6月30日朝、道の駅びえいを出発。(ここまで3泊させていただき、ありがとうございました) 今日は移動日。富良野のラベンダー園をちょっと覗いてから芦別岳登山口に向かった。登山口にある「山部自然公園太陽の里」は、広大な無料のキャンプスペースがある。たまにはテントを設営して寝てみるかと思い、まずはテントポールの修繕から。ジョイント式のポールのゴムが伸びきっていて利尻のキャンプ場で難儀した後、大雪のモンベルで部品を調達した部品のお披露目である。作業は簡単で、古いゴムを外して新しいものを結ぶだけのこと。10分少々で修理は終わり、芝生に設営してゆっくりした。しかし、残念なことに夜は少し雨が降るらしい。色々と悩んだが、結局テントを再び収納し、車で寝ることにした。実際、車の中にはベッドをきちんと設えているので寝心地が悪いわけではない。しかも早朝にテント撤収の手間もなく登山を始められるのも手軽で良い。

とても素敵なキャンプ場
テント張ってみる(そしてすぐ畳む)

 7月1日、5時出発。大雪山系の溶岩質ではなく、ごく普通の里山の雰囲気からスタートする。東北の人間としてはなんだか懐かしい気持ちになる。木々の間を抜けながら尾根伝いにゆっくり高度を上げていくだけだが、なぜか楽しい。高所恐怖症が強い自分は、結局景色の悪いところが合ってるのかも。

ごく普通の森の中
転ぶと痛い場所もあります
尾根を進む

 途中で男性に抜かれたが、人を追いかけてもロクなことにならないので自分のペースを守る。1時間半ほどで「見晴らし台」という場所に着いたが、ここは特に感動する景色とは言えず、水を飲んで先に進む。7時半、半面山に着いた。何が半面なのかはよくわからないが、とりあえずここまで標高差1000mを登った。ここから芦別岳の山頂が見えてくる。想像以上にかっこいい山だ。しばらくはゆるやかな道を進むが、最後はかなり急な斜面になる。おまけに登山道の一部が雪渓に隠れていてやや危険でもある。斜度は20度程度だろうが「この雪渓は、転んだら下までいっちゃうな」と思わせる。ここだけ緊張して足を踏み締め、最後の岩場を登れば山頂はすぐそこにある。9時40分、登頂。

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堂々としていてかっこいい(ちょっとだけ一番大きな雪渓の端を歩く)
名前忘れたけど、固有種らしい
ちょっとだけ緊張する
山頂きました

 先行していたおじさんとしばらくお喋りをする。周回コースを回ろうか悩んでいたが、天気も良いし時間も早いので一周するという。自分もちょっと食指が動いたが、自重する。

 基本的にソロ登山の自分は、安全のためいくつかのルールを設定している。まず、昼になったら引き返すこと。(つまり暗い中歩くことは避けること) 登山届のコースを守ること。 今回もしっかり往復コースで登山届を提出しており、調子が良いという理由でコースを変更する(しかも増やす)ことはやめた方がいいだろう。

 ロングコースを選んだおじさんを見送りしばらく山頂でパンをかじっていたら、今度は若いお兄さんが登ってきた。芦別岳が一番好きかもと話していた若者からは、この山固有の花が咲いていることを聞いた。(実は登山途中で写真を撮っていた花だった)

 10時山頂出発。あとは下山するだけ。山頂直下の急登さえ気をつければ、あとは普通の安全な山道だ。今日も特に大きな問題もなく13時には駐車場に着いた。

 このところ、「早朝出発→昼過ぎに下山→次の山に車で移動→車中泊」というサイクルができている。登山自体の時間は短くて物足りない感じもするが、このペースは安全面(含体調)を考えると良いのではないかと思う。山頂から比較的近くに見えた夕張岳が明日の目的地だが、見どころの多い登山ルートの登山口は反対側だ。これから80キロの道のりをドライブする。

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