砂糖たっぷりのエスプレッソ

11月4日(日)

朝6時前に起床。オスタルのおじさんがコーヒーを出してくれました。
それをありがたく頂戴し、身支度をして出発。
実は前日、「朝食どうする?」と聞かれていたんです。素泊まりなのに朝食の心配をしてくれて、頼めば出してくれそうな様子でした。でも、残念だけどお断りしてたんです。
船に戻るリミットは午前9時半。その前に昨日行けなかった「革命広場」に行きたいし、もしも朝食を家族と一緒になんてことになったら、それこを何時になるか見当もつきません。もしもう一泊するのなら、迷わずお願いしてたところです。

中央2階、電気ついてる所がオスタルです。

親切な住人が住むオスタル。再度来ることになったら、またここに泊まろう。

天気は上々。少々空腹だけど店もまだ開いてないので、とにかく歩いて「革命広場」へ。

午前6時半、誰もいない街を歩く。
革命広場の表示が出てきた。

30分程度で道にも迷わず到着。

だれもいない広場でゲバラの像を見ると、「キューバに来たんだなあ。」と、しみじみ思います。テレビや写真で何回も見た、ビルの側面のゲバラ像。革命とか共産主義への想いは全くないけど、自分とは縁もない遠くで起きた出来事を、間近に感じる。これが旅の良さなんだな。(なんて、かっこつけてみました。)

有名なゲバラ「Hasta la victoria siempre 常に勝利に向かって」
建物は政府の内務省だそうです。
情報通信省にはカミーロ・シンフエゴス「Vas bien, Fidel いいね、フェデル(カストロ)」
ホセ・マルティ記念博物館、時間が心配で行けませんでした。

ところで、カストロの銅像がありません。
聞いた話だと、カストロ自身が自分の肖像やら銅像を作ることを嫌ったとか。
こういう姿勢は、いいですね。

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カストロっぽい写真はありました。

はらへった。

残りの現地紙幣は15ペソと小銭少々。
普通に食事するなら十分の金額です。
革命広場のすぐそばに、バスターミナルを見つけて入ると、あったあった。
小さなカフェ。朝食の時間帯なのでハムチーズサンドが飛ぶように売れています。
小さな列に並び、値段表を見ると、ハムサンド70?
7000円? 高すぎない?

長距離バスターミナル、店は空いてるが紙幣が違って何も買えず。

買っている人の様子を観察すると、どうやら紙幣が違うらしい。
そういえば、旅行者が換金してもらう紙幣と、現地の国民が持つ紙幣は違うと言ってたっけ。(昔の中国もそうだったなあ。)
まあいいや。きっと大丈夫だろう。

自分の番が来た。
「すみません。このパンひとつください。」
「ペラペラペラペーラ、ペラノペラ。バンコ、ペラペラペーラ・・・」
どうやら使えないらしい。銀行で換えて来いと言ってるみたい。
別の店にも入ってコーラを注文してみた。
同じ結果だった。

うそだろ!!??
この紙幣って、観光地しか使えないの?
しかも銀行閉まってるし!!(今日は日曜日)
すでに飲み物もない。
店があり、金もあり、でも買えない不条理をやけくその笑いに包んで、ターミナルを出発。なーに、観光客がいっぱいいる旧市街に行けばいいんでしょ?たった3キロよ。

これ、何ていいましたっけ?
旧市街に戻ってきた。ここまできたら安心。兌換ペソ使える!

そして歩くこと40分。旧市街に到着。
このへんに来ると、ピースボートのお客さんもちらほら見えてきます。
ここまでくればひと安心。パン屋でハムサンドとレモンソーダを買って立ち食い。
はー、生き返った。

昨日の豪雨から今朝の食べ物買えない事件まで、キューバはいろいろありました。
でも、大勢に影響のない程度のトラブルは楽しいもんです。
うまくいってないもどかしさ(キューバ自身も旅行者の私も)が、なんだかかわいい。

キューバ、けっこう好き!

キューバの町の写真はほとんどありません。
特に観光地の外で写真撮ってると、いろんな人に声かけられてめんどくさいし、そもそも写真では町のカオス感を表現できないし、だまって見て感じてきました。

船の旅もいよいよ終盤。
残す寄港地は6つ。

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