13日の夜は「道の駅 伊吹の里」で一泊(車中泊)。道の駅で地図ももらった。暗くなる前に登山口の駐車場や、途中にあったコンビニもチェックした。明日はコンビニで昼食を購入してから登山口に向かい、そこで朝食を作り・・と、おおまかな行動もイメージできた。では、お休みなさい。

 14日朝、予定通りに起床しコンビニに向かう。あれっ?コンビニが暗い。なんと6時開店である。これはミスった。前日にパンくらい買っておけば良かった。仕方がないので一度国道に出て空いているコンビニで食料調達し、再び登山口に向かった。

 登山口には神社が管理する駐車場(500円)があるが6台しか置けない。でも民家や商店が経営する小さな駐車場が点在していて、どこに停めても500円以下なので特に困ることはないだろう。

スタート地点

 5時20分登山口スタート。さすが百名山であり登山道はきれいなものだ。車で準備している間に2人が先に出たので「これは蜘蛛の巣を払ってくれて嬉しいなあ」と思ったが、そんな狭い場所は結局どこにもなかった。

最初はゆっくり登る
ここまでは車で来れるのね

 30分ほどで1合目に出る。ゲレンデの脇にいくつかの商店があるが、どこも閉じている。シーズン外で閉じているのか、そもそも営業していないのかは不明だ。ここに最初のトイレ。1合目から緩やかな斜面を歩き、途中少し急なところを登ると広い高原に出る。ここが3合目。季節はまだ早いので花は少ないが、フェンスに守られた花畑がある。看板を見ると、時期が来れば良い景色が広がるのだろう。

やや急な場所が出てきた
3合目付近で再び平地

 時刻は6時40分。ここまで80分かかっている。単純計算ならさらに3時間かかることになる。ちょっとゆっくり歩き過ぎただろうか。しかも目の前の山体はなかなかの急斜面で、ほんとにあそこを登るのかと少々不安になる(これは高所恐怖の自分特有の感覚かもしれない) でも、そのために早い出発を心がけているのだから、慌てず進むことにする。

5合目に自販機あり

 3合目からは緩く登り、ほんの20分ほどで5合目の看板が出てくる。このあたりが最後の平坦地で、商店(閉鎖中)が一軒ある。店は閉じているが自動販売機は稼働しているので心強い。ここから斜面はどんどん急になっていくが、それに比例して1合あたりの距離は短くなり、時間はあまりかからなくなるようだ。7時20分に6合目の避難小屋に到着。いよいよ本気の登りがここから始まる。急な壁をジグザグに折り返しながら高度を上げ、7合目を過ぎると石灰岩質の岩が出てくる。何度も繰り返すが高所恐怖症なのでこんな場所が相当怖かったりする。8合目あたりのベンチで一休みして呼吸を整えて最後の登り。そして8時20分に山頂部に着いた。ここから最高地点までは5分少々だが、鹿避けの網に大きく穴が開いてたのを修理したりなんぞしてたら10分かかった。結局8時30分に登頂。予想より早く、3時間で登り切った。

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急になってきた
けっこうビビってます
やっと山頂の平坦地
ごめんなさい ちょっと笑っちゃった
お店はたぶん明日から
有料道路の終点からもけっこう登るのね

 山頂にはいくつかの商店があり、しっかり食事もとれる。しかし今日は全て閉鎖中。山頂直下まで車で登れる「伊吹山ドライブウエィ」の開通は明日なのだ。きっと明日は多くの観光客が手軽に山頂を楽しみ、ここで(おそらく)美味しいごはんを食べていくのだろう。

 さて、山頂で昼食にしようか・・・しかし風が冷たく、しかも強い。店の陰など風除けできる場所を探したがどこもパッとせず、そのまま下山することにした。昨日同様に黄砂の影響で琵琶湖もぼんやりしてる。これは今回のびわ湖周辺の登山で残念なところだ。思えば最初に比叡山から見た琵琶湖が一番良かった。その後は悪天候の霧と黄砂で、美しい琵琶湖の眺望はなかった。まあ、冷静に考えれば自分らしいともいえる。その分別のでかい所で運が良いことを祈って下山する。途中、8合目の展望ベンチでコーヒーとパンの昼食。あとは特に休みも取らず下山し、11時20分、登山口に到着。全行程6時間だった。

いや、自分が一番信じられない

 それにしても、自分がもうすぐ下山という時間帯に次々と登ってくる。その全てが登山の装備というわけでもなく、普通の運動靴に小さなリュックという人も多い。もちろん最近はトレランブームであり、小さなリュックに半袖短パンで山にくる人もいる。しかし、ペットボトル片手にふうふういいながら11時頃に登ってくる人を見ると、「おいおい、大丈夫か?」と思ってしまう。自分と同じ力量くらいなら下山は5時近くだろう。本当に登り切れるだろうか。いや、無理に登ってしまって時間切れより、逆に途中で断念した方がいいだろう。みなさんどうかご無事で。

 午後は時間にゆとりがあり、特に次の山への移動もないので、麓の「いぶき薬草湯」でゆっくり過ごし、泉神社御神水を頂戴した。さらに関ヶ原に足を伸ばし、合戦の跡地を見たり資料館を覗いたりと、良い観光もできた1日であった。

 これで近畿地方の山登りはひとまず終了。明日は雨の予報もあり、これから東海地方に移動するので、しばらくは観光しつつゆっくりと移動しよう。少々膝も痛いし。

関ヶ原にも寄ってみた
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