前日は大菩薩嶺を登り、「道の駅まきおか」まで降りて車中泊。そして早朝、乾徳山登山口駐車場(バス停前)に車で移動。
すぐに準備をして6時スタート。しばらくは普通の車道を歩いて本当の登山口を目指す。道端にあった乾徳神社を過ぎると途中の広場に何台か車が停めてあったが、これが合法的なものなのかは不明。

駐車場。緊急事態地区の人は登っていけないようだ。
最初は林道。
40分歩いてやっと登山口。

 6:40、ホントの登山口に到着。ここから当然道は狭く急になる。熊目撃の看板などもあったが、視界は良好なので恐怖は感じない。しばらく登ると昔の林道(今は使われていない)を横切る。林道には既にかなりの大きさの木が茂っている。このまま何十年もすると再び自然に戻るのかと思うと、感慨深かったりもする。
 途中、「錦晶水」という水場があり、特に水が不足しているわけではないが一口いただく。まずまず美味い。

旧林道が自然に制圧されつつある。
美味しいです。

 8:10、国師ヶ原に到着。1600m付近にかなり広い平地がある。ここは乾徳山にいく2つのルートが交わる場所。一方は下山道という設定のようなので、十字路をまっすぐ突っ切り先を急ぐ。(いや、急いではいない。)

 しばらく登るとようやく岩場が現れる。実は岩場が得意ではない。というより高所恐怖症なので、所々でビビッてしまう。途中、かなり小さな男の子が父親と一緒に鎖やロープにつかまって頑張っていた。どう見ても低学年、すごいものだ。
 山頂直下にある垂直の壁(クサリ付)は、途中まで頑張ったものの手に力が入らず、断念してう回路を選択。ここまで来て挑戦しないなんてもったいない・・いや、挑戦してダメだったのよ。まあ、頑張ればいけたかもしれないけど、「頑張ったけど行けなかった。もう腕が限界」なんて状況を作るべきではないですね。おまけにソロ登山だし。

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険しくなってきた。
梯子、好き。
鎖がないと泣く。
約10mの壁。今回は真ん中くらいで断念。(根性なしです)
山頂は霧。

 9:45、山頂に行くとそこそこの賑わい。パンをかじり、コーヒーを飲んでしばらく休憩。残念ながら霧で視界は良くなかった。
 さて、降りよう。帰りはもう一本の道を下りていく。途中まではどこが道なのかよくわからない岩を越え、下山道に入ってからは、ザレ場というよりかなり大きめの不安定な石(しかも尖ってる)の急斜面を下る。ザラザラと石が重力に負けて滑るので注意しながら・・・ここで転んだ・・・
 かなりの急斜面で足を乗せた石がずり落ちて、体勢を立て直す暇もなくまっすぐ頭から下方に倒れた。ザラザラと滑り落ちる石の上で腕を必死に踏ん張って何とか止まった。うーむ、これがホントの急斜面だったら死んでたかも。怖い怖い。

下り、かなり急です。
事故現場。こんな感じに転倒しました。(生きてます)

 何とか無事に国師ヶ原に戻り、ここでまた小休止。行くときは気づかなかったが、鹿(二ホンジカ)があちこちにいる。ここも鹿の食害に悩まされているのだろう。
 帰りはせっかくなので別ルートを選択。しょうど8の字に周ることになる。こちらを通ると遠くに大平高原が見える。大平高原にも駐車場があり少しは短縮コースになるのだが、駐車料金が発生するのが少々痛いところだ。

下り、どんどん行こう。いや、慎重に。

 こちらのルートもかなり急で、こっちを登ってくるのは辛いだろうなと思いながらどんどん下る。なんだろう。山登りは好きだし山頂も気持ちいいけど、「もうすぐ駐車場に戻る」という時間帯もけっこう好き。きっとホッとしてるんだろう。でも今日ははでに転んだので最後まで慎重に。

鹿さん防止ネット。
到着。下りたら晴れるという・・・

 12:50、三和徳和の町に到着。鹿避けのゲートを通過して、あとは街中を歩くだけ。
 13:05、駐車場着。 霧はけっこう出たものの雨に降られることもなく良い山旅であった。垂直の壁を登れなかったことと、途中で派手に転倒したことがやや心残り。

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