4月25日、高知のひろめ市場でさんざん飲んでホテルに一泊。一度は「街のど真ん中の駐車場で宿泊」という経験もしてみたいが、その勇気はない。大都市の店でビールとか飲んじゃおうかなという時は、しっかりホテルに泊まっている。車中泊でも何も問題なく過ごしているが、たまにホテルに入ると、やっぱり快適だ。全ての行程でホテルや温泉旅館が使える経済力がほしい。(けど、既に仕事をやめてる自分にその未来はたぶん来ない)

 26日は高知からまっすぐ剣山の駐車場まで観光なしで移動。(途中、「かかしの里」というなにやら楽しげで怪しげな人形がそこらへんにいる村を通過したが、あれは何だったのだろう。)駐車場はかなり大きなスペースで、ここが大観光地であることが伺える。これが百名山パワーというやつか。確かにここまで山登りをしてきて「百名山やってます」という登山者の何とおおいことか。「あなたいくつ?45?これからね。私は82」「わーすごーい!」というご婦人方の会話が年齢でなく登った百名山の数だったという笑い話のような光景も実際に見た。深田久弥さん、そんな気持ちは毛頭なかった筈だが、結果的に観光地の仕分け作業をしてしまったようだ。

 雨模様なので2階建て立体駐車場の1階に停める。そして車内で就寝。夜中はかなりの嵐になり、風で何かがコロコロと転がる音もしていた。明日は晴れますように。

雨が当たらず、読書もできる場所

27日、嵐は治まったものの、まだ霧雨で周囲は真っ白に近い。まだスタッフも出勤していないので、強風で倒れたゴミ箱に散らばったペットボトルを戻し、風の影響を受けにくい自販機の陰にセットしておいた(10分くらい働いたから、ジュース一本くらいお駄賃がほしいぞ)

 午前中は雨の予報が出ているが、午後からは若干良くなるという筈だ。今日はリフトを使うので実際に歩くのは2時間程度になるだろう。ここまで短いルートなら1番のリフトに乗る必要もない。車内で本を読んで過ごす。(作秋から英語の勉強を開始しております)

 12時、流石にこれ以上待つわけにもいかず、霧の中リフトに乗り込む。「往復1900円て、けっこう高いな。下から歩いていって、下山後に2000円のごちそうを食べるのもアリか。」とも一瞬思ったが、基本的に乗り物があれば使う派なので、思っただけで行動はしない。(ちなみにリフトを使わなくてもコースタイムは4時間程度)

 12時15分、リフトを降りて登山開始。登山開始といっても、すでに1700mまで運んでもらったので、山頂まで1キロで標高差250m足らず。すぐに着くだろう。まずは尾根伝いにまっすぐ登る。笹原の中の道はきれいに整備されていて歩き易い。傾斜のあるところはきちんと石段になっているので、ここは普通の履き物で大丈夫な場所かもしれない。(でも雨の木道は滑るから注意)

 12時45分、山頂ヒュッテに到着。(まだ山頂ではない)とりあえず雨は降っていないのでベンチに腰掛けてコーヒーを飲む。山頂はすぐだが、今行ったところで真っ白な世界だろう。ここまできたらもはや登頂したようなものだし、晴れ間を待とう。幸い寒いのを見越して凄まじい厚着で来ているので、カッパに身を包みベンチに座っていても寒くはない。「中でコーヒー飲めるって」などと話をする声も聞こえたが、外でも特に問題ないのでじっと待ってみた。

スポンサードリンク
ベンチで50分待ってみたけど

 「宝くじ当たったらどこの国に住もうかな」などと生産性のない妄想をしながら、自分としては珍しく50分座っていた。しかし、結局霧が晴れることもなく、13時35分、登山再開。そして13時42分に登頂。(登頂といってもヒュッテからは平坦な大地の木道を歩いただけ)白を背景に証拠写真を数枚撮ったら下山しよう。

再開
すぐ山頂

 帰りは大剱神社を経由し、神社の下にある御神水で水を補給してリフト駅へ。15時、リフトに乗って駐車場到着。今日は終日、真っ白な霧の中だった。まあ、こういう日もあるよね。明日もう一度挑戦しようという気持ちにもなれず、四国最後の山、三嶺に向かう。

大劔神社
スポンサードリンク