を「日本百名山」から「二百名山」「三百名山」に広げても良いかなと思い始めました。その意味では、今後の山登りの転換点になる山になりそうです。

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