昨日にアポイ岳登山を終えて、今度は大雪山系の東側に行ってみようと思い立ち、道中に「そういえば雌阿寒岳の天気悪かったなあ。寄ってみるか」と進路変更。いったい自分はどれくらい効率の悪い動きをしているんだろう。6月21日以来、再びオンネトーの登山口に来ている。(ここまでおよそ200キロ)まあ、特に忙しい仕事をしているわけでもない暇なリタイヤ組である。無駄な動きもまた良しとしよう。

7月15日

 5時50分オンネトー登山口出発。今回はまっすぐ阿寒富士に登り、雌阿寒岳には行かずに下りてくる予定。コースタイムは6時間弱となっているが、きっとそんなにかからないだろう。

 オンネトーは、およそ40年前に自転車で北海道を周った時に泊まった場所。(テントですが) ある意味西州の1ページを彩る場所でもある。その後何度か来ることはあったが、ここから登山するのは初めてだ。(先月は逆ルートで雌阿寒岳に登っている) 今日は天気も上々で、先月のような強風と寒さはないだろう。

 スタートは松林の中の道。きちんと整備されているので歩き易い。百名山になると途端に整備状況がよくなるのは、やはり他の山とは登山者数に大きな差があるからだろう。たまたま深田さんという山の愛好家が選定したことで、その後の歴史が大きく変わるのもおもしろいものだ。仮にアポイ岳が百名山になっていてここが外れていたら、きっと人も少ない田舎の数ある山のひとつだったのだろう。そんな山自身には何の手柄も責任もない偶然が、今日も多くの登山客をここに惹きつける。そう思うと、どこか百名山にこだわってる自分が可笑しくもある。

 1時間ほどで林を抜け、展望がひらけてくる。今日は阿寒富士も雌阿寒岳もきれいに見えている。できれば先月登った時にこんな天気だったら良かったのになあと思う。もしそうなら、きっと一気に阿寒富士を経てオンネトーに下っただろう。

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目的地が見えてきた
噴火に注意
阿寒富士に突入
阿寒富士山頂からの雌阿寒岳

 足元にはコマクサが点在し、山のの雰囲気を高めてくれる。コマクサは成長に時間のかかる植物だと聞いたことがある。この群落地がこのまま残りますように。

 阿寒富士の道は少々ザレているので歩きにくい。それでも大した高さではないので40分ほどで山頂に到着。時計は8時30分。

 今日はオマケのような1日なので、これ以上深入りはせずにとっとと下山する。駐車場着は10時40分。往復5時間の山登りは終了。再び自動車を100キロほど走らせて、石狩岳に向かう。

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