三瓶山

 昨日の午後に登った道後山からは、順番としては吾妻山を先にした方が順番としては効率良いのだが、1日で2つ登る可能性を考慮すると三瓶山は周回コースで8時間かかり、2時間弱の吾妻山より先の方がリスクは少ない。そう判断して昨日のうちに三瓶山の麓まで移動した。

 姫逃池コース登山口を6時出発。道は林間の普通の登山道で、斜面は急だが道は斜めに切れていて登り易い。麓にはキャンプ場や青少年の宿泊施設もあるので、きっと山全体が学習フィールドになっているのだろう。道の途中で見つけたオリエンテリングのチェックポイントも歴史を感じさせる。(そういえば、オリエンテーリングの大会って、今もやってるのだろうか。)

男三瓶山

 7時15分、登頂。このまま元の道を下れば2時間コースだが、今日は周回コースを行く。ここは爆裂火口を取り囲んで「男三瓶山」「女三瓶山」「子三瓶山」「孫三瓶山」があるという三世代同居の山体になっている。それを一周するのだ。

 しかし、男三瓶から子三瓶に向かい、折り返しの谷を見下ろして驚いた。カルデラの縁を緩やかに回るイメージだったが、ひとつひとつが独立峰に見えるような山で、しかも登り返しがかなり急だ。これは判断を誤ったかなとも思ったが、とりあえず行ってみる。

子三瓶に向かう
ずいぶん登り返しが激しいな

 下りはロープ場もあり、足元も悪く、かなり大変な道だ。おそらく中国地方に入って1番の急登と言える。そこを下り切ると、笹の谷を抜けて再び子三瓶山に向かう。さすがに親三瓶より標高は低いので、登り返しといっても多少距離は短い。8時20分、子三瓶山頂。男三瓶から1時間かかった。ここから再び降りまた登り返して孫三瓶。時刻は8時50分。

急なんですけど
今度は登りだ
子三瓶きた
前方に孫三瓶
ぜーぜー 孫三瓶きた(前方右が男、左が子)
林の中を通り

 孫三瓶から下ると、森の中を歩きながら徐々に高度を上げていき、9時15分、大平山に着いた。ここには立派な展望テラスがあるので、ここで長い休憩にしてコーヒーを飲む。大平山のすぐ脇にはリフトの駅があり、天気も良いのでたくさんの観光客が登ってくる。体力のある人は男三瓶まで登るのだろうが、大平山のテラスから山を眺めるだけも山の気分を味わえる。往復750円でここまで手軽に来ちゃうのも魅力的だ。

看板の後ろに歩いてきた山々
大平山にはとても良い休憩場所

 大平山から再び登りになる。大きな電波塔のある女三瓶に着いたのは9時40分、思ったより調子が良い。そしてここから男三瓶への登りになる。

 途中に一緒になった男性が、「めずらしい花が今咲いてるというので来た。」と教えてくれて、その花の咲く場所が、女三瓶から男三瓶に登る途中だそうだ。歩くペースが違いすぎるので、花の特徴を聞いて先に登りながら足元に注意していると、あった。紫色の小さな花。でも、この花の名前を忘れてしまい、今も調べられていない。これ、何でしょうね。

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待ってろ女三瓶(よく考えたら、母とは言ってない)
女三瓶きた
男三瓶への道は危険な場所もあり
この花、何ですか?
2度目の男三瓶 さあ、下山だ

 10時45分、本日2度目の男三瓶。1周にかかった時間は3時間半。これは、なかなかのコースだな。11時40分、駐車場に到着。たっぷり6時間かかった。中国地方の8つの山の中で、これが一番きつかった。(蒜山を縦走すると、もっときついかな?)

 ちょうど昼なので、近所の蕎麦屋さんで腹ごしらえしてから次の山にいく。

吾妻山

13時30分、駐車場に着いた。そばをしっかり食べて12時20分ごろ三瓶山を出発したので、80分で着いたことになる。到着時間によっては明日にしようかなとも思っていたが。2時間かからないコースなので、このまま登ってしまう。13時40分にスタートし、15分ほど平坦な道を歩いて尾根の取り付きに到着。ここから緩やかな尾根をまっすぐ登る。山頂は1239mだが、駐車場がすでに1000を超えているので、標高差は200m程度になる。ゆっくり花の写真を撮りながら登ったが、それでも14時15分には山頂に着いた。青空ではないが視界は良い。結局予定していた8つの山は全て、雨も霧もない好天の登山となった。あまりに天気が続きすぎると休みもなくなる。実際、15日の金剛山から始まり、小さな山とはいえ7日間連続で12の山に行ったことになる。そろそろ休んでも良い時期だ。(いや、そろそろ休むべきだ。)

尾根までの道
ここから登る
まっすぐ登る
まっすぐ登る
中国地方最後の山頂

 下りは直接休暇村に向かって下りる。こちらのルートも傾斜が急にならないように、うまく尾根伝いに道が切れている。麓まで下りたら、しばらく草原の中を歩き、池の間を通り、15時ちょうどに駐車場に戻った。

 これで中国地方はおしまい。今夜はお祝いに何処かの安いホテルに泊まろう。スマホで検索すると、三次にある「ライカ 広島三次」がお手頃だった。ツーリスト向けのホテルで、最低限の設備ではあるが、キッチンが使えて共用スペースで食事ができるというのが良い。おまけに安い。ここで、スーパーで買ってきたご飯と一緒に、久々にビールで乾杯!

なんとささやかな宴会でございましょう(しかもカツ重3割引)
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