10月4日 コトル(モンテネグロ)
コトルは全く下調べをしていません。
港の近くの旧市街をぶらぶらすればそれで良し、と思ってます。
今日は同室のTさん、Sさんと3人で出かけます。
2人とも風邪をひいているので、ほんとにぶらーっとするだけだと思っていました。
しかし、コトルの港に着いてみたら、状況が変わりました。
モンテネグロ(黒い山)という国名通り、
街は黒い岩山に囲まれていて、壮観です。
岩山の中腹に昔の要塞跡があり、そこまでつづら折りの道が見えるのです。
あれに登らないという選択肢は考えられず、登る準備をして出発です。
今日はゆっくりと9時にスタート。タクシーや観光船の客引きをかわして、城壁をくぐって旧市街に入ります。昨日のドブロブニクも良かったですが、コトルの街も小さいながらとても雰囲気のある街です。この街も世界遺産です。ひょっとしたらドブロブニクより好きかも。
3人で街をぶらぶらし、有料の教会を見学したり狭い路地に入ったり、小さな街の半分くらい歩いたところでカフェに突入。ここで、2人を置いて私だけ山に登ることにします。2人には申し訳ないけど、「それぞれやりたいことを優先する。」という暗黙のルールが確立しているので、(たぶん)快く送って下さいました。
山登りは往復2時間ほどの軽登山。
街にいた青年達も「一緒に行きまーす!」と、ついてきた。しばらくは一緒に登ってお互いに写真を撮りながら登ります。でも、若者の自撮りの頻度が多く、途中から「先行くよ。」と言って離脱。体力を大きく消耗することもなく街と入江と山々の眺望を楽しめました。
遅れて登ってきた青年たちは頂上で写真撮りに熱中しているので、帰りも一人でゆっくり下山。
下山後、街を散策し昼食。
広場に面したレストランの2人席が空いていたので、料理の確認もせずに着席。こういう時は、混んでる店の数少ない空き席につくのが一番間違いありません。(昼時なのに客の少ない店は、よほど味が悪いか高すぎるかです。)
今日のチョイスは牛肉のリゾット。かなり多量のものを想像していたら、ずいぶんおしゃれなのが出てきてやや拍子抜け。これなら完食できます。
リゾットの味も良く、レストランとしては外さなかったようです。
食後、「ワインでもちびちびやりながら読書しようかな。」と思い、本を開いて早々に、ピースボートの乗客のおじさんに声をかけられました。
「ご一緒していいですか。」
「はい、いいですよ。」
ビールを2本空けたおじさんは、
「一緒にワインを1本頼みませんか?」
結局、地元の赤ワインを二人で空にすることに。
酔っ払いました。
ワインを飲み終わるとおじさんは、
「僕の分はビール2杯で5ユーロと、ワインの17ユーロは僕が出すから22ユーロだね。」
へへっ、ワインの分おごってもらっちゃった。
(なぜか20ユーロ50セントを置いて行ったのはご愛嬌。)
読みかけの本を区切りのいいところまで進めたかったので、店を変えてカフェでカプチーノ(1.9ユーロ)を飲みながらさらに1時間の読書。
遠い異国のカフェで一人読書する自分に酔いしれます。
(ナルシストか!)
船に戻ったのは、夕方5時でした。
モンテネグロのコトル、なかなか良い街でした。
でも、おそらく2度と来ることはありますまい。
いや、もしかして10年後くらいにもう一度乗船したら、
たまたまここも寄港地かもしれませんね。
今日で怒涛の4連続自由行動は終了。
明日はゆっくりして、明後日からは一時離脱になります。