誰もが知ってる名作「となりのトトロ」

 作品についてはもう何も言うこともないでしょう。スタジオジブリの代表作と言っても過言ではない伝説の作品ですから。
 トトロがこの世界に現れた(つまり映画ができた)のが1988年。今から30年も前のことです。舞台は東京の狭山丘陵あたりという話なので、山形県とは縁もゆかりもない映画なのですが、映画公開からしばらくして、突如として山形県鮭川村の小さな杉が一躍全国にその名を轟かせることになったのです。

トトロそっくりの木があった

これですよこれ!
トトロにそっくりの木が山形県鮭川村にあったのです。
もともと地元では有名な木でしたが、たまたま形が似てることから、多くの観光客が訪れる地となったのです。

正式名称を「小杉の大杉」と言います。
なのこっちゃ?という名前ですが。この木のある地区が「小杉地区」なのです。そこにある大きな杉なので「小杉の大杉」とねってしまったわけ。

この木が「トトロの木」と呼ばれるようになった30年前は、大した観光地でもなかったので、駐車スペースが少しあったくらいでした。ほんとに何もない状態でした。

小杉の大杉(トトロの木)の位置は

山形県民でないと、地図を見てもまったくピンとこない場所です。

30年前、何もなかった「小杉の大杉」は、2019年の今、多少は観光客を受け入れる体制が整っておりました。

駐車場きれい!トイレもある!

当時のようすはもはや記憶の彼方ですが、少なくともこんな立派な駐車場はありませんでした。しかも、トイレも作られています。
残念ながら商店はありません。いくら観光地化されたとはいえ、おそらく1日10人やそこらでしょうから、店や食堂を作っても苦しいだけでしょう。でも、自動販売機があるから、渇きは凌げます。

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駐車場から坂を下ると、看板が見えてきます。
これで一本の木なのですよ。
樹齢1000年だって。

この杉の木、地元では相当有名で大切にされてきた御神木です。根元から3つの幹に分かれて立ち上がり、とても一本の木には見えない壮大な樹勢を誇っています。トトロに似てるとか似てないとかの前に、このあたりでは有数の巨木ですから、一見の価値ありですね。

見学したら、きちんとお参りしましょ。

鮭川村にある近隣の観光地

あまり有名なものはないのですが、羽根沢温泉という小さな温泉が近所にあります。美人の湯で有名なヌルヌルしたお湯が特徴です。ヌルヌルするのは強いアルカリのため、皮膚のタンパク質が溶け出してヌルヌルするのです。肌の弱い人は上がり湯をきちんとかけましょう。

羽根沢温泉

それから、最上三十三観音のゴールである「第三十三番 庭月観音」も、車で10分足らずです。せっかくですからこちらにも立ち寄りましょう。

庭月観音 ここで打ち止めですから満願成就のありがたい観音さまです。

ちょっと遠くて、周りには大きな観光地もありませんが、それだけに「ここを訪ねたら、かなりのマニアか通好み」と言える「トトロの木」に、みなさんも一度足を伸ばしてみてください。

トイレの中に、観光ガイドと無料のポストカードがありますよ。
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