本日最後の山は「楯山」です。東根市の観光地「バラ公園」に隣接する、昔の楯岡城の城跡です。こちらも山頂まで30分程度ですが、今日の3つの山の中では一番手強い山です。(30分の山が手強いって・・・)
今日は、車を「七曲り口駐車場」に置いて、まっすく城跡に向かわず、少し回り道して3つのピークを「なんちゃって縦走」します。
駐車場から、地図では車道扱いになっている比較的広い道(でも草ぼうぼう)をじわじわと登り、東楯山に向かいます。
東楯山から少し下り、登り返して中楯山へは10分程度。ここには何もなさそう。次に進みます。再び少しだけ登り返し、また10分少々で西楯山に着きました。
楯岡城は、今から800年前に築かれた山城で、およそ400年続いた由緒ある城だそうですが、今はほとんどその面影はありません。ほんの少し城郭の跡があるくらいです。この石積みも、当時のものかどうかよくわかりません。
展望台からは村山盆地が一望でき、さすがに山城として機能していた立地であることがわかります。
でも、できるならこの一帯をきれいに草刈りして、気持ちよく登れるようにしたいものです。(と、部外者が勝手な事を言っております。ごめんなさい。)
時計はまだ10時を少し回ったところ。どうやら雷雨の前に全ての行程を終えそうです。帰りはまっすぐ「七曲り口」に下りていきましょう。こちらは整備された良い道です。
しばらく尾根伝いにゆるやかな坂を下りていくと、突然目の前に大型の動物がガサリと飛び出してきた。色が灰色なので熊でないのはすぐにわかり、怖さはまったくありません。その大型動物は、藪にぴょんと飛び込み、じっとこちらを見ています。ニホンカモシカです。
こんな街のそばの里山に、カモシカがいるんですね。蔵王あたりではよく見かけることはあるけど、こんなところで出会うと、なんだか新鮮。
カモシカは、じーっとこっちを見るだけで逃げることもなく、カメラを向けられても平気なものです。というより、彼らは目が悪くて細かいものは見えていないはずです。(でも、目が悪いってどうやって調べたんだろう・・)
いつまでもカモシカとにらめっこしても、勝てそうにないので、きちんとあいさつして再び山を下ります。カモシカは、視界から消えるまで(彼からすれば人間が見えなくなるまで)そのままの姿勢で固まっておりました。
「里山3連チャンシリーズ」も10時半には終了。頑張ればもうひとつくらい行けそうだけど、下手に無理するとろくなことにならないから、今日はこれで終わりにします。帰りに「伝説のスタ丼」を喰って、スポーツクラブで風呂だけ入って帰宅。ほとんど疲れなし。