それにしてもGoogleマップというやつは便利だ。水が足りなくなってきたので近隣の水汲み場を検索する。そして、これはという場所のルート設定をすればスマホが目的地まで導いてくれる。ナビもそうだが、技術の進歩で長距離運転のハードルが下がってきた。反面、本来ならば運転能力のない人まで車であちこち繰り出すので、昔よりも渋滞はひどくなったのだろう。もし自動車が全てマニュアル車で、しかもナビなんかついていないなら、きっと渋滞は緩和され、なんちゃらミサイルと揶揄される老人の自爆テロも激減するはずだ。世の中技術の進歩が必ずしも良いとは限らない。

 とはいえ、今はそれがあるのだから利用させてもらう。しっかり水を汲んで、準備を整えて医王山に向かう。その道もスマホの案内で。(ちなみに車のナビは既に古く更新もしてないので新しい道は反映されていない)

 目的の西尾平に行く途中、あえて夕霧峠を車で通過してみる。資料によればここに車を置いて奥医王に登るのもアリだという。膝も痛いし楽なら楽なほど良いのだが、さすがにここからでは往復1時間くらいだろう。これで山に登りましたというのも恥かしすぎるので、予定通り西尾平の駐車場に降りる。午後4時過ぎだが駐車場には誰もいない。慣れっこだが今日もたった一台で駐車場を独り占めして寝る。

今日も一人で寝る

 6月8日、天気晴れ。誰も来ないので、仕方なく今日は自分が蜘蛛の巣払いになるしかない。550分時スタートで、初めは前山に登る。山に登ると言っても道路が見え隠れする位置で緩やかに高度を上げるだけで、20分で着いてしまった。道は一度林道のそばまで下り、今後は白兀山に登る。こちらは前山よりは手応えがあるものの、登り返してから30分少々で登頂。山頂に眺望はないが、展望櫓が備えてあり、2mほど梯子を登ると金沢の街から海、そして遠くに白山も見えた。

白兀山
夕霧峠に出ると、車道を少し歩く

 白兀山から多少の登り返しがあったが、40分で夕霧峠に着いた。時計は7時半、膝は多少の痛みと違和感があるものの、順調だ。峠の林道を跨いでいよいよ奥医王にとりつく。スタートは288段の階段が「見返りの杉」という地点まで続く。階段は50段ずつ表示があるので数える必要もないのだが、どうしても口に出してカウントいてしまう。その方が気持ちも維持できるようだ。10分ほどで見返りの杉に到着。夕霧峠方面が綺麗に見える。

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奥医王へ

 ゴールが近いので特に休憩を取ることなく先に進む。一旦下ると龍神池なるものが現れたので、しっかりと煩悩成就祈願を4つ行った。一度少し登り、再び下りに入るとなぜか「風の谷 オスワリナウシカ」とう銘のある椅子があったのでとりあえず座ってみたが何も起こらなかった。あの椅子の歴史、由来、製作者は謎だが、きっと地元では有名なものであろう。

山頂きました(櫓に登らないと眺望なし)

 8時5分、奥医王山頂に到着。こちらも白兀山同様に視界はないが展望台がある。展望台の作りは白兀山のものと同じだが、こちらの方が高い。これはありがたみを増したいわけではなく周囲の木の高さによるものと思われる。

 短い山行だったが今日はこれでおしまい。膝がだいぶ良くなったといえ、やはり下りは違和感マシマシになる。頑張って夕霧峠まで下りたら、あとは林道を歩いて駐車場に戻るとする。(このパターン、続くなあ)

下りは道路で(このパターン続くなあ)

 9時15分、駐車場に到着。誰もいなかった駐車スペースは既に満杯で、車が新たにやってきたので譲るために早々と車をスタートさせた。

 あまりに早く終わったので、別ルートから入る「医王山ビジターセンター」にも立ち寄った。こちらからスタートするコースも楽しそうではあるが、センターの展示を見ておしまい。移動の途中で「法林寺温泉」で汗を流し、次の目的地「白木峰」に向かった。

ビジターセンターも素敵
温泉、かなり良き
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