前日は道の駅で正しいお茶の淹れ方体験
今日の夕食はこんな感じ

 昨年の台風による被害が復旧していない場所が多いようで、高塚山に行こうと思ったらスタート地点である山犬段(すごい名前だな)への林道が通行止めだった。さてどうしようかと「道の駅なかかわね」でお茶をいただきながら思案する。ネットで周辺の様子を検索したら、その手前の大札山も良いらしい。アカヤシオやシロヤシオの群落があるというのだが、季節は合っているのだろうか。まあ急ぐ旅でもないので行ってみよう。

 4月24日、道の駅から林道を車で登り、通行止めの手前にある天文台の駐車場に車を置く。これは、「川根本町観光協会HP」で指定された駐車場なので大丈夫。でも駐車場には車は一台もなし。

 6時30分スタート。はじめは通行止めになっている林道を歩く。通行止めになっているが歩行者は大丈夫なのだろう。道は特に崩落箇所もなく普通に進む。30分ほどで樅の木平という場所に来た。ここにも通行止めのゲートがあるが、スタート地点のゲートがあれば必要ないんじゃないかとも思う。もしかして歩行者がこれ以上林道を進まないように設置しているのだろうか。それならゲートを登山口の先に移動すべきかな。この通行止めを無視して侵入しないと数m先の登山口にいけないのだから。

通行止めの先に登山口(右側)

 さて、ここからいよいよ南側の稜線に入る。昨日の熊伏山でも感じたことだが、このあたりの山の稜線はずいぶん切り立っていて痩せている。適当に木があるから恐怖感はないものの、何もなかったらきっと泣いていただろう。考えてみれば天竜川、大井川という有数の急流に挟まれた山域だから深く削られている谷が多く、川沿いにいると山の圧迫感が半端ない。そんな地域だから山の上だって両側が切れてるよね。(でもここは怖くないです)

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 山道の途中でアカヤシオの群落を通過することになっているが、確かにきれいな赤紫の花が点在してた。満開ではなかったがとりあえず見えたからOKとする。さらに痩せ尾根を進み、時々岩場を乗り越え、「あれが山頂かな?」という予想を2度ほど外され、8時40分に登頂。残念ながら雲がどんよりしてて眺望は望めない。風が強いのでもしかしたら雲が切れる瞬間があるだろうとしばらく待機する。しばらくして北側に山犬段らしい場所が見えた。かなり遠いな。やはり大札山を越えて山犬段まで進み、そして高塚山というのは無理だったようだ。(山犬段には避難小屋があるので、1泊なら行けるのだろう)

山頂きた
眺望悪し

 山頂から北側の稜線を降りようかとも少し迷う。この先にシロヤシオの群落があることになっている。とりあえず荷物を置いて15分ほど下りてみるが、花らしいものは見られず、今回は諦めることにした。ずっと山登りをしている割には「一度下りてまた登る」という行為がとても苦手だ。無理をしないという基本原則はしっかり守っているとも言えるが、これは無理でも何でもないだろう。でもいい、車に戻る。

 9時50分、下山開始。帰りは来た道と同じ南の稜線を下るだけ。特に問題もなく進む。途中ですれ違ったのは熟年夫婦と15人ほどの団体さん。今日はあまり多くの登山者はいないようだ。

 11時すぎに樅の木平到着。さらに舗装された林道を下り、11時50分に駐車場に戻った。予定はしていなかった山だが、まあこんな日も良いでしょう。

 車に乗って大井川沿いを上流に進み、次の山である「山伏」の登山口に向かう。大井川鐵道の線路を時々目にしながら井川まで向かい、そこから林道を登って百畳峠駐車場へ・・・あれっ? ここも通行止め? なんだよう、ここから登れれば楽だったのにぃ。

 今から山の裏側まで移動するのも面倒だし、今夜は大井川鐵道のスタート地点にある道の駅で寝て、せっかくだから明日は列車に乗っていこう。(たまには観光もいいな。るん。)

帰りに突然出てきた
大井川鐵道、楽しいな
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