10月6日(日) 一時離脱(1日目)
パレルモ(イタリア)→ミラノ→パリ

今日から船を降りて、しばらく一人で行動します。
実は、パリとロンドンに行ったことがないんです。
「いつでも行けるよ。」と思いながら、ここまで縁のなかった大都市。
せっかく船で近くに行くのだから、離脱して行ってみることに。

本来行くはずだったモロッコ、スペイン、ポルトガルをパスしなければならないし、
途中離脱している間の費用もかかります。離脱に伴う返金もありませんので、若干効率は悪いですが、たまには一人で行動するのも楽しいものです。

パレルモの空港から12時30分に出発する飛行機を予約していました。
パレルモに船が着くのが7時。8時くらいには船を出ることができるでしょう。普通に考えれば、9時半くらいに空港に到着かな。ゆとりで間に合います。

その後、航空会社から変更のメール。
11時25分の便に振り替えるとのこと。
一抹の不安があったものの、まあ問題ないでしょと思い直し、そのままにしておきました。

そして迎えた当日。
船内では「7時半にレセプションにおいで下さい。その後、8階で入国審査を行います。」という案内を受けていたので、8時過ぎには出られそう。

と思っていたら、まさかの展開が待ち受けておりました。

7:30 レセプションで一時チェックアウトの手続き。
そこで、「8時45分にもう一度来て下さい。みなさん揃ってから説明をして8階にご案内します。それから入国審査になります。」

なにーーーーーーっ!!

でもまあ、これでもなんとか間に合うか・・・。

待つこと1時間あまり。
すでに自由行動の人々は1時間前に出かけていきました。
なぜか取り残されて動けない私。
「すみません。入国審査は9時15分になりました。」
ここで、ほぼあきらめた。

間に合わない・・・

港に着いてるのに、なかなか出発できないもどかしさ。

見れば、これから4日間のツアーに出る人を先に審査しています。
個人で離脱する人は、一番後回しなのです。
一緒にパレルモで離脱するのは5人。
残りの4人はパレルモ止まりだったり夕方の便だったり、ゆとりがあります。
自分だけが焦ってる状態。

こんな状況、今まで何回、いや何十回あっただろう。
久々に笑える状況だな。

それでもようやく9時半に船を出て、幸運なことにすぐにタクシーを拾えました。8人乗りのワゴンタクシーに一人で乗り込んで、「空港まで、11時25分発の便なので、急いでくれ。」と英語で話すと、「問題ない。大丈夫だ。」と頼もしい返事が来てスタート。

タクシーは快調に爆進し、遅い車をどんどん追い抜き、いいぞいいぞ!

え??

給油・・・ですか???

何落ちついてガソリン入れてんだよ!!こらあ!!
(怒ってません。笑うだけです。)

タクシー、突然の給油・・・。

それでもタクシーは10時15分に到着。ドライバーのおじさんとハイタッチして65ユーを支払い。(たかっ!)チェックインカウンターへなだれ込む。

カウンター、混んでる。
一人仕上げるのに5分以上もかかる超スローペースで、列は中々前に進みません。

パレルモ空港、混んでて、しかも列はなかなか進みません。

こりゃあだめだ、そろそろ声を上げようと思い出した頃、突然カウンターのおやじが「ミラノおー!!?」と叫んだ。「みらのおーーっ、イエス!」と叫びかえし、列を飛び越しカウンターへ。この時時刻は10時45分。

スポンサードリンク

さっきまで超スローだったおやじが超スピードでチケットを発行し、「すぐに2階に上がって手続きだ!それから1階に降りるとゲート7だ!良い旅を!」「ありがっとお!」そして出国手続きカウンターへダッシュ。しかし、こんな時に荷物スキャンに手間取ってしまった。カバンをそのX線に突っ込んだら、「パソコン出せ!」もう一度スキャン「まだ何かある!」カメラやバッテリーパック、メガネまで出してもう一度スキャン。「まだ何かある!」カバンのポケットに鍵が入ってた。くそっ、時間をくった、急げ!

すぐにエレベーターで1階に降りると、そこには誰もいない7番搭乗口。係のおにいさんが手招きしている。すぐにチケットを通しダッシュ!
すると、そこにはたくさんの客を乗せてバスが待ってくれてました。
私がバスに飛び乗ると、すぐに扉が閉まりバスはスタート。どうやら無事に乗れたようです。

飛行機は、80人乗りくらいの小型機で、バスに乗っていた人がこの飛行機に乗る全ての乗客でした。もしかして全員で私を待っててくれたの?

みなさん、ごめんなさいっ!!

なんとか間に合った。

すったもんだがありましたが、乗れてしまえば全て良し。
飛行機は問題なくミラノに着陸。
トランジットの時間でプライオリティパスを使ってラウンジで飲み食い三昧。(ミラノのラウンジ、静かで食べ物飲み物も豊富で、なかなかいいです。)

ミラノのラウンジ、素敵!
無料だとついつい食べすぎて・・3皿目。

そしてミラノからパリへ無事到着。前半はあたふたしましたが、これはこれで楽しい1日でした。

パリに着陸した時、タイヤが地面に当たった感触がほとんどないすご技を見せてもらいました。
アリタリア航空には神の領域の機長さんがいます。
自分の中では、およそ30年前に乗った中国民航の機長がナンバーワンでした。
(信じられない短距離で離発着する!)

でも、今日から自分の中のナンバーワンは、アリタリア航空です。

(機長の名前、ちゃんとメモしておけばよかった。)

空港に着陸したとき、遠くにエッフェル塔とモンマルトルの丘が小さなシルエットになって見えました。いよいよパリに来たという感慨が湧いてきます。

シャルル・ド・ゴール空港来た!
空港から市街までは電車で行きます。治安を心配する記事もあるけど、乗ってみると問題なし。

空港からパリ市内へは電車で移動。パリ北駅で降りて徒歩10分くらいのところに、目指すホテルは簡単に見つかりました。
小さな部屋ですが、特に問題はありません。今日から6泊、お世話になります。

部屋は超シンプル。でも、これで十分。

夕方、1時間ほど街中を散歩し、帰りは地下鉄も利用してみました。
でも、なんだか騒がしくて落ち着かない街という印象。
肌の色で差別して申し訳ないんだけど、黒人の若者が大勢たむろしている場所も多く、ちょっと怖いと感じちゃいました。

パリって、都会だな。

明日以降、少しずつパリの雰囲気にも慣れていくことでしょう。

スポンサードリンク