11月15日(木) マチュピチュツアー2日目

朝5時半起床。同部屋のSさんはまだ寝ている。
朝のうちに町を一回りして写真を撮ってこよう。
マチュピチュ村(旧アグアスカリエンテス村)は、とっても小さな村。ほぼ100パーセント観光に依存していると言っていいでしょう。30分あれば十分に回れる大きさです。

朝のマチュピチュ村。まだ天気はくもり。
アルマス広場には、第9代皇帝パチャクテクの銅像。

まずは広場に行ってみます。
知り合いの何人かがすでに写真を撮っています。広場のあちこちに現地の人が座っていますが、一体何をしてるのかわかりません。何をするでもなく座ってます。
町のゆっくり回り、あちこちで写真を撮り、なんとなく又広場へ。
すると、雰囲気は一変しています。

これもパチャクテクの銅像?
ホテルが立ち並びます。

さっきまで動かなかった現地の人たちが、大声で名前を呼んでいます。
なるほど、現地発のマチュピチュツアーの集合場所だったのですね。
ほんとに多くの(たぶん)ガイドさんが、名簿を見ながら予約客を集めているところでした。
その周囲にはまだ動きのない現地の人たち。きっと集合時刻が6時半とか7時とかなのでしょう。

アルマス広場は、人の名前を連呼する現地ガイドと観光客でごったがえし。

さっきまで、「なんか怖いなー。」と思っていた現地の人がガイドだとわかると、怖さはなくなります。先入観で人を見ててごめんなさい。

部屋の戻り、荷物をまとめていると・・・・雨。
うわー、やっちまった。雨だよ!
外しまくったオーロラに続いて「霧のマチュピチュは全景が見れず、至近距離から壁だけ。」という光景が目に浮かびます。恐ろしや・・・。
それでもツアーが中止になることもないでしょう。とにかく行くだけです。

朝食(豪華で素敵!)を終えて、ホテルのロビーに大きな荷物を預けて、土砂降りの中を歩いてスタート。(この時時刻は8時すぎ)
道端では「ポンチョ!6ソル!ポンチョ!2ドル!」と、売り子さんが叫んでいます。

雨男でごめんなさい。
やっとバス来た。

歩いて10分ほどでバス乗り場に到着。バスはいろは坂を思わせるつづら折りの道で、ガードレールなんか何もない道を驀進します。落ちたら・・いや、考えない考えない・・。

マチュピチュ到着。
まずはトイレ。

雨の中30分ほど走り、バスはめでたくマチュピチュの入り口に到着しました。
ここで恒例のおしっこタイムを挟み、いよいよマチュピチュの中に入ります。(時刻は9時)

いよいよ入り口から入ります。(そりゃそうだ。)

中では、ニコさんの説明を聞きながら進みます。雨は徐々に小降りになり、遺跡が見渡せる地点では奇跡的に霧も風に飛ばされ、全貌が見えてきました。「ここが絶景ポイント。写真をいただいてくださあい。」というニコさんの言葉に、想い想いに写真を撮ります。

遺跡見えてきた。
高台で待つと、奇跡的に霧が消えた!
写真をいただきます。

続いて太陽の神殿やら普通の家族の家やら泊まり客用住居などを見学。ニコさんは「スペイン人はインカの文明を理解してなかったから、せっかくの遺産を壊してその石で教会なんぞを建ておって・・・。でも、マチュピチュは見つからなかったから、そのまま残されて幸運だった。」という論調で、ややインカの人々寄りの説明をしてくれます。そんなニコさんは、現地人とスペイン人の混血、いわゆる「メスチーソ」にあたります。

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ニコさんについてどんどん歩く。遅れると説明を聞き逃してしまう。
手前が太陽の神殿
壊れてる場所もあります。
草刈り作業中のようです。
これはリャマかな?アルパカかな?
ワイナピチュ登山入り口。こちらは別料金で予約が必要。降りてきたお兄さんは45分で駆け上ってきたと言ってた。彼曰く「僕はトレーニングしてるから。でも、普通はもっとかかるよ。」
そろそろ出ましょう。少し渋滞してます。

