前日は御正体山から移動して近くの道の駅で一泊。天気が良いので今日も大丈夫そうだ。道の駅から車で10分足らずの登山口駐車場に向かう。駐車場までは昨日下見をしてきたので問題ない。残念なのが地図にあった無料の駐車場がなかったこと。仕方がないので有料の駐車場に停めることになる。駐車料金は500円。しかし、たまたまこの土地を持っていたというだけで10台来れば労せず5000円の利益がでるのかあ。土地を持っている人がうらやましい。

駐車場は20台くらいいけるか

 まあそれはそれとして、きちんと500円を投入して出発する。駐車場には他に2人の男性が来ていて、どうやら同じコースのようなので挨拶をする。2人とも地元の人であった。(後に聞いたところ、駐車料金は年間契約で支払っているという。)
 2人はそれぞれ出発していったが、自分は靴を履き替えたりと少し時間をとられて遅れてスタート。丁度6時の出発となった。

晴れた
金山があったのね
しばらくは、こちらのおじさまと一緒

  遅れて出発した男性にはすぐに追いつき、いろいろと話を聞きながら一緒に登る。この登山道の管理をしている一人だそうで、ほぼ山の主といったところ。こういう人と一緒なら安心ではある。登山道そのものは整備されていて問題ないが、かなり急な場所もある。コースタイムで往復6時間程度なので、ここ何日か登った中では長距離ではある。

 しばらく登ったところで先行するもう一人の人に追いつき、しばらく小休止して3人でお喋り。(当然2人は良く知った仲間) 今度はもう一人の人の後をついてゆっくり登る。こちらの方は本当にゆっくりで、仲間からは「登山家でなくて下山家だ」と言われているという。もうとうの昔に時間を競うような登山は止めたということで、これはこれで素晴らしい登り方だと思う。話を聞いてたら、結構有名な歌手のステージで演奏経験があるという、類稀な経歴の持ち主でもあった。雪でもないのにピッケルを持っていて何に使うのだろうと思って見てたら、杖の代わりだったり木にひっかけて急登をうまく登ったりとなかなか上手いもんだ。(ちなみに、私はピッケルを持ったこともありません。)

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途中から別のおじさまと一緒

 毛無山手前の稜線に出たところで、一緒だった方は「ここでゆっくり食べて下りる予定だから、あとは一人でいってらっしゃい。」ということで、ここからは一人で稜線を歩く。
 山頂到着は10時半。コースタイムより1時間余計にかけてるので疲れはほとんどない。でもせっかくだから少しゆっくりする。いつものようにコーヒーを飲みパンを食べて過ごす。山頂はなだらかで富士山方面が開けているから、うまくすればハンググライダーがテイクオフできそうだなあなどと思った。(が、高所恐怖症の自分はそれ以上考えたくもない。)

富士山きれいだ
岩の上に登るとアルプスが見える

 毛無山の山頂には、逆から攻めるコースもあるが、こちらは上級者コースらしい。山頂にも「ベテランの方の同行が必須」と書いてあった。もう一本は地蔵峠を回るコースだが、こちらは現在通行止め。増水するとすぐ通れなくなるらしい。

山頂

 30分ほど休んで下山開始。帰りは一人なので軽快に下りていく。(といっても急斜面が多いので慎重ではある。)
 中腹で再び芸能人に近かったおじさんに追いつき、また一緒に歩く。時間はゆっくりだったけど、山のいろいろな経験やコース途中の隠れた見どころ、表示のない裏コースなども教えてもらい、勉強になった。こうやってベテランと一緒に行動すると、いろいろな視点や技術の習得も早いのだろうなあと感じる。自分の場合ほぼ一人で行動してるので、初歩的な注意事項が欠落している可能性も否定できない(いやかなり高い)ので、こういう機会は得難いものである。

 13時、下山完了。いろいろ教えて下さったおじさまにお礼を言ってお別れ。「せっかくここまで来てるんだから、七面山にも登っていくといい。」と二人のおじさまに言われたので、そちらに向かうことにする。

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