道の駅ごまだんスカイタワーも2回目。勝手知ったる駐車場で一泊し、登山口に移動する。5時40分登山開始。この時間帯だと登山口には誰もいない。ここもクマが出没するという話だから、しっかりクマスプレーを持っていく。

 以前にも書いたが、クマスプレーは北海道登山時に購入したヒグマ用の強力なものだ。これは、ツキノワグマにはかなりの打撃を与えるという話で、動物愛護団体あたりからは非人道的だと非難されていたりもする。実際、本州の山で活動する人は、もう少し弱いものを携行しているらしい。

クマスプレーはリュックのストラップに付けてます

 しかし、現実に熊に遭遇したら、適切にスプレーを噴射することが難しいだろう。もしかしたら風向きや距離の関係で相手に打撃を与えられないかもしれない。そう考えるとギリギリの効能のギアは正確に使わなければ意味がないということにもなる。さらに、クマが小柄だったら非人道的になるのか。数種類のスプレーを準備し、相手の体格を瞬時に判断してスプレーを選択し、その安全弁を外し・・・噴射する前にクマパンチ喰らってるわい。そもそもヤブや岩の向こう側でガサゴソウオーと音がしたら、いつでも噴射できるようにスタンバイする筈だ。(自分もそうだった。)そう考えると、効果の大きい製品を持ち、小さい相手に噴射する場面がきたら、それはごめんなさいしかない。実際、野生動物はかなり体格が劣っても、人間よりは相当強い。

 クマ鈴は今の所効果があると言われている。おそらくそうなのだろう。でもひとつ心配なのは、秋田で熊による人の食害(つまり食われた)が報告されており、全てがハンターに処置を受けたわけではないということ。もしや将来、鈴の音を聞いたクマが「わーい、おいしいエサ来た」と思わないだろうか、なんてことを考えてしまう。

 さて、実際の登山道は尾根の見晴らしのよい道なので、きっと熊に会うことはないだろう。(実際、無事に戻ってこの文章をパチパチしている)片道6キロ近くあるのでかなりビビっていたが、おそらくジムニーなら山頂の真下まで行けちゃいそうな道が尾根を繋いでいる。これなら前に来た時(霧雨で断念)に無理すれば来れたなあとも思う。

 もうすぐ山頂というところで車では無理でしょうという細い道(普通の登山道)になる。ヤマツツジが綺麗だ。

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 7時20分、山頂に到着。予想外に早く着いた。山頂には熊野古道の表示もあり、きっとこの山を通って海沿いまで道が続くのだろう。そんな長い長い道を歩くのもいい経験になりそう。(でも、今なら冒険と言える山行も、昔は普通に誰もが歩いていたのよね。現代人は進化したのか退化したのかわからなくなる。)

シロヤシオ
ヤマツツジがきれいです
山頂きました

 山頂で30分ほど休んでコーヒーを飲んでから下山。駐車場到着は9時20分だった。往路が100分で復路が90分だから、ほとんど同じだ。これは、6キロの道の大部分が起伏の少ない尾根道だったから。

 今日で近畿シリーズはひとまず終了。これから中国地方を周り、8つの山に挑戦してから帰宅するつもり。

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