現在、コロナウイルスによる自主的自粛措置継続中で、あまり遠くにお出かけできません。この期間を利用して、過去に行った世界遺産について書いてみようと思います。この旅は、かつてドイツに勤務していた2003年6月に行ったものです。

初日 フランクフルトからボンまで 2003,6,19

 今回の旅行は、世界遺産の「ケルン大聖堂」とライン川下りをメインにしました。今回は、同僚ののMさん一家と一緒で、7人の集団になりました。

ライン渓谷中流上部(世界遺産その1)

これが観光船。

 朝7時すぎ、インダストリーホーフ駅でMさん一家と待ち合わせ。地下鉄を乗り継ぎ、フランクフルト中央駅へ。今回買った切符は、リューデスハイムまでの子供2人分とヘッセンチケット。ヘッセンチケットというのは5人までヘッセン州内一日フリーパスなので、これで大人4人と子ども1人が使い、残りの子ども2人分を別に購入するという技です。ドイツ国内は、グループで行動するとお得になるチケットがたくさんあり、うまく使うとかなり節約になります。
 まずは電車でリィーデスハイムへ。リューデスハイムではおみやげ物屋を散策しました。ここからKDラインの船でコブレンツへ向かいます。あいにくの曇り空で、ぱらぱらと雨も降りましたが、だんだん天気もよくなり、絶好の川下り日和。(でも、ちょっと寒かったかな。)船の上ではデッキの上のイスに座り、とにかくゆっくりゆっくり・・・。放送の説明は、日本語もあり、快適そのものでした。

ところどころにある城や塔をみながら進みます。

 有名なローレライの岩を過ぎると、ツアーのお客さんはほとんど降り、船はがらがら。それからゆっくりレストランで食事。味もまずまずでした。

 楽しかった船旅もコブレンツで終了。ここからは歩いて町の散策です。まずはヴィルヘルム皇帝の騎馬像(かなりでかい。)。そして、少しずつ駅に向かいながら聖カストア教会、市庁舎、聖母教会と見所を見学。市庁舎前では、シェンゲルといういたずら小僧の銅像も見ました。疲れたのでカフェでケーキとコーヒーで一休み。それからバスでコブレンツ駅に向かいます。

それぞれ自分の荷物は自分で持つ。

 コブレンツの駅からボンまでの切符を買おうとしたら、機械が壊れており、車掌さんにわけを話して列車内で切符を購入。(Dバーンは大人と一緒の場合子供は無料。「大人4人。」と言ったら、車掌さんは「どれが大人だ?・・・」と言われました。うちのママもMさんのママも身長150センチそこそこ・・・)電車は、トンネル内では電気もつかず真っ暗になったり、なかなか楽しいものでした。
 ボンの駅(実際には中央駅ではなく、川の反対側の駅)に到着し、タクシーで今日のホテル「カイザーカール」へ。そして長い一日の旅は終わるのでした。

 夜は、ホテルのフロントで聞いた中華料理屋でパーティー。(いえ、普通の夕食です。)ドイツ料理は日本人に合わなくもないのですが、それでも旅行で疲れた時は中華の方が安心です。大抵まちがいない味です。

2日目 ボンからケルンまで

 ボンは、ベートーベンが生まれた町。今日のメインの第一は「ベートーベンハウス」。ベートーベンが生まれた部屋や、実際に使っていた楽器などたくさんの展示がありました。(弾きすぎて鍵盤が磨り減ったピアノはすごかった。)

ブリュールのアウグストゥスブルク城 (世界遺産その2)

ボンでベートーベンの家を見学した一行は、町を散策した後、電車でブリュールへ。ブリュールは、世界遺産のアウグストゥスブルク城があり、ここも今回ははずせない場所です。駅を降りると、すぐ目の前が城。電車の旅では立地条件がいいと気持ちまで明るくなるものです。

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アウグストゥスブルク城
こちらが見どころの階段(公式HPより)

 この城は、ガイドツアーでみんな一緒に回ります。圧巻はバルタザール・ノイマン作の吹き抜け階段。中は撮影禁止なので公式HPの画像をつけておきますが、写真以上にすばらしいの一言でした。ぜひ実物を見て欲しいところです。難点は、ガイドさんの説明がまったく分からないこと。ぜひドイツ語をマスターして、もう一度見学したいものです。(英語の音声ガイドもあるが、カセット形式で使いにくかったとMさん)およそ1時間のツアーで、娘2はへろへろ。椅子を見つけては座ることの繰り返しでした。(この見学以降、娘2はツアーという言葉に過剰反応して、悲しい顔になるのでした。)

城の見学を終えて、いよいよ最終目的地のケルンへレッツゴー!の前に、一休み。駅のそばのインビス(軽食屋?キオスク?みたいな売店)でアイスを購入し、ゆっくりしてから電車にのりました。(その理由は、電車の便が少なかったから・・・。)

ケルン大聖堂(世界遺産その3)

 列車が少しずつケルンに近づくと、遠くに大聖堂が見えてきます。この大きさは他の景色と縮尺がまるで違う巨大さです。駅に着いて実物を見たときは、あまりの大きさ、立派さに声も出ない状態でした。すでに時計は15時を回っているので、塔に登るのは明日に持ち越して聖堂内だけを見学。こちらの大聖堂には、キリストが生まれた時に駆け付けた東方三博士の聖遺物が祀られているというお話ですが、それが本当なのか、遺物っていったい何なのかは知る由もありません。そんな不確かな情報を信じて、何百年もかけて建てたのですから、宗教ってすごいなあとほぼ無宗教の私は感嘆します。中のステンドグラスや宝物、とにかくいつまでも見飽きない大聖堂でした。見飽きない大聖堂というのは大人の一方的な解釈で、子どもにとっては「まあでかいけど、教会は教会よね。」という程度のもの。バランスを取るためにレゴの店とカウホフ(デパート)で買い物してご飯を食べてきました。(「実はすごいものを見てきたんだなあ。」と娘1と娘2が振り返るのは、十年以上先になります。)

カメラに収まらん

 夜はライトアップするというので、9時すぎにホテルを出て大聖堂に行きました。(季節柄、9時まで明るいのです。)寒い中しばらく見ていると、ぼんやりと明かりが点り、なかなかの眺めでした。でも、ホテルの部屋からは見えないのがちょっと残念。

最終日 ケルンからフランクフルトへ

最終日、荷物をロッカーに預け、(それも初めてで大変でした。)大聖堂に登り、大聖堂資料館でビデオを見て、大聖堂をバックに記念写真を撮り、食事をして帰りました。(レストランは、大聖堂のすぐそばで、なかなか雰囲気のよいところ)

ケルン大聖堂遠景

 帰りは、ドイツの超特急ICEに乗りました。2人のパパ以外は、空いていたコンパートメント(個室のように仕切られている席)をゲットし、快適に過ごしました。約1時間でフランクフルトに到着。行きに船と電車で2日かけたとても遠いケルンも、超特急を使うとすぐそこに感じてしまいます。人間の技術に驚きながら、無事、2泊3日の旅行は終わるのでした。

ケルン駅とICE

 その後、めでたく自動車を購入し、日本から友達が来ると案内する場所として「ケルンの大聖堂」と「ローテンブルグ」の2か所が定番になりました。

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