日本80/100名山を目指して、今回は岩手の早池峰山です。
微妙な天候のため、2日連続の挑戦となりました。
初日 途中下山
2019年7月30日
前日午後に自宅を出発し、夜9時に「道の駅はやちね」に到着。ここで車中泊して当日を迎えます。
午前6時、「道の駅はやちね」を出発し、15分ほど車を走らせると「河原の坊登山口駐車場」に到着。しかし、現在河原の坊登山口からのルートは、大雨による崩落が復旧せず通行禁止になっています。
そこで、登山者はここから「小田越登山口」まで車道を歩いて移動します。(小田越には駐車場がありません。)
駐車場にはすでに十数台の車が停まっていて、かなりの人が登り始めているようです。早速準備をして6時30分にスタート。
最初は舗装道をだらだらと歩きます。道路は霧雨で濡れているし、風もそこそこ強くて最初から気持ちが萎えます。(すぐに心が折れるへなちょこ登山者)
でも、とにかく小田越登山口までは行こうと心に決めて歩くこと40分、ついに登山口に到着。(まだ「ついに」というほど歩いてません。)
登山口で少し思案したものの、行くとも止めるとも決心がつかず、とりあえず登ってみることに。
歩き始めは樹林の中なので、特に風も気にならず割と快適。しかもスタートは木道なのですいすい進みます。(木道大好き!)
1合目からは樹林帯を抜けてハイマツと岩場の道を進みます。ここからは吹きっさらしなので大変。(でも、この時点では半袖)
岩場をさらに登ると、少しずつ降りてくる人とすれ違います。ある人は「風がひどくて、あきらめて降りてきた。」という。またある人は「途中はひどいけど、山頂付近は穏やかだった。」という。
やはり決断もできず、進みます。
しかし、4合目あたりで体が浮きそうな風がまともに当たり、ここで心が折れました。
降りると決まったら早いもので、10時には小田越登山口に到着。登山口にある管理小屋のおじさんは「無理しないのが一番。またいらっしゃい。」と暖かい言葉下さり、勢いで「明日また来ます。」と返事をしてしまった。
これで、明日の行動が決定しました。
2日目 今日こそ登る!
少しでも朝早く動けるように、昨夜は河原の坊駐車場で車中泊する。平日ということもあり、夕方の時点で駐車場は貸切状態。誰もいない中で風だけがごうごうと鳴る夜は、とても寂しいものでした。(朝起きたら2台いた。きっと夜中に来たのだろう。うれしかった。)
5:30 天気は昨日と大して変わらない様子で「また途中断念か?」と不安がよぎります。でも、とにかく出発。小田越登山口までは「背中に汗をかかない」をテーマにゆっくり歩きます。途中、岡山から来た7人組(まあまあ高齢者)に抜かれても慌てず、45分かけて登山口に到着。
ここで、管理人小屋のおじさんと会話するが、「今日も救助ヘリは飛ばないよ。」と、不安にさせる言葉をいただき、6:30に登山開始。
昨日も歩いたお馴染みの道を登り、あっという間に1合目。ここからは昨日同様風を受けて岩場を登ります。体感的に風は昨日と変わらないものの、霧雨はなく少し状態がいいみたい。
8時半にはハシゴ場を通過し、8合目に到達。ここからは平坦な木道を歩きます。ここまでの岩場を考えると、山頂近くでいきなり木道というのも不思議な感じがする山です。
それにしてもなんて穏やかなんでしょう。途中の強風がうそのようなのどかな雰囲気です。山の上にいることを忘れそうな道を進むと、あっという間に山頂。予想以上に広い山頂で、100人くらい弁当を広げられそうです。早池峰山、不思議な山です。
頂上は、風はないものの雲(霧)で眺望は望めず、残念ですがそのまま元の道を降りてきました。
帰りも順調で、12時には小田越登山口に到着。12時半には車が待つ河原の坊駐車場まで戻ってきました。
早池峰山登山を振り返って
それほど距離があるわけでなく、半日で帰ってこれる手軽な山ですが、樹林の中の木道あり岩場あり、ところどころの花も美しく、魅力ある山です。さすがに百名山に入っているだけのことはあります。
今回は眺望が見られませんでしたが、晴れた日にはどんな景色が見えるのか、それを楽しみにもう一度挑戦しても良い山だと感じました。