昨日の飯豊山無念の撤退からすぐに立ち直り、その足で福島県の浄土平に移動。今夜は広い広い駐車場で暑中泊し、明日は一切経山に登る。山を始めた当初(本格的なスタートは6年前)は「日本百名山」に絞っていた。これは「有名な山だから登山道も整備されているだろうし人も多いから安心だ。しかも良い山ばかりに違いない。」という理由。

20日午後6時半 噴煙出てる

 その方針を変更したのが2020年。9月に八甲田山に行った帰りに「秋田駒ケ岳」の標識を見つけ、結構な観光地のようだから寄ってみるかと思いたち、行ってみたらこれが大当たり。二百名山や三百名名山も候補に入れようと決めたのだった。考えてみると百名山だけを狙うと移動に時間がかかり非効率だ。そこで2021年からは一定のエリア内にある三百名山まで登るようになった。で、今回は一切経山。

 6月21日、5時20分出発。今日は一切経だけ登ったら戻る予定なのでゆとりがある。天気も良いし健脚ならきっと烏帽子山から東大嶺の周遊コースを選ぶのだろうが、へなちょこはこれで良いのだ。一切経山まで行ったら鎌沼を一周してこよう。

スタート
少し登り
酸ガ平からは木道
いよいよ一切経へ

 スタートは火山噴出物が堆積する平原を進む。しばらくすると酸ガ平までは登りになる。6時くらいにはその登りも一段落し、湿地帯に出た。このまままっすぐ進めば鎌沼になるが、道は途中で右に分岐し、一切経に向けて再び登りになる。一切経山自体は1948mでそこそこ高い山ではあるが、スタートの浄土平が1580mなので、実質400mない。しかも酸ガ平まで200m登ってきたので残り200mしかない。登山道も特に大変ということもなく、若い火山特有の荒涼とした山肌を見ながら登る。一部噴煙をあげている場所もあるが登山道には影響はなさそうだ。

スポンサードリンク
山頂
魔女の瞳 きれいです

 6時40分、登頂。あっという間に今日の目的地に着いてしまった。山頂から北側に少し進むと眼下に五色沼が見える。通称「魔女の瞳」と呼ばれる湖面は深い青で美しい。しかし、沼の全景が見える所まで行くと、そのまま滑落しそうで怖い。(個人の見解です 普通の人はきっと問題ありません)

 一瞬、このまま周遊コース行っちゃおうかなとも思ったが、山では極端に慎重なので、思っただけで実行しない。休憩も長く取ることなく元の道を戻る。下山途中に見える鎌沼と湿地帯もきれいだ。青空の下で疲れない山歩きも良いものだと思う。

鎌沼周遊コース

 酸ガ平からは湿地帯の木道を歩く。ここはピクニックにちょうど良いコースだ。そういえば、神奈川の大山登山が雨で流れたっけ。その時に一緒に行くはずだった友達は山の初心者なので、今回のコースも良いだろう。

 8時40分、浄土平の駐車場に到着。午前9時前に終了する登山て何?という気もするが、これで良いのだ。ゆっくり山形に戻るとしよう。

スポンサードリンク