御座山から再び北上して高峰高原の車坂峠へ。そもそも浅間山は噴火の恐れがあるから山頂までは行けないので、外輪山で一番高い黒斑山まで行って戻ろうというお気楽なコースをチョイス。(浅間山荘の方も見たかった気もするが。)駐車場は広く、夜は当然静かなので普通に睡眠できた。車中泊仲間はソロが2人とシニアのグループ。シニアグループはしっかりテントを立ててご就寝。(ホントはテント禁止)

出発します
素敵な道
ちょっとザラってる場所も

 翌朝、天気は上々で青空が広がっている。これは良い時に来たと心の中でガッツポーズをとり、早速スタート。黒斑山までは片道2時間ほどなのでゆったりと登れるだろう。時計は5時15分。登り出してすぐのところに分岐があるが、こっちの方が景色が良さそうに思って右側を選択。遊歩道のような道とやや小石交じりの斜面をくり返しながら少しずつ高度を上げる。しかし、こちらのコースは尾根伝いで小ピークを3つ越えては下るのでやや効率は悪いようだ。帰りは別の道にしようとここで誓いを立てる。途中には噴火の際に逃げ込むシェルターもあって、やや緊張するが、浅間山は静かなもので噴火の気配はなさそうだ。

シェルター発見

 1時間で合流点に到着。見ればすぐそこにトーミの頭。その先すぐに山頂だから、どうみても1時間かかる距離には見えないので、今日は体調の良い日なのかもしれない。最後の斜面は崖沿いの急登でややビビったが、実際歩いてみるとそれほどでもなく、6時50分に到着。ここまで1時間半。それにしても早すぎる。

最後の登りを振りかえる
景色よし すぐ下崖 少しだけ噴煙
山頂はやや地味

 山頂からは浅間山がきれいに見える。山頂点前の前掛山までのルートもはっきり見えるが、現在あそこは進入禁止。それでも行っちゃう人がいるらしい。(自分は良い子だから行きません。疲れるからじゃありません。)
 山頂で少し話したおじさん2人組はバードウォッチャーで、目的が少々違うようだ。でも彼らの話は面白かった。なんでも80歳を越えた仲間が次々と最新の望遠レンズを買ってくるのだそうだ。
「死んだら使えないから今のうちに欲しいものは買う、と言いながら巨大なレンズ持てなくてよろよろしてるんだよね。」
 なるほど、そうだよね。貯金してても死んだら自分は使えないもんね。悔いを残さずどんどん消費するのも良い考えのような気がする。(子どもや孫がどう思うかは、別。)

 あまりに早く着き過ぎたので、外輪山を行ける所まで行くことにする。でも周遊コースには行かない。一旦下りてしまうと、トーミの頭に上ってくる斜面が大変そうだから。(ほんとに登山が趣味かお前?)
 ここからはカルデラの縁を回るので高度差はほとんどない。でもあせる必要もないからゆっくり写真を撮りながら進み、結局8時に蛇骨岳に到着。ここでコーヒーを飲みながらゆっくりする。ここを最終地点にしようかとも思ったが、先の仙人岳までは行けそうなので、リュックをデポして行くことにする。(デポしたのは、途中で気が変わってカルデラを下りてしまうのを防ぐためである。自分を信頼していない。)

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少し先に行ってみる
蛇骨岳
もうちょい先に行く
いい感じ(実は怖い)
よし、あそこをゴールにしよう
仙人岳

 仙人岳までは距離は短いものの、場所によっては高度感があって苦手。でも歯を食いしばって(大袈裟)よじ登り、8時30分に到着。さらに先には鋸岳が見えるが、岩がごつごつして怖そうなのでやめにする。

 帰りは黒斑山を向いて歩く。山頂ではあまり感じなかったが、黒斑山頂とトーミの頭は結構な崖のすぐそばにある。火山の噴火も怖いが、振動で山ごと崩れても文句が言えない形をしている。ああいう場所に長居はしたくないものだ。
 というわけで黒斑山はあっさり通過。トーミの頭で少しだけ休み、最後に浅間山の雄姿を目に焼き付けて帰路に就いた。

あそこにいたと思うとゾッとする
帰り道は緩やかだ

 下りのコースは予想通りなだらかで、おそらく時間はかからないだろう。まだ10時なので登ってくる人もまだまだいて、挨拶しながら下る。途中でどこか外国のファミリーに遭遇して驚いたくらいだろうか。
 10時30分、駐車場到着。いつものように午前中で終了するというあっさり登山が終了した。帰りにビジターセンターに寄ってみたら、しっかりヘルメットのレンタルがあった。ほんとに噴火したらと考えたら、借りていくのもよいかもしれない。(てか、ヘルメット持ってるだろが!)

持ってない人は借りていきましょう
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