茅ヶ岳は、百名山であまりにも有名になった深田久弥さんが亡くなったの山だそうです。聞けば仲間と登山中に突然倒れ、そのまま帰らぬ人となったのだとか。本人もまさかここで死んでしまうとは思わなかっただろうし、一緒に登った方々もさぞ慌てただろうなと感じます。

登山口駐車場にはトイレがあります。

 午前6時、登山開始。茅ヶ岳山頂へ向かう道は途中から2つに分かれるけど、コロナ対策で周るコースが定められています。そこまでする必要があるのかとも思いますが、地元としては「何か対策をしている感」を醸すことも必要かもしれません。「分岐点まではすれ違うから意味ないじゃん」などとツッコミを入れると「それじゃあ閉鎖します。」と返される恐れもあるので、定められたルールには従うのみです。

しばらくはこんな感じ
谷は涸れ川のようです。この下を水が流れているでしょう
ここから尾根に向かって登ります
若干荒れてる場所あり
斜面が緩くなってきた

 道は本当に緩やかで、しかもきれいに整備されていてストレスなく歩けます。30分も歩くと分岐点(舗装道が横切ってる)を通過し、さらに谷を進みます。さらに30分ほど緩やかに登ると、道は谷から尾根に向かって勾配を上げていきます。ここが難所と言えば難所らしいところ。でも危険はほとんどありません。急だから少し疲れるくらいです。
 尾根に取りつくと、そこからは所々に岩が出ているものの、傾斜は再び緩くなり「そろそろ山頂が近いな」と思わせる雰囲気です。ここで「深田久弥さんの慰霊碑」が現れます。(1971年に亡くなったのですね。)
 ここから倒れた人を下すのはさぞ大変だったでしょう。そんな当時の様子を想像しながら手を合わせます。考えてみれば現在の登山ブームの火付け役だったわけで、国内に「百名山制覇」を目標にしている人がどれだけいるのか見当もつきません。凄まじい影響力です。でもここは二百名山。深田久弥の名は知っていても、ここまで来る人は多くないのかもしれません。

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尾根に出た
深田久弥が倒れた場所。狭い。
さらに尾根を進む
山頂ついた。奥に金ヶ岳が見える。

 8時少し前に山頂到着。山頂にいらっしゃった数人としばらく話をして、30分ほどで下山。茅ヶ岳の先には金ヶ岳というさらに標高が高い山もあり往復2時間程度で戻れるのですが、目的の茅ヶ岳に来たので無理せず下りることにしました。金ヶ岳にしてみれば「自分の方が高いのに、みんな茅ヶ岳から戻っていくなあ」と寂しく思っているかもしれません。

 下りは尾根伝いのコース。道としてはこちらの方がやや険しい感じがします。その意味では「登りは谷、下りが尾根」という地元関係者の選択は正しいようです。
 帰りは1時間ほどで駐車場に到着。時計を見るとまだ9時半を過ぎたところ。ここまで早いと「金ヶ岳、行っとくべきだったかな?」と少し後悔も残ります。でも、山では調子に乗って予定外の行動を取るとろくなことがないものです。(特に自分は)これで良かったのでしょう。

下りは尾根をひらすら駆け下りる(いえ、歩いてます)
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