安達太良山に登った9月17日は、11時には下山。風呂に入ってご飯を食べて、午後2時前には磐梯山の登山口に着いてしまった。
天気は快晴で磐梯山頂もはっきり見えます。コースタイムは往復で4時間なので、今から行けば間に合うはず。でも、初心者である私は「午後スタート」をしてはならないという自分ルールを設定しています。これを守るべきかどうか悩むところ。今日登れば絶対にいい景色が見れるけど、午前中の疲れもあり、何かが起きた時に対応できるだろうか・・・。で、結局この日の登山は回避。
少々慎重過ぎる気もしますが、経験が災いして「行けるな。」と安易に判断することの無いよう、ルールは死守しようと思います。
少し買い物をして午後4時過ぎに八方台登山口に到着。駐車場にはまだまだたくさんの車がありますが、一台また一台と減っていき、6時過ぎには自分の車だけに。こんな経験も慣れっこですが、さすがに誰もいないと不安になるものです。「暴走族来ないかな」とか「噴火したら犠牲者自分だけ?」などなど。でも、かなりの夜中に一台やってきて2台になりました。ホッとします。
あーあ、なんか天気悪いなあ
朝5時過ぎに起床。外を見ると、もう一台の車から一人出発したところでした。小さな車(ヴィッツ)だったので、自分と同じソロ活動のようです。
こっちが早く来ていたのに、先を越された。まあ、競い合う必要もないのですが、急いで準備して出発。先行する人がいると、露と蜘蛛の巣払いをしてくれ、熊よけもしてくれるので助かります。(前の人ごめん)
でも、残念がら天気は良くありません。山頂は全く見えません。「あーあ、やっぱり昨日の午後頑張れば良かったかなあ。」などとため息をつきながら進みます。でも、今回ちょっと気付いたことは「雨模様も嫌いじゃないかも。」ということ。霧雨の森を歩いてると、メルヘンの世界に紛れ込んだ気分になります。ゆっくり歩けば汗もそんなに気にならないし、これはこれでアリですね。
少し森林を歩くと突然視界が開け、中の湯跡が出現します。すでに廃墟と化した中の湯跡は少々物悲しい雰囲気。昔は上の湯、下の湯もあったそうですが1888年の噴火で埋まってしまったとか。中の湯も営業はしてませんが、お湯は出ています。道のあちこちで泡がブクブク吹いていますが、触ったところ熱くはありませんでした。
再び森林の中を歩き、弘法清水に到着。2件の店が建ってるけど、まだ開いてないみたい。ここまでくると山頂はすぐそこなので、水を汲みなおして出発。
途中、山頂から下りてくる男女二人組とすれ違いましたが、聞けば女性は八方台を先に出た方、最後の登りで熊と遭遇して弘法清水まで戻り、店に駆け込んだそうな。そこでおじさんが一旦店を閉めて一緒に登ってくれたのだそうです。こんな高いところに熊が出るんですね。まあ、二人が行ってきたのだからもう大丈夫でしょう。あまり気にしないで登りましょう。
山頂は残念ながらガスで何も見えず、すぐ弘法清水まで下山。お店にはすれ違った二人がまだ残っていて、一緒にしばしお喋り。若いお姉さんは、山岳部のキャプテンだった友達が山で亡くなったので、一緒に行こうと約束していた山に一人で来たのだそう。山って、そういうことがあるから注意しなくちゃ。
そんな話をしていたら、天気が回復し、山頂が見えてきた。そこでもう一度山頂アッタク。でも、何故でしょうか。登った時は再びガスまみれ。今日は日が悪いのかも。(いや、自分にとってこれが普通の日和だな。)
霧の山頂に2度も登ったし、今日はこれでしまいにしよう。弘法清水から帰りはお花畑経由で下山。途中で雨が激しくなり、カッパの下を履こうか悩むところでしたが、ドロドロでリュックを置くところもなく、そのまま下山しました。
今日で「吾妻、安達太良、磐梯」の北福島シリーズが終了。喜多方でラーメンを食べて帰ることにします。
今日の行程
5:45 八方台登山口出発
6:10 中の湯
7:15 弘法清水
7:45 磐梯山頂
8:05 弘法清水
8:50 磐梯山頂(2回目)
10:00 弘法清水
11:00 中の湯
11:20 八方台登山口