2024年度のスタートは例年よりもずいぶん遅くなった。英語検定が6月2日にあって、それを終えてからの出発となったわけだ。おそらく検定は一次で落ちるだろうから、あとは気にしないで山登りに出かける。今年前半のテーマは北陸周辺に決めた。百名山としては白山や荒島岳が含まれるが、近辺の小さな山を巡る予定だ。それに、今年は能登半島で大きな地震が発生し10日ほどボランティアにも向かった場所でもある。少しだけお金を落としてこよう。(と言っても豪遊するつもりはない)

 山形から北陸に向かう途中にあるのが二王子山である。自宅から少しだけ移動して山に登り、そしてまた移動というサイクルを考えると良い場所にある。まだ雪景色の飯豊を間近に見るのも良いだろう。

 6月4日、昼前に自宅を出発し、3時過ぎには登山口に着いた。ここで車中泊するのだが、登山者用の駐車場が微妙に傾斜していて居心地が悪い。そこで夜だけ二王子神社の方に停めさせてもらった。トイレも近いしとても良い。スタートなので夕食は豪勢にコメを炊いてハヤシライス。

 5日の朝は起床と同時に車を移動し、5時20分出発。ほとんど同時に地元の方のような男性が先に登っていった。これは良い。申し訳ありませんが熊除けと蜘蛛の巣払いをお願いします。

 道は綺麗に整備されていて歩き易い。しかし、半年で体重を5キロも増やしてしまったツケがきたようで、初っ端から苦しく汗が出てきた。ここで慌てるとろくなことにならんぞと引き締めてゆっくり歩くことにする。それにしてもここが階段が多いな。足の方に疲れは感じないが、すぐに息が上がる。こんな調子でほんとに山頂までいけるのだろうかと不安になる。考えてみれば半年ぶりなのに、標高差1000mを超える山を選んではいけない。ここはスキップすべきだったか。

三合目の避難小屋

 6時50分、ようやく三合目に着いた。避難小屋をちょっと見学すると、ドアが全て開いている。人がいないので閉めようかどうか迷ったが、おそらく先に登った方が管理者で、換気をしているのだろうと予想してそのまま進む。(結果、それで成果だった)途中、久々にサンカヨウの花を見つけた。透明になっている花びらはきれいだ。

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 三合目を過ぎてからは若干傾斜が緩くなったとはいえ、相変わらず呼吸は苦しく、30分登っては休憩の繰り返し。ここまで三人に抜かれたが特に競うわけでもないのでこっちのペースでゆっくり進むだけだ。

 まだ6月の初旬でもあり、七合目を過ぎたあたりから残雪の上を歩く場所がある。これが天気なら気持ちも良いのだろうが、どうやら今日はガスの日のようだ。森林を抜けたら風も少し強くなってきた。

 9時40分、山頂到着。かなり寒いので手袋をしようと思ったら、なぜか見当たらない。車を出る時にちょっとだけつけたのだが、おそらくリュックの奥に入ってしまったのだろう。まあいいや、あったかいコーヒーを飲もうと・・・あっ、ポット置いてきちゃったみたい。せっかく早起きして沸かしたのに何やってるんでしょ自分。

 30分ほどガスの山頂で待ってみたものの、どうやら今日は晴れそうにないので早々に下山する。

 下山は整備された階段を快調に下っていったが、半分もいかないうちに左の膝が痛み出した。半年ぶりなのに調子にのってしまい、完全に痛めたようだ。あとは、とにかくゆっくりゆっくり下り、13時30分無事下山できた。

今回の大反省

(1)調子こいて慎重さを欠き、膝を完全に痛めた。ちゃんとした歩き方の習得が急務である。そもそも半年ぶりの登山に選んではいけない山だった。

(2)せっかく沸かしたポットのお湯を車に置いてきた。大きな影響はなかったものの、これが別の大切なものならどうだったか。また、もっと寒い状況だったらどうなっただろうか。

(3)下山したら、車のそばに手袋が落ちてた。いったい何をやってんだ自分と、激しく自己嫌悪する。

 下山後の風呂は、五頭温泉郷の「出湯温泉  華報寺共同浴場  張泉窟」にする。お寺の境内にある珍しい共同浴場である。はじめは新しい共同浴場が250円とあったので行ったものの工事中で閉まっており、歩いてすぐのこちらに向かったのだった。料金は同じく250円で、しかも弘法大師さまの伝説のある1200年の歴史あるお湯とのこと。結果的にこちらに来て良かった。

膝、はやく治りますように

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