9時半には櫛形山を下山したので、大弛峠に向かう。当初の予定は国師ヶ岳から甲武信ヶ岳まで往復の縦走だったが、天気がやや心配(2日間天気が良い保証がない)なので、それぞれ単独で登ることにする。そうとなったら国師ヶ岳の方は2時間少々なので、天気が持つなら今日中に登ってしまおう。
 櫛形山の駐車場から大弛峠までは直線で40キロ程度だが、なかり遠回りの山道になるので3時間かかり、峠の駐車場に車を停めたのは12時45分。普通なら午後からの出発は厳禁だが、すぐそこなので今回は許すことにする。因みに大弛峠は5月いっぱい通行止めなので、本日から解禁のはず。(乾徳山に行った時に、ついでにと思って侵入したら、途中で止められた苦い思い出あり。)

解禁日なので登山者多し

 12時50分出発。数年前に友達と金峰山に登ったが、今回は反対側に向かうことになる。駐車場にある車の主の多くは百名山である金峰山に行くのだろう。国師ヶ岳は空いているに違いない。しかも午後だし。

 大弛小屋を過ぎるときれいな階段の登りが続く。階段を苦手とする人も多いけど、自分はどうなんだろう。高所恐怖でビビり屋なので、きちんとした階段は安心できるから嫌いではないかな。でも膝の負担は大きい。途中、夢の庭園なる標識を見つけたが、余力があったら帰りに立ち寄ることにして通過。さらに登ると再び夢の庭園の表示があった。なるほど迂回コースだな。よし、帰りはこちらを通ることにしよう。

こういう階段、きらいではない
さらに登る
分岐点を国師ヶ岳へ
山頂到着

 北奥千丈岳の分岐点を通過し、目的地である国師ヶ岳に着いたのは1時35分。ちょうど50分、順調だ。ここでパンをかじりお湯を飲む。(早朝に作ったお湯だがまだ温かい。)少し休んだ後、せっかくなのでもう少し進んで甲武信ヶ岳の稜線の分岐まで行ってみる。遠くに甲武信ヶ岳が見える。かなり遠く大変そうに見える。でも、実際に歩けばそうでもないのかもしれない。あるいは想像以上に大変かもしれない。こればかりは行ってみないと分からない事なので、いつかは歩いていきたいと思う。

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少しだけ先に行ってみた

 分岐から再び国師ヶ岳に戻り、今度は北奥千丈岳に向かう。ほんの10mだが国師ヶ岳より高いし、しかも眺望も良い。なぜ国師ヶ岳の方が三百名山に指定されたのかよくわからない。いや、ご近所の百名山である甲武信ヶ岳、金峰山、瑞牆山よりも高く、ここが最高峰なのだ。それなのに、三百名山はもとより、山梨百名山にも入っていない。不遇な山である。そう思うと逆に愛着が湧く。

最高峰という文字が
夢の庭園
素敵な場所だ

 帰りは夢の庭園を通る。こちらは木々と白い岩のバランスが良く、大変すばらしい。「夢の」と言われるとやや誇大広告感があるが、時間が許せばこちらを通ることをお薦めする。庭園の核心部はきれいな階段もあり、危険は無い。
 15時、大弛峠に下山。2時間少々の山旅であった。

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