10月12日(金) 一時離脱7日目
男性の会話で目が覚めた。もう朝か?
時計を見る。午前2時過ぎだ。今戻ってきたのか・・・。寝よ。
その後、ウトウトしてはそに男性の話し声を遠くで聞き、いつの間にか朝を迎えていた。どの部屋かわからんけど、迷惑な客だな。結局ホテルを出る7時まで彼らは話を続けていた。よく会話が続くもんだ。寡黙な自分には考えられない・・・
ホテルの清算は昨日済ませていたので、鍵を渡してすぐに出発。
ユーロスターが出る北駅までは徒歩10分くらい。
この地区はあまり治安が良くないという話も聞くけど、ユーロスター出発駅から徒歩圏内というのは便利この上なしです。特に危険な目にも遭わなかったしホテルは安かったし、良いところでした。オペラから地下鉄乗り換えなしでホテルに戻れるのも、けっこう助かったかも。
北駅のユーロスターチェックインゲートは、2階にあります。
一度2階に上がり、出国手続きをして、それからイギリスの入国手続き。直前のひげの男性二人組が、ホテルの予約はあるかなど執拗に尋問を受けていたので、こちらも身構えてホテル予約のペーパーを出して準備。
でも、なぜか何も聞かれずほぼスルー状態。
無害そうに見られたということでしょうか。
これって素敵な反面わるいやつらのターゲットになりやすいということでもあるかも。ちょっと複雑な気分です。身長2mで恐ろしい顔をしてたらどんな人生だったでしょう、などと想像してみます。
入国審査の後はおなじみのX線検査。ここも問題なく通過。
この時点で7時40分。発車までまだ1時間あります。
時間があるので円をポンドに換金。なんとなくロンドンの駅よりこっちのほうが安全そうです。(金銭感覚がよくわからないので、出されたお札をただ受け取るのみ。)
待合室でとなりに座ったアメリカの女性とほんの少し話をしてたら案内の放送があって乗車開始。(アメリカ女性は、次の列車だけど、心配だから早めに来て様子を伺っているのだそうです。「自分も乗客の動きを見ているところだ。よくわかんないから。」と答えて、あとはお互いの身の上を話してお別れ。)
初めて一等に乗りました。(いや、ユーロスターがそもそも初めてです。)
席はゆったりしてるし、食事(時間帯の関係で簡単な朝食なのが残念)も出るし、快適空間。でも、ちょっと寒いかな。
食事は写真のような「パン、ヨーグルト、ジュース、コーヒー」という普通のフランス式朝食です。暖かい食べ物はありません。でも、朝はこれで十分。途中でパンや飲み物のおかわりも聞いてくるし、食事の後も「もっとコーヒー飲む?」と聞いて来ます。そこそこリッチな気分になれます。
では、費用対効果を考えて次も一等に乗るかというと、現時点ではNOかな。高いお金を出さなくても食べてくればいいだけですから。
もちろんお金のことをあまり考えず、普通に一等が使えるようになるのが一番ですけど。(常にファーストクラスに乗って、1泊10万にもなるホテルを気分で予約しちゃうような生活ね。うーん、あこがれちゃう。)
8時43分パリ発のユーロスターは、到着予定時刻が10時ちょうどです。現在、ユーロスターの中でワープロを打っていますが、10時20分の時点で着く気配は全くありません。よく考えたら、パリとロンドンには時差がありました。
スマホで検索すると、ロンドンは9時21分。
(ユーロスターの中はWi-Fi使えます。)
やはり1時間の時差が存在しました。
(ちなみにパリもロンドンもサマータイム実施中。)
ここで、時計を1時間もどしておきます。
10時、予定通り到着し、長い長い通路をただただ歩き、ようやくイギリスに入ります。
さて、荷物も重いのでとりあえずホテルに行こう。
ホテルはキングクロス駅の近くだから、ウォータールー駅から地下鉄だな。
自動販売機に並ぶ。日本語表示があるのでここは大助かりです。
難なくワンウエイのチケットを購入し、路線図を見ながら「最初はNorthern Lineだな。
切符を改札に通して・・なんか反応が悪いけど、数回試みて何とか入場。
ここで、重大なミスに気がついた。
ここ、キングクロス駅じゃん!!
