5月2日~4日のピースボート同級会が無事終わり、再び日常に戻ります。(働きもせず車中泊をしながら日々山登りをするのが日常になるなんて、幸せ過ぎる)

藤原岳観光駐車場

 5月5日午前6時30分、藤原岳観光駐車場出発。もう少し近くにも駐車場があったが有料ばかりだったので、ここに停めた。この駐車場は2つの登山口の間に位置するので、登りと下りで違うコースを使おうかとこの時点で考える。(でも登山届は往復コースで出しているのでちょっとだけ躊躇するきもちも)少し車道を歩いて聖宝寺登山口からお寺の中を通って登山道に入る。こちらのルートは裏登山道と呼べれている。聖宝寺にも広い駐車スペースはあるが、ここに登山者が駐車するのは御法度のようだ。

砂防ダムを越えていく
越えたらまた下る

 道は少し歩くと砂防ダムの上を大きく越えて、再び谷に下る。そこから本格的な山道だ。道の状態は良く、「○合目」の表示もあって登り易いルートと言える。しかし場所によっては雨天時は厳しいだろうと思われるから、天気に左右されるルートかもしれない。

 9合目の標識を過ぎてからようやく藤原山荘が見えてきた。ここまで来ると木々はまばらで、山頂まではっきり見える。時計は8時50分、とりあえず小屋の前で食事にする。(毎度同じのパンとカフェオーレ)

 山頂まではすぐだが、まずは天狗岩に向かう。実はこちらが最高峰なのだ。山荘から高原と呼べそうな草原を抜けると、途中の道は石灰岩特有の侵食された白い岩が地面から顔を出し、規模の小さなカルスト大地という雰囲気になっている。灌木の中を通り、最後にほんの少しだけ登ると30分程度ですぐに山頂到着。片方が切れ落ちている頂はそちらの方向だけ絶景だ。すぐにまた山荘に戻るのだが、途中で道を間違い反対方向に10分ほど進んでしまった。慌てるな自分。

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天狗岩へ
天狗岩

 10時過ぎに山荘に戻り、今度は藤原岳に向かう。こちらも山荘から30分足らずで登頂。山頂からは天狗岩から奥の名前も知らない山々が一望できる。今日は5月5日の祝日で、しかも好天に恵まれたため、多くの登山者で賑わっている。おそらく大部分は表コースから来たのだろうなと想像する。(だって、裏コースで誰とも会わなかったし)

今度は藤原岳山頂へ

 下山開始。しばらくは元の道を引き返し、2つのルートの分岐点に出た。そこで看板を見ていた男性グループに表ルートの様子を聞いてみる。「特にどこがどうといいうことはなくて、普通に大変でした。」という何と解釈して良いのかわからない返事をもらった。そのお兄さんたちの様子(あまり体力がバリバリには見えない。ごめんないっ!)と、「特にどうということもなく」をつなぎ合わせ、さらに「表」を名乗っていることも総合して「問題なく下っていける普通の道」という解釈をして表ルートを下った。

 表ルートはかなりの急斜面を下るところが多い。でも、そんな場所はジグザグの九十九折りになっているのでゆとりをもって下山できる。もちろん麓から山頂まで1200mの標高差があるから、どちらのルートでもかなりハードであることには間違いない。ちなみにコンパスの標準コースタイムは約8時間になっている。

表ルートも普通の道でした

 12時20分、表ルートの登山口に着いた。ここにも無料の駐車場があり、こちらから登るのも良いかもしれない。ここから駐車場まですこしの間ふつうの舗装道路を歩き、13時少し前には車に戻った。

 終わってみればなかなか良い山であった。地元の人に人気なわけだ。鈴鹿山系にはヤマビルも多いという話を聞いた。しかも、石灰岩質の藤原岳には多いという研究もある。その割にはあまりヤマビルの恐怖がなかったのは、きっと天気が良く乾燥していたからだろう。その意味でも良いタイミングで登ったと言えそうだ。

 山頂部でいろいろと話をしたソロの女性によれば、藤原岳の北にある御池岳も素敵な山だそうだ。自分は今のところ三百名山を中心に動いているが、一段落ついたら「地元の人オススメの山に登る」という全国ツアーもありだなと思った。(それはまたの機会に)

移動の途中で見つけた水場
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