道の駅みずさわ 大谷選手、このへんの出身なのね

 6月26日は「道の駅みずさわ」に泊まり、ここで午前中いっぱいぐだぐだと過ごし、午後からは胆沢ダムの管理事務所でダムカードをもらったりして過ごした。結果的に山に行けない天気ではなかったようだが、1日くらい休んでも良いだろう。この日はダム下流の空き地で寝た。

 27日早朝、焼石岳登山口に移動。今日は火曜日なので登山者は少ないだろうと思ったが、案の定車は一台もない。(いや、これは自分が早すぎるというのがいちばんの理由だ)

5:30 スタート

 5時30分スタート。駐車場わきの小屋には「熊出てるで」と書いてあり、鬱蒼とした林に分け入るのは毎回緊張する。しかもなんだか暗くて怖い。それでも歩いているうちに慣れてくるというか鈍感になるというか、気持ちも落ち着いていくものだ。

 最初に多少の登りがありそれが一段落すると中沼に出る。沼といってもかなりの大きさで、湖と呼んでも叱られない規模である。沼の向こうにはこれから登る焼石岳が見えている。今日は風で水面が波立っているのが残念だ。しかも山頂は雲に隠れている。登頂時には晴れてくれ。

 岸辺を10分ほど歩くと沼ともお別れ。湿地帯の木道を進む。この木道がくせもので、かなり古いものらしく痛みが激しい。ところどころ水没していたり、苔で滑る場所もあるので要注意だ。木道を抜けると再び道は登りはじめ、15分ほどで銀明水に到着。時計は7時10分。ここには避難小屋があるのでちょっと中を覗いていく。ストーブもあって綺麗で、なかなか良さげな小屋である。小屋の外にある水場にはしっかり水道の蛇口がついているのがちょっと笑える。

ギリギリ見えてるような見えてないような
銀明水避難小屋 きれい
これが銀明水、、かな?

 小屋のそばで10分ほど休憩して登山再開。ここからが登りが少しキツくなり、何ヶ所か雪渓のの上を歩く場所も出てくる。特にアイゼンをつけるほどではないが、もう少し時期が早ければ念の為持っていくことを薦める。

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 この区間で大型動物の足跡らしきものを発見し、ちょっとビビる。でも、すでに森林を抜けており視界も良いので、バッタリ出会うこともないだろう。道は相変わらずひどい状態で、水たまりや路が川になっている場所もある。おそらく前日に降った雨水と雪解け水の相乗効果だろう。それでも初夏の花が美しく、晴れていれば雪と空と花のコントラストが綺麗だろうと想像する。でも今日は強風の曇り空。

何か、いるねー

 登りが一段落すると再び平坦地が現れ、姥石平の標識が出てくる。時計は8時20分。泉水沼という小さな沼の向こう側にちょこんと鎮座するのが目的地だ。ここから山頂までは標高差120m。最後の上りを15分ほどで駆け上り、8時40分少し前に山頂に着いた。

 それにしても風が強く寒い。風を凌ぐ場所もなく、晴れる兆しもないので5分くらいで早々に下山。姥石平まで戻ると風も弱まるので、ここで昼食にする。湖畔のベンチに腰掛けて前方の山頂を見るも、もはや雲の中から姿を現すことはなかった。

山頂寒いからすぐ撤退
ここでごはん

 9時30分、荷物をまとめて再び下山開始。あとは休むことなく歩き続けた。帰る途中、湿地の木道で滑り、思いっきり後ろ受け身をしてズボンとリュックをぐちゃぐちゃにしたことが復路のハイライト。怪我しないで助かった。11時頃、中沼を通過するあたりで空が少し明るくなり、焼石岳の山頂が見えた。うーーん、ツイてない。

あれ? 山頂見えてる
ころんでゴメン

 11時25分、駐車場着。リュックの中の水筒が思いっきり凹んでいて、その部分が熱い。どうやら二重構造で断熱効果があったのが、折れてくっついてしまったようだ。長くお世話になった水筒さんごめんなさい。もしかしたら水筒さんが身を挺して僕を守ってくれたのかもしれない。(その後、家に戻ってダメ元でハンマーを当ててみたら、ベコっと音をたててうまい具合に戻り、復活している。)

 当初はこの後、山形の神室山に登り、そのまま北海道に行こうと計画していたが、翌日の神室山が雨で登る気になれず、ひとまず山形の家に戻り体制を立て直すことにした。

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