伊予富士
本当は20日に登った瓶ヶ森から伊予富士までは車で10分しかないので、21日が雨でも駐車場で1日待っていればガソリンも無駄にならない。でも、山の中の駐車場で雨の中じっと2泊する気力がない。今後はそんな我慢強さも鍛えて、車の中でしっかる読書や勉強ができるようになりたいとも思う。でも、それにはキャンピングカーが必要だな。いや待てよ、キャンプングカーを買うお金があるなら、麓に下りて温泉旅館でゆっくりする方が安いか。
とにかく今は雨の中1日待つのは無理なので、昨日は松山の市街を観光した。そして昨夜は伊予富士と笹ヶ峰の中間にある「寒風山登山口駐車場」で一泊する。21日朝、伊予富士の登り口まで移動し、6時登山開始。コンパスのコースタイム(このアプリは比較的ゆっくりに設定しているようだ)で1時間半なので、あっという間に帰ってこれるだろう。
登山口からすぐの所が1番の難所で、昨夜の雨で滑る上に妙に急だ。でも、ほんの5分ほどで難所は終わり、あとは笹の大地を稜線に向かって斜めに登り、稜線に出てからもなだらかな斜面が続くだけだ。正直に言うと、なぜこの山が三百名山のひとつになったのかよくわからない。でも、おそらく自分の知らない何か歴史がある山なのだろう。石鎚山からの並びにあるので、信仰がらみだろうか。
6時50分、伊予富士山頂。尾根に出てからは特に難所らしい場所もなく、この山もあっという間に着いた。さて、ここからどうしようか。このまま尾根を進み、笹ヶ峰まで往復する手もある。それでもコースタイムは8時間少々だから、3時くらいには戻れる筈だ。でも、距離が結構あるので無理はせず、車で移動して笹ヶ峰に登るとしよう。(このあたりが弱いところ)
7時25分、駐車場に戻り、笹ヶ峰直下の登山口まで車で移動する。
笹ヶ峰
笹ヶ峰直下の登山口に8時20分到着。ここまで少し未舗装道があってドキドキしたが、何事もなくたどり着いた。(昨年幌尻岳でパンクして以来、ダートになるとナーバスになる)
準備をして朝食を取り、8時30分出発。コースタイムは4時間少々なので、伊予富士から縦してくるよりはずっと楽だ。いや、楽になる筈だった。しかし、もしかしたらこの選択は間違っていたのかもしれない。伊予富士からの縦走は、高低差が最大でも200m程度で、しかもなだらかな山が続くから苦しい場所はないだろう。くらべてこのコースは標高差750mの直登だ。かなりの急斜面であることに登ってはじめて気がついた。
途中に展望広場のような場所が一ヶ所あったが、それ以外はほとんどがロープを握りしめて登る急登だった。距離は短いのかもしれないが、これはきつい。流石に体力が持たず、30分おきに休憩しながらよじ登った。(まさしく「よじ登った」という表現が的確だ)
ようやく急登が終わろうとしたあたりで、一人に男性が前に見えた。あれっ?駐車場には車なかったぞ? いったい彼はどうやって来たのだろうか。
10時40分、山頂に着いた。最近はコースタイムよりも早く着くことが多かったが、今回はほぼタイム通りだった。かなり汗をかいた。
先に歩いていた男性は、何と寒風山駐車場から歩いてきたという。これから尾根を歩き、寒風山から駐車場に降りる予定だそうだ。後にコースタイムを調べたら7時間前後であった。確かにこのコースもありだな。
少し休んで下山開始。普通は下りは時間短種されるのだが、ここはロープを使って慎重に降りるような場所ばかりで、結局登りと同じく2時間かかって下山した。4時間という短い登山だったが、登りも下りもかなりしんどい山は久しぶりだ。