10月2日(火) ドゥラス
アドリア海沿岸の港を巡る4日連続の遠足。その2日目。

正直言うと今日が一番不安な日。

直前まで、港町をぶらぶらするので良いと思っていたので、ほとんど下調べをしていなかったのです。それが、4人で行動することになり、しかも首都のティラナまで行くことになりました。かなり心配です。
朝、待ち合わせのロビーに行くと、顔なじみになった台湾のCさんと一緒になり、「バスに乗るには現地通貨に変えなければならない。」という情報を得ることになります。結局、ユーロでもOKだったのですが、この時点でかなり動揺しています。
8時半、下船可能の放送とともに出発し、一緒になったCさんにくっついていきます。10分くらい歩いたところでバス停に到着。しかし、バスの乗り方や切符の買い方、両替する場所などわからないことが多すぎて、Cさんも含めて途方にくれてしまいます。でも、結果的にユーロでもバスに乗ることができ、まずはひと安心のスタートです。

現地の人に乗り方を聞いてます。とても親切に教えてくれます。

バスは1時間程度でティラナ着。しかし、中心部までは距離があり、ここからタクシーに乗り換えます。3キロの道のりをタクシーの運転手さんと話をしながら、でもまったく通じない状態が続きます。お互いに通じてないことがわかると笑いながら肩をたたき、握手をすることの繰り返し。運転手さんも苦しかったでしょう。

バスターミナルから中心部までは、7ユーロでした。何かの参考にしてください。

最初に訪れたのは国立歴史博物館。古代ギリシャ時代の遺跡から共産主義国家の建設までをわかりやすく展示しています。(解説が全く読めませんが。)
特に、近代から現代の展示は、銃や大砲なども見られます。若干生々しい展示です。

国立博物館
スカンデルベグ広場のスカンデルベグ像。民族の英雄らしい。

博物館の後は特に見るものもなく、博物館前のスカンデルベグ広場を歩いたり近代的なショッピングモールに行ったりと、ぶらぶら過ごします。途中で入った地下シェルター跡の展示は、こちらもかなり生々しいものでした。(値段ほどではないような気もしましたが。)つい最近まで日常の中に戦いがあったことが偲ばれます。

きれいなショッピングセンターがありました。
シェルターを利用した美術博物館
その内部。シェルターの保存と紹介、そして前衛的な作品が少々。

昼はよくわからないレストランに飛び込みで入り、パスタやステーキなどをシェアしていただきました。ワインのボトルも1本注文して、それでも50ユーロ程度で収まりました。アルバニア、安いです。

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たいへん良いレストランでした。

昼食後はバスターミナルまで歩いて移動して、今度はスムーズにバスに乗り込み、1.3ユーロを支払います。(実は1ユーロで良かったことが後で判明します。どうやら何もわからない日本人からは1.3ユーロ取るみたいです。実際、1ユーロでOKだった人もいたという話。)

バスは最初に乗ってしまいます。発車してから料金を徴収に来ます。

バスでドゥラスに着いてからは、スーパーマーケットを見たり、古代の円形劇場跡を見たりして、18時すぎには船に戻りました。
展望台で、若干不良っぽい少年達に囲まれましたが、とりあえず友好的に対応して特に問題もありませんでした。ちょっと残念だったのが、名刺を渡しそこねたこと。あまり柄の良い少年達ではないものの、本質的にヤクザとか犯罪者のにおいのしないやんちゃな少年達です。日本人の名刺を渡して「いつか日本に来い。」って声掛けしたら、もしかして本当に来る人がいるかもしれません。もちろん、誰も来ない可能性が高いです。でも、何万分の1であっても種を残したかったです。

円形劇場跡
展望台。やんちゃな少年達がたむろしてます。

知らない人に名刺なんか渡して、犯罪やトラブルに巻き込まれたらどうするんだ!という感覚も大切です。ここは判断の分かれるところ。もちろん相手から声をかけられて「俺の家に来い。今来い。」と言われたら、多分断ります。

ドゥラスの夕暮れ

夕食に間に合う時間の18時過ぎ、船に戻る。
今日の帰船リミットは22時なので、夕食を船で摂った後で街に出る人も見られます。どうかみなさん間に合ってくださいね。

今日は、観光地らしい観光地は「国立歴史博物館」だけになりましたが、バスに乗ったりおいしい昼食を食べたりと、まずは順調な1日でした。
これまで、アルバニアという国を意識したことはほとんどありませんでした。おそらくもう2度と来ない国になるでしょう。その意味では、自分にとってかなり重要な1日になったはず。アルバニアを、これからちょっとだけ意識していきたいものです。

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