見学の後半は雨も止み、良い天気の中で遺跡内を歩くことができました。もしかしたら「霧の中のマチュピチュ」と「晴天のマチュピチュ」の両方が見れたので、幸運と言えるかもしれません。
3時間あまりで見学終了。その後はすぐそばのビュッフェレストランで食事。集合まで1時間ほどありましたが、テーブルが空かないと次の客が入れないため、外には100人以上の列が見えます。こんな時、「早く食って席を空けてやろう。」と考えるのは日本人の美徳でしょう。そそくさと店を出て、太陽の下で雨具を乾かして収納し、1時のバスでマチュピチュ村に降りてきました。

昼食のレストラン。
飲み物はやっぱり、インカコーラ!
ペルーは犬が多い。
どこにでもいる。
さあバスに乗るぞ!というタイミングで青空が広がります。

満足のマチュピチュでした。

マチュピチュ村では2時間の自由時間。(つまりお買い物タイム。)
楽器を専門に売っている店でケーナをひとつ買いました。
店のお兄さんは上手に鳴らせるのに、私が吹くと「スフォー」と息の音しか出ません。
お兄さんが「練習、練習、練習。」と英語で話すので、1本お買い上げ。32ドルでした。
これが高いのか安いのかわかりません。
その後、知り合いに「ケーナ買った。あっちに楽器だけ置いてる店あった。」と言ったら、2人が同じものを買うことになり、店のお兄さんの生活にずいぶん貢献したようです。
明日から頑張って練習しよう。

駅前商店街にあった楽器専門のお土産物屋。
さあ、電車乗ろう。
サービスは、ナッツとチョコ、コーヒー。
車窓から写真を撮ってみます。室内の電灯が写り込んでいるのはご愛嬌。

マチュピチュ村から電車で移動。その後バスに乗り換えてウルバンバの町へ。
しかし、バスが来ない。
昨日もそうだったが、10号車だけ見つからない。ガイドのニコさんとスタッフのTさんが探し回るも、どこにもバスはない。あっちに歩き、こっちで待ち、ガイドさんの指示でまた歩き、そんなことを繰り返しながら、すでに真っ暗になった駅前で1時間。ようやくバスを発見して乗り込みます。

「10号車という存在が、現地のバス手配会社に届いていない疑惑」が深まります。

夕食会場。みなさんかなりお疲れです。

疲れ果てて夕食会場へ。
食事はまあまあ。でもそこで聞いた演奏は素人に近いレベル。おまけにお面をした民族衣装のダンサーに連れられてガンガン踊り狂って・・・3000m近い高度なのを忘れてた。

でも、良いこともあるものです。
大幅に遅れて着いたホテルが、超豪華なコテージで、広い広いコテージに2人ずつ入ることになりました。
ここは完全にハネムーン向けです。部屋番号を言うと、ゴルフ場にあるようなカートで送ってくれます。そんなコテージにおっさん2人。「豪華すぎるにもほどがある!」と文句を言いながらも、うれしさは隠せません。おまけに昨日同様に「ピスコサワー無料一杯券」がついています。
雨の中母屋に行って、バーで無料券を出すと、いろいろ希望を聞きながら、その場でシャカシャカ作ってくれます。券を出したらカクテルが出てくるつもりでいたのに、「ベースの酒は何がいい?」「○○を入れるか?」など、こちらの語学力を試す質問が続きます。でも、それもまた楽し。2人でいい気分になって今日はおしまい。

それにしても、バーに飲みに来た人は他になく、みなさん「無料一杯券」を使わずじまいだったのですね。確かに雨に打たれ、マチュピチュを歩き、バスは1時間も待たされて、疲れちゃったみたいです。

2日目のホテル(翌朝撮影)

それにしても、あのバスの遅れで不満を持った人も多かったのですが、高級ホテルで機嫌を直したみたい。ホテルのグレードって、こういうツアーでは大切かも。

ひょっとして明日も「10号車だけ来ない疑惑」が残っていますが、最後にスタッフTさんが、「明日も同じバスの予定です。」と言ってくれたので、きっと大丈夫でしょう。

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