大台ヶ原を出発し、八経ヶ岳の登山口にまっすぐ向かおうと思ったが、若干ガソリンが心配になってきたので念の為近くのスタンドで給油して驚いた。値段表示もなかったからけっこう高いのだろうなとは思ったが、想像を遥かに超えた。29.5リットルで5754円。1リットルあたり195円である。これは、ハイオクではない。レギュラーの料金だ。もしかしたらオイルショックの時も含めて自己ベストかもしれない。

自分史上最高級のレギュラーガソリン

 よく考えたら、値段表示のないガソリンスタンドで「レギュラー満タンお願いします」という行為は、給油後にいくらふっかけられても文句もいえないわけだ。今日の経験を活かし、今後は値段表示のないスタンドには入らないようにしよう。緊急的にその必要がある時は、値段を聞いてから最小限入れてもらおう。

 まあ、山の中のスタンドだし大都市と同じ料金を期待する方もおかしいし、きっとこれがこの日のこの町の相場なのだろう。(1軒しかないから、この店の料金がつまり相場ということか)一応レシートを出しておきます。さらに高いレギュラーを入れた経験のある方はいらっしゃいますか?

ここで一泊

 ちょっとだけ残念な気持ちになって登山口に向かう。国道309号を峠に向かって進み、通行止めになっているトンネルの手前に停めて、ここで一泊。

 翌朝の9日、午前5時半に出発。昨夜は暗くなる前に2台車がやってきて、合計3台になった。それぞれ自分のペースがあるので特に一緒に行こうと話はしていないので、2人は少し前に出発した。彼らがまだ見えるうちに遅れて自分も出発した。トンネルの脇を通り、一度谷のほうに下り、そこから再び登り返して「一の峠」を目指す。そこそこきつい登りをしばらく歩くと、先行する2人に追いついた。ここからは3人で話をしながら行く。6時40分、一の峠に到着。一人はここから北のルートを通って行者還岳に向かうという。ここからは2人で八教ヶ岳を目指す。まだ全行程の3分の1くらいなので、先は長い。

あれっ 追いついた
後半はゆるやか
最後に登りがある
弥山小屋

 先は長いと書いたが、実はここから弥山小屋までの道はなだらかで、それほどの苦労もなく歩けた。最後に少し登りがあったくらいのもの。

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 8時20分、弥山小屋到着。ここで10分ほど休憩し、すぐに山頂に向かう。多少の登り返しはあるが、すぐそこに頂上が見える距離で、時間もかからず9時に山頂に着いた。一応ここが公式の百名山の大峯山ということになる。しかし、なぜか登頂にあわせて霧が出てきた。でもこういうのは慣れっこなので気にもならない。

山頂に向かう
着いたら霧が出てきた

 弥山小屋に戻って30分ほどしっかり休憩。今度はコーヒーとパンで昼食を摂る。ついでに数百メートル歩いて弥山の山頂まで行き、鹿の写真を撮ったりして過ごした。

 特に一緒に帰ろうと話したわけではないが、先に出発した今日のパートナーに途中で追いつき、そこからは一緒に下山する。12時20分に駐車場到着。久しぶりに7時間という長い山登りになった。

 八経ヶ岳から次の釈迦ヶ岳までは、直線にすると6キロちょっと。それなのに、登山口から登山口までの移動は約120キロ。山ではよくあることだが、紀伊山地の山々はかなり厳しいな。

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