2019年7月6日、めでたく世界遺産に登録された百舌鳥古市古墳群。登録から1ヶ月足らずの7月末に行って参りました。こちらの世界遺産は「古墳群」ですから、ひとつの古墳ではなく実に49基の古墳の集合体です。かなりの数であるため、全てを回りきるというのも大変だし、ほんとのマニア以外はあまり意味をなさないかもしれませんが、いくつかを選んで周るのは、ウォークラリーのような楽しさがあります。天気が良ければ1日たっぷり使って古に思いを馳せるのも良いですね。
目次
百舌鳥古墳群
JR百舌鳥駅を降りると、歩いてすぐのところに仁徳天皇陵があります。ここが百舌鳥古墳群の中心地。隣接する公園にも大小様々な古墳があり、堺市博物館にも古墳関係の展示や説明、ビデオがあります。先に博物館を見てから見学するのもいいかもしれません。
ウォーキングマップを手に入れたら、好きな古墳を訪ねていきます。いくつかの巨大な古墳ははずせないところですが、名もなき(いや、それぞれ名前あります。)小さな古墳もなかなか風情があります。地図を頼りに住宅地を巡り、住宅に挟まれた小さな公園のような山を見つけると、かなりテンションがあがります。
「わあ、小さい古墳!」と思いますが、よく考えたらこれでも一般庶民からすれば巨大な墓ですね。あるものは宅地、あるものは公園の中の小山、あるものはスーパーの駐車場内と、ひとつひと積みつけていくのは、オリエンテーリングかウォークラリーみたいで楽しいです。
仁徳天皇陵前の案内所には、貸し自転車もあります。
百舌鳥古墳群については「百舌鳥古墳群周遊ナビ」というスマホアプリがあります。地図を表示するとGPSで現在地がわかり、古墳のそばに来ると、スタンプがもらえます。(スタンプはアプリを作動させていれば、自動的に「スタンプゲット」と表示されます。)
下の写真は私のスマホ画面ですが、スタンプがどんどん追加され、地図では見学した古墳番号にチェックがついています。かなり便利できれいな画面のアプリです。百舌鳥古墳群見学の際は、このアプリをダウンロードしましょう。
古市古墳群
古市古墳群には「周遊ナビアプリ」はありません。できれば百舌鳥地区と同じ形式で作ってもらえると嬉しいのです。でも、ウォーキングマップは百舌鳥と同じ形式の姉妹版として配布されています。
古市古墳見学のスタート地点としては、3つの駅があります。どれを使っても良いのですが、とりあえず私は古市駅から始めました。
古市古墳群はかなり広い範囲に点在しているので、貸自転車をチョイス。貸自転車受付は駐輪場ですが、ちょっと奥まっていてわかりにくいので、案内所で聞くと良いでしょう。自転車で周ると、主な古墳を一通り網羅して一周できます。最大の古墳は応神天皇陵。かなり大きくて、全貌がつかめません。それから、ちょっと北のはずれにあるのですが、津堂城山古墳にも是非いきたいものです。こちらは年代がかなり古く、竪穴式石室と石棺、それから数々の調度品が出土したことで、歴史的にも価値のある古墳です。そばに案内所があり、解説ビデオも放映しています。必見です。
「MOZU-FURU CARD」を集めよう
百舌鳥古墳群、古市古墳群ともに、その古墳に行った証拠(写真)があると、所定の場所で「MOZU-FURU CARD」がもらえます。
このカードをもらうには、その古墳の写真(説明板を含む)を撮り、それを提示しなければなりません。(私も記念に数枚もらってきました。)全部集めると、金の「コンプリートカード」がもらえるようです。
興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
日本が世界に誇る古墳群は、考えてみると他の国には見られない独自のものです。世界遺産にふさわしい古墳群を、みなさんもぜひ訪ねてみてください。
リンク集
「MOZU-FURU CARD」について(藤井寺市HPより)