現在、コロナウイルスによる自主的自粛措置継続中で、あまり遠くにお出かけできません。この期間を利用して、過去に行った世界遺産について書いてみようと思います。この旅は、かつてドイツに勤務していた2004年4月に行ったものです。

4月24日(土)朝7時40分、自動車で出発。春の陽気に誘われて、今日はトリーアに行きました。フランクフルトから180キロ。紀元前から記録が残る、歴史の町です。あと30キロも走るとルクセンブルグという別の国に入ってしまう所にあります。

予定では、2時間ちょっとで到着するはず。でも、高速でマインツを通過するはずが、まっすぐリューデスハイムの方面へ行ってしまいました。目指すトリーアは川の向こう側、しばらくは橋はありません。そこでたまたま見つけたカーフェリーで、向こう岸のビンゲンに渡りました。カーフェリーは600円ちょっと。安いもんです。実際に乗っていたのは10分少々でしょうか、すぐにビンゲンの町に到着し、再びトリーアに向かいます。結局トリーアに着いたのは11時近くになっていました。

ライン川を渡るカーフェリーです。
ライン川を移動中。

トリーアで有名なのは「ポルタ・ニグラ」というローマ時代の城門です。最初は白い砂岩だったのが黒ずんできて、中世にはすでに「ポルタ・ニグラ(黒い門の意味)」と呼ばれていたそうです。ポルタ・ニグラに登り、町を一通り眺めてから、また、街の散策。途中、ケバブ(トルコ風焼肉野菜サンド)を買って昼食。(娘2にはちょっと辛くて、やや失敗。)またまた元気に歩きます。

ボルタ・ニグラ。確かに黒い。
ボルタニグラから大聖堂を臨む。

 中央広場は、何故か花屋の出店がたくさん出ていて華やかな雰囲気です。(なぜ花屋なのかは謎。)また、さすがドイツ1古い観光地です。たくさんの観光客と修学旅行らしい子供の団体があちこちに出没します。久々に財布を注意しながら、美しい町並みをバックに写真撮影をしました。

中心街は華やかです。
花束、ひとつ1000円くらいだな。

 広場から路地を入ると、これもドイツで1、2を争う古さの大聖堂。(でも、建物は何回か建て直しているので、結構新しい感じがする。)ここにはキリストの衣服が納められています。とてもありがたい聖堂なのです。ポルタ・ニグラと一緒に世界遺産に登録されています。これまでたくさんの大聖堂を見てきましたが、時代によって少しずつ違っています。「ゴシック」とか「ロマネスク」とか、建築の様式も、もうすぐ理解できるかもしれません。

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年代は古いけど、見た目新しい大聖堂。
大聖堂内部。
大聖堂の庭。

 大聖堂と聖母教会を見た後、また街をぶらぶら。町中にあるローマの遺跡を探したけれど、よくわからずパス。また車に乗って駐車場探しに苦労しながら、ローマ時代の闘技場とカイザーテルメンという浴場跡を見ました。闘技場は、「兵どもが夢の跡」ということばがぴったりくる、のどかな雰囲気です。ここで戦いがあった時代は、本当に過去なのでしょうか。それとも、過去はちゃんと存在していて、今でもここで何かが行なわれているのでしょうか。(今でも、という言い方はおかしいな。)ちょっと哲学者気分です。
 カイザーテルメンでは、地下に縦横に走る通路を歩き、サウナ跡を見学してきました。(ここで鬼ごっこをしたら1日かかるなあ、などと考える哲学者はいないか・・・。)

ローマ帝国、ここまで来てたのか。
遊び始める娘たち。まあ、いいか。

カイザーテルメン跡から、バジリカと呼ばれる巨大な教会を見て、娘たちはしばし公園で遊びタイム。(公園があれば幸せなのです。ああもったいない。)パパとママは野外のカフェでひと休み。頼んだケーキも成功でした。(高い頻度で注文を失敗する我が家)

典型的なドイツ郊外の風景。

 午後4時すぎ、トリーアを出発し、車は一路フランクフルトへ向かいます。どこまでもなだらかに続く麦畑と菜の花畑。ドイツの春はとてもきれいです。ところどころで写真を撮りながら、たった2時間半で家に着きました。

(家では、遅ればせながらタイヤの交換を完了。でも、今日交換している人、他にもいたな。)

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