霧ヶ峰(車山)を11時30分に終わらせて蓼科山登山口がある7合目まで車を走らせる。特に道に迷うわけでもなく12時過ぎには駐車場に到着。さて、どうしよう。いつもの自分なら午後の出発はあり得ない。だいたいが11時過ぎて山頂にいなかったら帰ってくるくらいの気持ちでいるので、無謀この上ないような気もする。でも、ちょっと悩んでいたらもう一台やって来て、40代くらいの男性が登って行った。まあ、往復4時間だし、日暮れに帰れないということはないよなあ、ホントに緊急事態なら山頂に山小屋もあるし。ということで、登ってしまうことを決断。

 こんな山の登り方でいいのかなあ。なんか邪道のような気がするなあ。でも、ピークハンターというカテゴリーもあるようだし、朝早く登ったところで大抵午前中で降りるから、滞在時間は変わらないし・・。

 12時15分、登山口を出発。コースは2本あるが、当然直登コースを選ぶ。午後の出発ということで若干気持ちが前のめりになるのをぐっとこらえてじっくり歩く。最初は緩やかな砂利の道だがほとんどが川になっている。おや、これは何の水だろう?雪解けかな?全体に山に雪は見えないが、2500mを越える山だし雪渓もあるかもしれない。それに雪がなくなってもしばらくは山が蓄えた水を吐き出すだろう。

登山開始 12:15
若干川になってるけど大丈夫
急になってきた

 少し登ると道の水は消え、ほぼまっすぐな砂利砕石交じりの道が続く。そして斜面はだんだん急になり、あちこち崩れかけている場所も見える。おそらく断続的に石が転げ落ちるのだろう、あちこちに小さな雪崩止めもある。これを管理している人はさぞかし大変だろう。おそらく上にある2軒の山小屋のみなさんの仕事だろう。

管理、大変そう
登って来た道を振りかえる

 無事に蓼科山荘まで到着したのは13時15分。1時間で来た。コースタイムよりも若干早いので、これなら問題なく帰れそうだ。山荘では若いパーティーが並んでアイスクリームを頬張っている。「うまそうですね。いいですね。」と声をかけると「最高です!」というリアクション。若者は良い。
 山荘から山頂までは距離はさほどでもないが、大きな岩の斜面をほぼ直登するコースとなり、クサリがあったり岩を乗り越えたりと大変である。ここで年配の3人組に追いつき、途中まで一緒に登る。なんだか大変そうできちんと下山できるか心配になったが、聞けば山荘に泊まるという。なるほどそれなら余裕はあるな。すると余裕のないのはやはり自分か。少し焦りが出て先に行かせてもらう。

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蓼科山荘 山頂が見える
険しくなってきた
岩、けっこうでかい
山頂ヒュッテ見えてきた
わーい 人いる
山頂、広し
真ん中にあった社
よくわからんけど、何かのマーク

 大きな岩場を越えると最後は緩やかになり山頂ヒュッテが見えてくれば山頂はすぐそこだ。そして13時45分、山頂に到着。山頂は小さな噴火口がしっかり岩で塞がった体をなし、野球場程度の広さがある。一応山頂の標識の前で写真を撮ったものの、スマホのナビではまだ到着していない。どうやらカルデラの反対側のようだ。時間にゆとりが出てきたのでリュックをデポして行ってみる。(まあ、行かなくても良かったかな)
 そんなことをしてるうちに時間が過ぎ、14時20分下山開始。急な岩の斜面を転げないように気をつけて下り、14時55分に蓼科山荘前を通過。ここまでは慎重に降りてきたので登りも下りも同じ時間がかかった。でも、ここからはきっと早いだろう。大丈夫だ。

 そこからはズルズルと動く小石や漬物石(つけもの石って、もはや死語かな?)くらいの石に足を取られながら進む。途中で若いお姉さんペアを抜かして駐車場に降り立ったのが15時50分。登る前は心配したが、天気にも恵まれて良い登山になった。
 特に頼まれたわけではないが、お姉さん方が下山するまで車で待ち、無事に戻って来たのを確かめてから出発。次は再び浅間山の方面に向かおうと思う。

下りも緊張する

 本日は「入笠山」「霧ヶ峰」「蓼科山」と3つを掛け持ちしたが、ひとつひとつは難易度も距離も易しいのでできたこと。これで「自分は大丈夫だな。」などと過信してはいけない。そして、3つの中では一番距離が長く険しい蓼科山を最後にしたのも反省点と言える。(出発地から考えると逆は無理ではあるが。)

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