3日はカッパや防寒具(ジャージ)がずぶ濡れになったので、急遽早めにコインランドリーで洗濯と乾燥。本当はもう少し溜めてから一気に選択するのだが、今回は仕方がない。(料金800円) その後、大仙市にある「道の駅なかせん」に移動して車中泊。

ここはあくまでも黒湯の駐車場です 帰りに寄ることを話してから出発

 4日、4時起床し、バナナを食べて移動。登山口のある黒湯の駐車場まで60キロ走る。早朝なので道は空いており、5時過ぎには駐車場に着いた。駐車場には「山菜取りなどで駐車する方は御遠慮下さい。または宿に断ってください。」とある。はて、ガイドブックにはここもOKのように書いてあったがそうではないらしい。ガイドブックやWEBサイトで情報提供する際は「駐車できましたよ」ではなく「登山者の駐車は認められています」を基準にしてほしい。

 さて困った。とりあえず宿に行ってみたがまだ開いていない。一度駐車場に戻ってラーメンを煮て食べる。それから準備を始めて6時ごろもう一度宿に行くと、受付にお兄さんがいた。

「すみません、登山してから風呂に入る予定なのですが、車停めて大丈夫でしょうか?」

「ちゃんと使って下さるなら、まあ、いいですよ」

これで晴れて公認となり6時すぎにスタート。

登りはじめ

 往路は孫六温泉わきから入り田代平を経由するルート。昨日購入した靴のお披露目にはコンデションが良くない(けっこう濡れてる)けど、履き慣らすことを優先させる。(普段ならローカットの方を選んだ可能性大)新しいシューズは先代よりも足首が柔らかくなったとうことで履き心地は良い。そして土踏まずを高くしているため靴内での足のホールドが向上したらしい。

 昨日の雨でぐちゃぐちゃになっていることを想定して最初からゲーターを装着し、汚れを最小限に留める。そして泥濘はかなり気を使って「ズブり」と行かないように足を置く。特にどこかが痛いということもなくしっかりフィットしていて悪くない。

 そんなことを思いながら少しずつ高度を上げていったら、クマの足跡を見つけてしまった。おいおい、やっぱりいるんだな。ここは気をつけて・・・もうひとつ見つけた。ここは滑るから爪立ててる。匂いはしないから今朝ではないだろう。でも雨で流れている様子もないから昨日の夕方だろうか。おっと、もうひとつ見つけた。せっかくだから手のひらと比較して写真を撮っておくか。おお、ほぼ同じ大きさ。この足跡の大きさだと実際はどれくらいの大きさになるんだろうか。

 若干緊張もあるが、クマの足跡は初めてでないし、いわゆる獣臭がしないので近くにいるとも思えない。念の為スプレーの噴射準備ができるようにイメトレしながら進む。そんなことをしていたらいきなり平坦地に出た。どうやら田代平の肩に来たようだ。ここからは木道がしばらく続く道で、根拠はないがクマの出るイメージもないので一安心。時計は7時20分。まあ標準的なタイムだろう。ここからは花の写真を撮りながらルンルンと歩く。今日のゴールである乳頭山頂も青空をバックにしっかり見えている。右手には秋田駒ケ岳も間近に見える。今日は良い日だ。

 しかし、楽しい湿原の木道歩きも10分で終わり、田代平山荘からは再び上りになる。天気は良いが左右の草木が濡れているのでズボンがぐちゃぐちゃになっている。もはや今更カッパを付ける気にもならず、山頂で自然乾燥させようと心に決めてそのまま進む。

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 右手に見える秋田駒ケ岳の前に雲が少し沸いてきた。振り返るとうっすらとではあるがガスが登ってくるのが見える。もしやこれは、山頂に着いたらガスガスというお馴染みの状況ではあるまいな。いや大丈夫、急いで行けばなんとかなる筈だ。ここから馬力をかけてスピードを上げ、なんとか8時過ぎに山頂に着いた。ガスに勝った。(その後、40分山頂にいたが、結局ガスが来ることはなかった。

あと少し
山頂近し
8時、山頂

 さて、そろそろ下山しよう。帰りは黒湯へまっすぐ下るやや短いコースを行く。新しい靴との相性を探るべく紐をかなりキツめに縛ってみる。しかし、どうやら締めすぎたようで親指の付け根が痛くて我慢できない。そこで前の方を少し緩めて縛り直すと痛みも回復し、順調に歩けた。同じ靴でも紐の締め方によって大きな違いがでることを改めて知った。(いまさら感) 何はともあれ、きちんと使えば自分には合う靴のようである。

温度もまずまず 入れば良かったかな

 帰りはやや急な道をひたすら下るが、特に足に問題はなかった。途中、突然露天風呂が出現して狼狽えたりしたが、誰も入っておらず、また自分も入る決意がつかないまま通過。10時30分には黒湯に着いた。

 その後は宿のお兄さんとの約束を守り、しっかり黒湯に入る。自分にとってかなり理想的な湯温で、かなりゆっくりできた。乳頭温泉はどこも混浴の風呂があるが、男女別の湯もある。宿のお兄さんの「泉質が違うので両方履いて行って下さい」の言葉を受けて両方堪能した。午前中で全ての行程が終わり、時間的には隣の秋田駒ケ岳に行けるが、温泉でゆっくりした後で再び登山するなどという暴挙は考えない。駒ヶ岳は明日に取っておこう。

ゆっくりしました
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