2017年1月1日

 タンザニア最後の朝。天気は今日も晴れ。
登山の疲れはほぼ回復していますが、昨夜飲んだビールが効いたのか、やや体がだるい状態です。食堂に集まった仲間も、なんとなく足取りが重そうです。

ホテル、まずまず快適でした。
ホテルは警備が半端ない。当然ながら外出なんて禁止でした。

 今日はツアーに含まれている「アルーシャ・ナショナルパーク」のサファリツアー。二台の車に分乗して公園内の動物めぐりをします。あくまでもツアーのメインはキリマンジャロ登山なので、こちらはほんのおまけみたいなもの。それでも身近に野生動物が出てくるのは感動です。
 サファリの最中に最後のランチパック。豪華な料理ではありませんが、山の昼食もこんな感じだったなあと思うと、なんだか懐かしく感じます。

こっちが移動動物園にも見える。

 公園を出ると、あとは帰るだけです。キリマンジャロ空港で最後のお買い物をして15時すぎに出発。そして経由地のドーハで解散になりました。解散といってもほとんどの人が成田に行くのですが、入国審査やらいろいろ忙しいので、ひとまずお別れの言葉をかけてツアーは終了しました。
 ドーハでは1時間ほどラウンジで食事をして、夜中の2時近くに出発。成田到着は夕方6時。何人かの仲間と手を振り、握手をしてそれぞれ帰路につきました。

 私はというと、その日は成田空港近くのホテルに宿泊しました。別料金でホテル併設のサウナに入って、久々の大きな風呂でのんびり。やっぱり日本はいいなあと再確認します。海外は刺激的で大好きですが、もしかしたら帰国した時のホッとした気分を味わうのも、目的のひとつなのかもしれません。
 翌朝、目が覚めるとカーテンの隙間から見える外の様子が、眩しいくらい明るくなっています。時計を見ると・・・11時!! うわー、寝過ごした! 幸い確認するとチェックアウトは12時です。すぐに着替えて部屋を飛び出しました。せっかく朝食付きにしてたのに・・・。
 これは、登山の疲れと時差ぼけの合わせ技でしょう。

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キリマンジャロ登山を終えて

 若干、無謀な挑戦だったかなあと、思い返す度に感じます。山は初心者の自分が6000mに近い山に登るなんて、山を知っている人から見れば「そりゃ無理だよ。やめとけよ。」と言われるに違いありません。でも、結果的にまだまだ若い(つもりの)うちに登って良かったのだろうと思います。
 一番心配だった高山病も、
①日本で低酸素トレーニングを数回経験したこと。
②ダイアモックス(高山病予防薬)を服用したこと。
③登山そのものが、毎日1000mずつ徐々に高度をあげたこと。
これらが功を奏して、深刻な事態に至らず登頂を果たせたことも幸運でした。

 それから、ツアーの仲間にも恵まれたかもしれません。添乗員のIさんは、かなりの熟練者で、かつて「NHK百名山シリーズ」でガイドとしてテレビに出たこともあるという人。登山中のアドバイスが的確でした。そして参加者に力があったこと。14人中12人が最高点を踏み、もう一人は「ギルマンズポイント」まで達し登頂証をゲットし、断念したのは一人という成績でした。断念した方も5600mまでは一緒に登ったわけですから、登頂した人と遜色ない高さまで登っています。そんなメンバーだったからこそ、私も最後まで心を折らずに頑張れたのだと思います。

 あの登山から3何が過ぎました。あのとき知り合った仲間の何人かとは、その後も何度か一緒に国内の山登りを楽しんでいます。よい友達ができたことも大きな収穫です。

登山の記録

1日目 距離8km
    マラングゲート(1879m)〜マンダラハット(2720m)
2日目 距離11km
    マンダラハット(2720m)〜ホロンボハット(3720m)
3日目 高度順応日
    マンダラハットからゼブラロック往復
4日目 距離9km
    マンダラハット(3720m)〜キボハット(4720m)
5日目 距離21km
    キボハット(4720m)〜ウフルピーク(5895m)
   〜キボハット(4720m)〜マンダラハット(3720m)
6日目 19km
    マンダラハット(3720m)〜マラングゲート(1879m)

登山ゲート。
1泊目のマンダラハット
2、3、5泊目のホロンボハット
4泊目のキボハット
登頂証は56歳の思い出さ。

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