昨日は丹沢山に登った後、車を走らせ道の駅こすげまで来て就寝。(実は手前の大岳山に向かったのだが、駐車場が工事で閉鎖中だった。)そして6時に起床して朝食ののち移動する。今日は三頭山だ。一度奥多摩湖まで出て、奥多摩周遊道路を通り登山口へ向かおうと・・・あれれ? 8時まで通行止め? まあ良い。今日の行程は大したことないし、早朝に出なければならないこともない。1時間ほどゆっくり待つ。通行止めなら開くまで待とうと思える自分が少し大人になったようで嬉しい。(って、還暦過ぎてまだお子ちゃまな自分が悲しい)

そうきたかw

 8時、道路のゲートが開きスタート。自分は知らなかったが、どうやらここは走り屋が集まる道路らしい。しばらく走っていたら反対側からいかにも走りますという車やバイクがすごい勢いでやってきた。自分の後ろにもその筋の方らしい車とバイクがいる。こっちは本気で走る気もないので少し走った先の展望所で一旦止めて、そして再び走らせる。

 峠のぐにゃぐにゃ道をそれなりに攻めて走るのは楽しいといえば楽しい時もある。でも、それは自分の前に誰もいない時のこと。煽るような形にならないようにしなくちゃいけない。多くの車が走る場所では頑張っちゃいけないのだ。走り屋さんはぜひサーキットにいってちょうだい。

 8時半には登山口である都民の森駐車場に到着。ここは走り屋のバイク、走り屋の車、ロードのチャリダー、そしてハイカーが混在するカオスの駐車場だ。走り屋は迷惑極まりないが、雑多な種族が集結する場所は嫌いではない。

 すぐに準備をして登山開始。今日は林間のコースを小さく半時計回りで歩く。公園地内にクマも出たそうなので、一応鈴を鳴らしスプレーも持った。でも、けっこう人が多いのでどうやら心配はなさそうだ。

 コースについては特筆すべき場所はない。というより「危ないよ」と表示のある道は避けて無難に山頂を目指しているので危険箇所はほぼない。特筆すべきは緑が美しいこと。天然のブナ林が残っている貴重な場所なのだという一帯は、5月の新緑でほんとに美しい。今日は緑を堪能する1日でいいじゃないかと思える。

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 とはいえ、かなりゆっくり歩いたこともあるが、山頂到着まで2時間かかった。(小さな山でも舐めてはいけないのだが、昨日の丹沢と比較すると、どこかで舐めてる自分がいる)今日は昨日と打って変わって晴天で、富士山が美しい。山頂の皆様もそれぞれに写真に収めている。「富士山て、見えると写真撮っちゃうよね」なんて言葉も聞こえてきてクスリと笑ってしまった。そうそう、富士山てそういう存在だよね。

 下りはまっすぐ三頭の滝に向かう。こちらも新緑の美しい道で、今日は森の中でカメラを上に向けることが多い。でも、後で画像を見てもたいていは「実物はもっとすごかった」という感想しか出てこない。なのに何を願って何十枚も撮るんだろうと自分でも不思議に思う。

素敵な緑
吊り橋を飲み込む圧倒的な新緑

 三頭の滝は、それはそれで素敵だった。でも、もっと素敵だったのは緑の中の吊り橋。圧倒的な森の緑に飲み込まれそうなのに、きちんと存在感を示す人工物のコントラストが見事だ。この風景が今日のハイライトだろうか。

 12時少し前に下山。駐車場は相変わらずの賑わいで、バイクの集団がやってきては再び走り出す。彼らは今日、いったい何往復するのだろうか。こんな日はぜひパトカーが一台張り付いて、奥多摩周遊道路を1日中法定速度で走ってもらいたいものだ。

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