最近は自転車に乗る機会がめっきり少なくなり、もともとそんなに上手でもないライディングテクニックが益々衰え・・・。でも、自動車ほどみなさんに危害を加えることもないし、長く付き合っていきたいものです。

少なくとも、「アクセルとブレーキを間違えた」は、自転車にはあり得ません。
(危険を感じてフルパワーでペダル踏むじじいがいたら、それも恐ろしい。)

さて、初回に8番まで行ったので、そこからつながるために一旦8番を訪問します。(多少の遠回りは、仕方がありません。)
ここからが、本日のスタートとなります。

第1回目の最後に来た「8番、六椹」

第9番 松尾山

山形市内から蔵王半郷に上り口までは、ダラダラの登り。登りとはいえ、足にストレスもかからず、軽快に走れるレベルです。

蔵王の登り口からは斜度も増しますが、前ギヤをセンターにしたところで何とかクリア。どれだけ登るんだろうとビビってましたが、意外と大したことなく登りきれました。おそらく本日最初で最後の登りなので、ここからは楽ちんのはず。

松尾山は、国の重要文化財に指定されているのですが、そのへんの有り難さがよく理解できない私は、いつものように普通にお参りしておしまい。

境内でタケノコ掘りをしていた奥さんに話しかけたら、掘ったばかりのを2本いただいてしまいました。自転車にツーリング用のバッグを装着したのが幸いしました。(リュックだったら無理だったな。)

こちらでも金の納め札を発見。ここまで何回か金札を見てもスルーしてきましたが、どうやら「早く受け取れ。」と言われているようなので、ここでありがたく頂戴することに。

松尾山の詳細(最上三十三観音HP)

松尾山、道路からそんなに遠くないけど、ずいぶん山の雰囲気が。
手前の太鼓橋の傾斜が尋常でない。
ここも動物王国なのね。
茂吉の歌碑があると、がぜん山形っぽくなる。

第10番 上ノ山(真言宗)

松尾山でいただいたタケノコをバッグの詰め込み、出発。
少々の下りのあとは平坦なので、スイスイ進んであっという間に10番へ。

ここは上山市街のど真ん中。市内で最大の公衆浴場である「下大湯」のとなりにあります。「下大湯」は、観光客が駅から歩いてきて入っていく観光客もいたりします。知る人ぞ知る観光地です。(お湯は、熱め)

公共駐車場(無料)の前に自転車を駐め、石段を駆け上がると小さな敷地にお堂があります。「良縁成就」に効くそうですが、毎回お願いするのは2つ。「幸せになれますように。」「お金持ちになれますように。」
どこまで強欲なのでしょう・・・

ところで、上山市は温泉ありフルーツあり、蔵王への無料シャトルバスあり、お城や武家屋敷もありで、小さいけどそこそこ見所のあるところです。
ぜひおいで下さい。(私は山形市民ですが。)

上ノ山の詳細(最上三十三観音HP)

下大湯のとなりにあります。
上山観音、きれいだな。
石段の途中に、お湯が引いてあります。
上山七不思議???謎が深まります。
上山城。近年建てられました。
近所には「おくりびと」のロケ地。主人公の夫婦が住んでた家。

第11番 高松(真言宗)

「10番 上ノ山」からは自転車でほんの10分程度。もはや歩いても行けちゃうくらいの距離です。

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国道13号(旧道)に面していて、歩道が広がっているので、車で来た人も駐車できます。(たぶんそれで大丈夫)

石段は長く、かけ登れる距離ではありません。(部活動の練習には最適)
ゆっくり登って、どんどん山に包まれていく感じで、これも味わいがあります。

山門に「ハチ用殺虫剤」の強力バージョンが置いてありました。スズメバチの危険もあるのかもしれません。
うわっ、服装が黒っぽい・・・怖・・・
(ハチは、黒い生き物を攻撃する習性があるとか。)

ところで、御朱印を集めている人はご注意ください。御朱印所と観音堂は、かなり離れています。(私は、もちろんお参りだけしたら、そそくさと次に向かいます。)

高松の詳細(最上三十三観音HP)

鳥居と山門。この写真の左側に、駐車スペースっぽいものあり。
山門に、ハチスプレーがありました。
いい感じの石段。いえ、走りませんて。
かわいいお堂です。

第12番 長谷堂(真言宗)

高松観音で上山市とお別れ。再び山形市に戻り、市内の南西部にある長谷堂に向かいます。

長谷堂は、NHK大河ドラマ「直江兼続」でも有名な慶長出羽合戦の舞台です。「北の関ヶ原」とも呼ばれた重要な合戦でしたが、大河ドラマ以前は山形の人間でもそんなに興味も持たず、長谷堂城跡もあまり整備されていなかったようです。

長谷堂観音は、長谷堂城のすぐ裏手。小高い山の中腹にあります。

登山口ぎりぎりのところに自転車を駐め、山道をひたすら登ることおよそ5分。あっという間に観音堂に到着します。(5分というと、すぐそこのように感じますが、けっこう距離がありますよ。)

山の中にある小さなお堂は、こちらも動物よけのためでしょうか、扉が閉じています。納め札を定期的に処分することもないようで、お堂の中も外もすごい量のお札です。

なんとなく人間の業のようなものを感じてしまうのは私だけでしょうか。

お堂のおびただしい量のお札を見ながら、「なんか、デジャブ感があるのはなぜだろう。」と記憶を辿り、気がつきました。これです。

こちら、今回訪ねた長谷堂観音
参考資料、幸福駅

幸福駅はキップ型のカードに願い事を書いて貼っているのでした。
うーん、日本人のやることは、昔も今も大して変わっていないということですね。

長谷堂の詳細(最上三十三観音HP)

第13番 三河村(曹洞宗)

長谷堂から、山形盆地の西側の縁を走り、およそ40分で本日最後の「三河村」に到着。平地の真ん中なので自然の圧倒的な迫力にはやや欠けます。でも、熊やイノシシやらの心配がないのは良いところ。
こちらの仏像は「秘仏」であり、1200年前に作られたといわれる仏像は一度もご開帳されたことがないといいます。

「ということは、実際には何もない可能性も?」と考えてしまう私には、ご利益は来ないでしょうか。(でもしっかりお願い。)

そういえば、皇位継承の三種の神器も同様でした。

ここで、久しぶりに参拝者に出会いました。

おそらくご近所のおばあちゃん。
(ご近所の根拠は、手押しカートの存在。)
おばあちゃんに「こんにちは。」と声をかけるも、こちらを一瞥しただけで返事も反応もなし、お堂の隅っこで本尊に背を向けて手を合わせています。
こちらの拝礼が終わって、「今日は暑くなくていいですね。」と声をかけるも、やはり反応なし。

もしかして、耳が遠いのかな。それとも知らない男性に話しかけられても無視しなさいと教えられてるのかなあ。(小学生か。)
よくわからないけど、深追いするのも憚られ、すごすごと退散することにします。最後の最後になんかワジワジするけど、これもまた人生か。

ここから自宅までは30分かからないくらい。

そろそろお昼なので、近所のすき家で牛丼をいただいて帰りました。

本日の走行距離、およそ40キロ。

三河村の詳細(最上三十三観音HP)

曹洞宗なので、お墓のうしろに卒都婆立てがあります。
手入れが行き届いて、きれいな境内。杉の木が派です。
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