白山を無事終えて、続いて荒島岳に向かう。とりあえず近隣の道の駅に立ち寄ってみるが、施設は素晴らしいしモンベルなんかも入ってて雰囲気が良い。でもまだ陽が眩しく暑い。そこで中出登山口の駐車場に移動する。こちらは林間の涼しく静かな場所で、しかもトイレ付きで沢の水が引いてあり、冷たい水が使い放題だ。ここを今夜の宿泊所にする。やはり明日に登る予定の鈴鹿の男性と話をしながらひと時を過ごした後、お休みなさ~い。

 6月20日、午前4時50分スタート。鈴鹿のお兄さんは一足早く出発した。とりあえずこれで蜘蛛の巣の心配はないだろう。(はい、悪い人間です。)最初は舗装された林道を少し歩くが、やがて未舗装の林道へと道が変わる。ここからが異様に長い。30分ほどだらだらと砂利道を進み、やっと普通の登山道に来た。ここからしばらくは林道をショートカットするように道が切れている。その林道ともお別れしたのが5時40分、ここから登山道オンリーになる。

林道、長い
やっと登山道

 今回選んだ中出コースは、深田久弥も歩いた由緒あるコースで、しかも傾斜が緩いので初心者向きだという。駅から近い勝原コースは距離が短いがその分急登らしいので、自分はこちらで正解だろう。実際、道はあくまでも緩やかで、早朝でもあり滝汗をかくこともなく順調に進む。しかし長く単調なので、これは好みが分かれるところだろう。

道が緩やかで、こういうの好き
小荒島岳への分岐(とりあえず往きはパス)
7時10分、シャクナゲ平

 7時10分、シャクナゲ平に到着。ここが中出コースと勝原コースの合流点で、ここからが山登り本番である。道は一度下ると、そこからはロープや鎖付きの急登になる。今まで緩やかだった分を取り返すかのように、これでもかと坂が続き、ヘロヘロになってきた。ここで、鈴鹿のお兄さんが降りてきた。速いなぁいいなぁ。

登る
登る ゼーハー
まだまだのぼる ゲホゲホ
さらに登る(心は虚無)

 8時ちょうどに中荒島岳というピークに来た。ここまで急登の連続だったか、どうやら大変なところは越えたようだ。比較的緩やかな尾根を10分ほど進み、山頂に到着。さすがに昨日登った白山に比べるとスケールはちょっと劣るかなあというのが正直なところだ。でも、とりあえず百名山のひとつに登ったことになる。

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ようやく楽になった
景色良し

 山頂は広く、一段下の広場?を含めると学校登山で来ても無理なく昼ごはんが食べられそうだ。小さな社の他に、周辺の山の案内板もある。その案内板だが、根本の部分がかなり削られていた。高い山はいつか削られる運命ではあるが、どれくらいのペースで侵食されるのかが見えて興味深い。

設置から12年でこれくらいの侵食

 9時ちょうどに下山開始。急登も下りになるとそれほど気にもならず、まあまあのペースで進む。登りでは通過した小荒島岳にも寄ってみた。ここからの荒島岳の景色は立派で、なかなか絵になるなあと写真をパチリ。

 しかし、残念なことにアイフォン(古いデジカメよりも画質が良い)の画面が真っ黒になって操作ができなくなった。うっすらとスクリーンに何か見えているが、とても操作できるものではない。一度電源を落として再度立ち上げても、すぐに画面が真っ黒になるの繰り返しで、下りはGPSでの位置確認も何もできなかった。「これは、山で何かあったらまずいんじゃないか?いよいよ買い替えの時期なのか?お金かかるなあ。」などとブルーになって下る。

帰りは小荒島岳に寄りました

 12時少し前に下山。すぐにauショップを検索・・あっ、アイフォン使えなかったんだ。もう何年も更新していないナビで探し出して、街のauショップに駆け込んだ。

 結論は画面の明るさを調節するところがなぜか一番暗くなっていて、いろんなモードを解除して解決。とりあえず故障ではないが、ずいぶん古い機種なのでそろそろ買い替えを勧めたいところではある、と言われた。一応解決はしたものの、自分の感覚としては本体のバグがあるように思える。時々見てる画面がすーっと暗くなることがあるからだ。やはりそろそろ買い替えになるだろうか。

店員さん「ちょっと詳しく見ますから、ソファにかけてお待ちください」
私「いえ、山から下りて汗だくの極みなので立って待ちます」
などという恥ずかしい会話をしたのが本日のクライマックスであろう。

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