現在、コロナウイルスによる自主的自粛措置継続中で、あまり遠くにお出かけできません。この期間を利用して、過去に行った世界遺産について書いてみようと思います。この旅は、かつてドイツに勤務していた2003年8月に行ったものです。 8月8日から12日までの4泊5日、北ドイツの町を訪ねました。今回は初めての車の旅です。
目次
初日 ブレーメン 2003,8,8
朝6時に家を出発。高速道路で一路ブレーメンへ向かいます。およそ500キロの長旅です。500キロと言えばかなりの長距離ですが、速度無制限のアウトバーンが整備されているドイツではm「まあ、普通に行けるよね。」という距離でもあります。しかもアウトバーンは無料なのでホントに便利。日本の高速道路も、本当は道路建設費を回収したら無料になる筈だったのにめ。
午前6時に家を出発し、予定では12時に到着のはず。でも、残り100キロくらいから道路は大渋滞し、しかたなく一般道で走りました。結果的にスイスイ走れて気持ちいい!こっちで正解だったでしょう。
ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像(世界遺産)
ちょうど12時にブレーメンに到着。市庁舎や教会が美しい町で、中心部が世界遺産になっています。(しかし、訪れた時点では世界遺産ではなく、登録されたのは翌年。)でも、娘たちにとって何といっても一番の見所は音楽隊の銅像。写真をパシパシ撮りましたよ。残念ながら背景になる建物が工事中で絵としては今一つですが、これも良い思い出です。ちなみに、この時代「インスタ映え」という言葉はありません。遅い昼食はマルクト広場に面したレストラン。なかなかの味だけど、ひとり一皿注文したために恐ろしい量に。この日の反省から、その後の食事では大きさを確認するようになりました。娘1と娘2は、街頭で演奏している人にお金をあげるのがお気に入り。ここではブラスバンドをやってました。この日は、ブレーメン郊外の科学博物館に行って、ホテルに入りました。
2日目 フェルデン、ツェレ 2003,8,9
朝、ホテルを出てフェルデンへ。ここにはおとぎの国が作られていて、それが動くという遊園地があります。でも、完全にはずしました。もう2度と行くことはないでしょう。(それでも、娘2は喜んで乗り物に乗っていた。)
次の目的地はベルゲンベルゼン強制収容所跡。有名なアンネフランクが短い生涯を閉じた地でもあります。もう収容所は残っていないけど、悲惨なできごとを忘れないように、いろいろなモニュメントが立っていました。ここにたくさんのユダヤ人が集められ、命を落としたのです。広大な敷地は、静かで悲しいにおいがしました。ちなみに、戦争の負の遺産である収容所跡は、どの施設も入場無料になってます。ドイツ人の姿勢を感じます。
今日の最後の訪問地はツェレ。ここは、木組みの家がきれいに残っている町。城を見学し、博物館で昔の生活を想像し、そして美しい町並みを眺めながら歩きました。今日の宿はツェレのユースホステル。4人で60ユーロ足らずの安さ!(日本円にして4人で朝食つき8000円というところです。)ここでわが家は、サッカーゲームにはまっていくのでした。
※ツェレのユースは、2020年現在、リストから外れています。
3日目 ハーメルン 2003,8,10
ツェレのユースホステルでは、隣り?の若者グループが一晩中酒飲んでさわいでいて、しかも娘1と娘2が2段ベッドの上に寝ているため。父はほとんど眠れなかった。とほほ・・(時々、足がはみ出てくるので、恐ろしくて寝てられません。次回からは下で寝せよう。)
今日は日曜日。ハーメルンでは笛吹き男の野外劇をやっています。これを見るために車で一気に150キロほど走ります。(アウトバーンなのでアッという間。)
ハーメルンも美しい町です。昔の建物がきれいに残っています。ドイツはほんとうに古い建物を大切にする国ですね。中心部の野外舞台では、野外劇の前になぜか日本の大学生の合唱がありました。変な気分です。
いよいよ劇のはじまりはじまり。もう十分知っている話なので、ドイツ語でも大丈夫。しっかり楽しみました。(でも、客席は直射日光が当たり、暑かった・・・)劇の後は、道路に書いてあるねずみマークをたどって市内めぐり。教会ではパイプオルガンのCDを買いました。(これも、はずした・・・)
今日の宿泊地はハノーファーのホテル。夕方6時には部屋に入り、ゆっくりしました。
4日目 ハノーファー 2003,8,11
ハノーファーのホテルを出て、すぐに動物園へ。象のあかちゃんが生まれたという情報があったので、一度は行きたかったところです。行ってみてびっくり。そこはとても大きな動物園で、中には船があったりアトラクションがあったり、遊園地のような楽しい動物園でした。
まずは、船にのって動物を観察するコース。まるでディズニーランドみたいです。つぎはなぜかトランポリン。そして鳥のショー、象のショーと続きます。ショーはいろいろな場所で行なわれており、これもディズニーランドみたいです。まる一日楽しみました。
動物園を出て、ハノーファーの町へ。この町は大きすぎて、よくわからないまま終わってしまいました。娘2が「ベラベラ(小さな絵はがきがつながっているもの。我が家ではベラベラと呼んでいる。)を買う。」というので、いろいろ探したけれど、結局見つかりませんでした。
今日の宿はハーメルンのユースホステル。川沿いのユースは、ツェレのユースよりも大きくて、ちょっといい感じです。夕食は、デパートで買ってきたものを、庭のベンチで食べました。(ここのサッカーゲームはこわれていて、50セント損してしまった。 )
最終日 トレンデンブルグ 2003,8,12
ハーメルンのユースホステルでは、ツェレほどではなかったものの、たぶん子供会で泊まりに来ていた子供たちが、夜の11時くらいまでうるさかったです。いつもは静かで、環境を大切にするドイツ人が、どうして夜になるとうるさいのでしょうか。とにかくハーメルンのユースを出て、今日の目的は2つのお城です。
まずは、トレンデンブルグ城。ここは、「ラプンツェル」のお話の舞台になったとか。ホテルとしても人気があるお城です。残念ながら中の見学はできないので、テラスでコーヒーだけ飲んできました。
トレンデンブルグ城を出て、最後の見学地、ザバブルグへ。「いばら姫」の舞台になった所で、こちらの城もホテルとして有名です。トレンデンブルグ城よりも観光地になってる感じで、たくさんの人が見学に来ていました。 見学料を払って中をひと回り。その後、売店でお皿やトランプ(城の写真入り)をたくさん買ってしまいました。一度は泊まってみたい素敵なお城でした。
ザバブルグを見たら、あとはまっすぐ家に帰るだけ。「もう一泊したい」という声も出ましたが、途中で見たホテルの値段も結構高いし、元気なうちに帰るのも大切です。高速でまっすぐフランクフルトに戻ることにしました。 4泊5日の旅行は、全行程およそ1000キロ。車は最後まで快調快調・・・と思ったら、家まであと5キロという所で、突然エンジントラブルのサイン!取り合えず動くので、ゆっくり家に戻り、無事?旅行は終わったのでした。車は、工場で無料で直してもらいましたが、何が原因でどこを直したのかよくわかりません。(ドイツ語でベラベラ話されては、はいはい返事するしかありません。)でも、その後トラブルはないので、きっと大丈夫でしょう。