四国の登山も今日が最後になった。フィナーレは二百名山の三嶺(みうね)。前日から名頃新登山口の駐車場で車中泊し、午前6時に出発。今日は天気が良い。(今日は6時間を超えるルートなので、天気は必須条件になる)

前日の駐車場

 登山口は工事中で迂回路の指示があり、少し遠回りになるがタイムロスはそれほどでもないようだ。15分もしたら本来の尾根道に合流した。そこからさらに30分、やや細い尾根を歩くと一度林道に出る。そしてまた尾根に入る。林の中の登山道は特に可も不可もないという感じで、まずまず歩き易い。特に道に迷うようにも見えないが、下草がほとんどないので道が不明瞭な場所もある。所々にコースガイドの杭が打ってあり、これはみだりにコースを外れて植物を痛めないようにという配慮と書いてあった。

一度林道に出ます
一瞬ギョッとする

 7時45分、ダケモミの丘に到着。丘といっても景色がよい場所ではなく、標識がなければ通り過ぎる場所だな。ここで「山頂18キロ」という看板を見つけてギョッとするが、これはきっと1.8キロの誤りだろう。ここから少し下って登り返すと、ようやく視界が開けてくる。登山道は砕石混じりになり、場所によってはやや危険なところもある。(危険と言っても滑落の心配はない。不安定で転び易いくらい)道は数回小さく折り返し、やがて山頂部のカルデラ湖に出た。時刻は9時ちょうど。ほぼコースタイム通りだ。

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山頂部に出た

 今日は空が青く、笹原の山とのコントラストが綺麗だ。四国最後の山が好天でかなりいい気分。ここから三嶺の山頂に向かう。だいぶ近づいてきた山頂部は綺麗なピラミッド型で、あそこに行けば景色も良いだろうと期待できる。

 山頂への途中2ヶ所に遭難者慰霊碑があった。ひとつは4月15日となっていて、季節はまさに今だ。昭和38年とあったけど、その頃は避難小屋はなかったのかな。いずれにしても簡単な山と思ってはいけない場所なのだ。

 9時10分、登頂。遠くには昨日霧の中だった剣山も見えている筈だが、残念ながらどれが何の山なのかはっきりしない。地図によれば剣山から山嶺までの縦走コースもあり、12時間くらいでぎりぎり日帰り可能なようだ。今日だったらそれもアリだよなあ、気持ちいいだろうなあと想像する。(けど、そんな無茶はぜったいやらない!)

 山頂から少し下りて避難小屋の前で休憩。山頂の雰囲気がとても良いので、そこそこ長い時間過ごした。小屋の中を覗くと予想外に(失礼)綺麗だった。ここは予約なしで無料で利用できるとのこと。友達と一緒に登ってここで軽い宴会をするのも楽しそうだ。

 10時過ぎ、下山開始。帰りは鹿の群れと出会い遠くから写真を撮ったのがハイライトかな。特に問題なく12時過ぎに駐車場に戻ってきた。天気に恵まれたことも大きいが、三嶺、四国で一番好きかも。

 これで四国の山登りは終了したので、淡路島から神戸に抜ける。その前にさぬきうどんを二ヶ所で食べ、1番札所でお遍路さんのことをいろいろ聞いたり、最後は大塚国際美術館に寄ったり、少しだけ観光した。山登りに関しては四国に来ることはないだろうが、いずれ巡礼もしてみようと思う。

鹿いた
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