佐久にある道の駅はなかなか快適だった。車で5分くらいのところにきれいな公共浴場もあり、すっきりと朝を迎えることができた。今日もそれほど厳しい山ではないので、登山口での前泊ではなく道の駅からの出発。1時間くらい車を走らせて、内山峠の登山口に着いたのが6時。この時点で他の車はいない。どうやら今日も一番乗りのスタートになりそうだ。

6時の内山峠駐車場 まだ誰もいません
行方不明の看板 そして熊


 準備をしていたらもう一台やってきた。軽く挨拶をして6時15分に登山口をスタートする。登山口には「8歳の男の子が行方不明」という看板があった。道それ自体は危険でないが、一歩足を踏み外すとかなりきつい斜面を滑り落ちるのだそうな。行方不明はすでに5年以上前の出来事なので、今さら普通に歩く登山者が見つけることはできないだろう。でもひょっとしてということもあり得るわけで、意識して崖下を見ながら登ろうと思う。

ここはいいんです
こういうとこ、ダメなんです
急な場所もあり

 道はきれいで、決して歩きにくいわけではない。しかし、谷側の斜面がかなり急で、凍結していたらかなり恐ろしいのではないかと思われる。所々、左右が切れている場所もあって、結構恐怖を感じる(のは私だけ?)。
 程なく後ろの登山者が追いついてきて、そこからはその人の後ろを付いて行く。群馬県から来ている方だったが、このあたりの山には詳しいようで、いろいろな花の名前や、ここで滑落して亡くなった有名人の話などをしてくれた。

なんか、すごい山見えてきた
修験道場跡地
少しだけ岩場

 7時55分、艫岩の上の展望台に到着。かなり気持ちの良い展望台だが、柵も手すりもない垂直の崖がすぐそこにあり、怖くて端までいけない。状況をを理解しないで「わーい」と端っこまで走っていって、リュックの重さでバランスを崩して転落する人もいるというお話。「リュックを下して静かに近づいた方がいいですよ。」というアドバイスに従ってリュックを下して、そして崖の端っこ・・・には行かない。

スポンサードリンク
「のぞくな」って書いてある
うーん、あそこまで行けませぬ
再三注意を受ける

  群馬のベテランさんはここでゆっくり休んで下山するという。ここからは一人で山頂に向かう。さらに1時間の行程だが、艫岩からはほとんど登りらしい登りはない。台形の山の端から端に移動するだけである。左右に広い平地が広がっているので山頂部の感じが全くしない。マウンテンバイクを担ぎ上げて乗り回す人もいるという話だが、なるごどここなら危険はなさそうだ。途中、クリンソウ’群生地の看板があったが、季節がずれているので通過する。

本当に山頂部?と思える平地

 林間の平らな散歩道を何の苦労もなく歩き、最後だけほんの少し登ったらすぐに山頂。艫岩から30分で着いてしまった。天気は良いが、山頂部はそこそこの風が吹いていて寒い。祠に備えてあったペットボトルのジュースも凍っていた。持ってきたパンをたべてしばらく山頂を味わうが、寒さに負けて10分ほどで下山開始。

山頂、寒し

 帰り道は、何人かの登山者とすれ違い、挨拶を交わし、それなりに普通に楽しい山道だった。あまり混雑するのも問題だが、ある程度の人がいた方が楽しいし、いざというときのリスク回避にもつながる。人気の山は良い。
 11時過ぎに登山口に戻り、本日はこれで終了。既に駐車場は満杯状態で、遅れてやってきた車が駐車スペースを探していた。とりあえず車を先に道路に出して場所を譲り、それから靴を脱いで後片付け。明日は久々に百名山に入ってる瑞牆山に向かおうと思う。

本日の行程
スポンサードリンク