2泊3日の予定だったカムイエクウチカウシ山のツアーが2日目で撤退したため、残る1日が代替登山となる。1日なので当然ながら日帰りの簡単な山で、雨の影響も比較的小さいということで剣山になった。剣山という名の山は全国に数ヶ所あるが、北海道にもあることを初めて知った。

登山口に神社があります

 8時30分、登山口の剣山神社に集合。6人の参加者のうち2人は先に帰宅したので4人の参加者にスタッフ3人という、おばあちゃんが小学生の孫を連れて登りに来ている低山にしては贅沢なグループとなった。低山といっても標高は1200mあり、登山口からおよそ800m登る。コースタイム5時間のそこそこ骨の折れる山ではある。

 9時少し前に出発。綺麗に下草刈りが施された道を、ガイドさんを先頭にゆっくり進む。今日は沢の音もないのでスタッフの3人とおしゃべりしながら進む。やがて道は少しずつ急になり、ロープを掴んで登る場所もある。眺望が良いとはいえない森のコースだが、自分好みのコースである。(森が好きというのは、高所恐怖症なので滑落の心配がないという安心感が大きいのかもしれない)

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ガイドさんが梯子点検中
この上が山頂
山頂 ダメここ怖い

 もう少しで山頂というところで、ほぼ垂直の梯子が出てきた。この梯子は、踏み外して落ちるとその下は断崖で、ほぼ助からない場所に設置してある。ここだけは非常に危険なのでスタッフがそばでアシストしてくれた。

 恐怖の梯子をクリアして少し歩くと最後の梯子。この手前でリュックを置き、順番に山頂に登る。山頂は岩体で剣が何本か刺さっているのだが、2~3人が限界の広さであり滑落したら助からない。自分がいてはならない場所だと判断し早々に梯子を降りた。山頂でへびを見つけたが、そのとき隣にいた女性が大のへび嫌いでかなり動揺させてしまった。知ってたらその話題に触れなかったのに・・・いずれにしても悪いことをした。

 山頂の梯子を降りた場所も狭いので、再びリュックを背負い、一の森という休憩できそうな小ピークまで降りて昼食休憩。そしてまた一列で山を下り、14時半に下山した。なかなか楽しい山であった。

 今日は雨に降られなかったので、結果的にカムエクに突入していればおそらく登頂して戻ってこれたのだろう。でも、ガイドさんの情報では、同じ日高山系の別のルートで、増水のため孤立した人もいるという話だ。結果論ではなく、昨日の判断は合理的なものだったのだと改めて思う。

 今日でツアーの皆様ともお別れ。昨夜のうちに来年の日程を相談したので、おそらく今回のメンバーの何人かとは来年も一緒になるだろう。その時はよろしくお願いします。

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