チケットにしっかり印刷してある「キングクロス」の文字。最初はどうして目的地の名前が書いてあるのか意味がわからなかった。それが、いよいよ地下鉄ホームに出て理解した。
乗る必要がなかった。
すぐに戻り、改札を出ようとするもゲートは開かず、駅員さんに「ミスして入った」と言って開けてもらう。
結局手元に残った切符は使わずじまい・・・
でも、これも勉強!
気を取り直して駅を出て、歩くこと3分。今日のホテルはすぐに見つかりました。
まだ部屋の掃除してないけど荷物を入れていいということで、リュックだけ置いて外に出て、徒歩5分圏内の大英図書館にやってきました。
無駄な動きが多かったけど、予想外にホテルのそばの駅にユーロスターが着いてくれて、時間的には得してます。良い方に考えよう・・
大英図書館では、グーテンベルクの印刷原本や、マグナカルタの原本が展示してあって、ひととおり見学。(薄暗い展示室で、撮影禁止。)それから図書館内のカフェでワープロパチパチします。30席程度のテーブル席の中で、現在20席以上のワープロが稼働しています。この光景がなんとなくクールなので、自分もその中に入ってみました。(でも、日本語を打ってるのは一人だろうな。)
コーヒーとサラダで9ポンドちょっと。
これが高いのか安いのか、まだ判断がつきません。
大英図書館から歩いて10分くらい。
次の目的地、大英博物館はすぐに見つかりました。
博物館は無料です。そのかわり、館内の地図を2ポンド、ガイドブックを6ポンドで販売しています。買わなくてもOKですが、寄付のつもりでガイドブックを購入。そして見学開始。
大英博物館は見事でした。
特に、古代エジプトやギリシャのコレクションは、地元よりもすごいんじゃないかってくらいです。ほんとにたまげたものです。
先日、アテネのパルテノン宮殿を見学したばかりなので、「パルテノン宮殿のお宝コーナー」が充実していることに、ちょっと違和感もありました。
これらの展示品は、ギリシャから返せと言われているのだが、返していないものだそうです。今後どうなることでしょうか。(きっと返さないんでしょうね。)
なんだか喉の痛みが増してきたような・・・
風邪、治ってない。
大英博物館を2時間ほどかけてしっかり回った後、今度はナショナルギャラリー。いわゆる国立美術館です。こちらも無料。イギリスは、このへんは立派です。
ここで、ようやくターナーの絵とご対面。他の絵も数点あったけど、ターナーの作品は、やっぱりあのお日様が出ているやつですね。他はぼんやりしすぎ・・
それから、ダビンチの聖母子像の絵もありました。
あまりに多い作品群のため、うかりすると超有名な作品を見逃すこともあります。実際、デューラーやアルトドルファーなんかは、なんのマークもされていません。要注意です。
大英博物館とナショナルギャラリーを見た感想は、「パリより見やすい感じがする」ということ。さすが一人でも列を作ると言われた英国人気質が、展示にも生かされているのかもしれません。そしてそれが日本人気質に合うのかも。
ギャラリー前のトラファルガー広場は、大道芸人やチョークアーティストがいて、結構楽しめます。チョークで素晴らしい絵を描いていた2人にお金を入れました。他に、いろいろな国旗をチョークで描いて、その上に募金させる巧妙なアーティスト?もいました。個人的にあれは芸術っぽくないのでお金は出しません。
さて、夕食です。
ロンドンに来たらフィッシュ&チップスと思っていたけど、普通のレストランぽい店に「フィッシュアンドチップス」と描いてあるのはどうもいただけません。あれはファーストフードですよね。屋台で食べるものですよね。(間違ってたらごめんなさい。)
ケバブ屋さんに「フィッシュ&チップス」と書いてありましたが、7ポンド。これに飲み物つけたら10ポンドいくかな。
ロンドン高い!!
昼のサラダとコーヒー、日本円で1500円近くすることが判明しています。
セブンなら500円かからんのに・・・
夕食は予定変更して、ホテル近くのスーパーでサンドイッチと牛乳、それからコーラと水。これで6ポンド。明日も食事にはこだわらず、こんな感じでいこうっと。
それにしても喉痛い。
8時就寝!