「愛の国から幸福へ」
この言葉とともに大ブームを巻き起こした「愛国駅」と「幸福駅」。
残念ながらすでに廃線となりましたが、観光地として今も残っています。
いったい、どんな形で残されているのでしょうか。
目次
「愛国駅」と「幸福駅」のおさらい
国鉄広尾線の駅で、愛国は昭和4年、幸福は昭和31年に開業。
その駅の名前から、一部の旅人には知られた存在であったが、1973年のNHK「新日本紀行」で取り上げられたことが、大ブームのきっかけになった。「愛国から幸福ゆき」の切符は、1974年には300万枚の売り上げを記録している。
観光地としての知名度は上がったものの、乗客の増加は見込めず、1987年2月2日、広尾線の廃線に伴い、両駅とも廃駅となった。
現在は、駅舎を残し、観光施設として毎年多くの観光客を受け入れている。
1974年、芹洋子さんのヒットソング
愛国駅の今
幸福駅の方がやや有名ですが、
実際に売れた乗車券は「愛国から幸福」です。
こちら、愛国駅の切符が売れたのです。
現在の愛国駅は、交通記念館になっています。
絶句・・・
販売1000万枚記念モニュメント。
ほとんど乗らないのに、22憶の売り上げか・・・
それでも廃線になったんだね。
この乗車券は、ブームが起きた時には東京あたりでも特設売り場で販売したことがあったとか。その時は定価でなく、かなり高額で売ったという話を、幸福駅売店のおじさんから聞きました。
駅には蒸気機関車が止まってます。
「19671」という数字が見えています。
調べてみると、1917年度に川崎造船所で作られた54台の最後の1台のようです。
9600形と言えば、山形県米沢と新潟県坂町を結ぶ「米坂線」を走っていました。
何回か乗った記憶があります。
トンネルの前でブオーっと警笛が鳴り、みんな窓を閉めたものです。
おっと、脱線した。(列車じゃなくて話が。)
駅舎周辺は、気持ちの良い公園になっています。
幸福駅の今
幸福駅も公園になっています。
いかにも幸せになれそうなベンチ。
「ここに座ったら幸福になる」なんて言われて・・・ないですね。
2台の(たぶん)ディーゼル車が止まっています。
中はこんな感じ。
こっちはホーム側の1台。
懐かしい座席です。
こちらは展示スペース。
駅で結婚式を挙げたカップルの写真が並んでいます。
そして、駅舎
何があったんだー!!!???
「かわいい」というより、人の持つ欲望への執着心を感じてしまいます。
そのうち、「妖怪幸福駅」になったりして。
写真に撮りませんでしたが、駅舎のすぐそばに売店があります。
売店のおじさん、すごく話好きで、いろいろ教えてくれます。
ホームページを見ると、名物おじさんなのですね。
切符、買っちゃいました。
(はい、ミーハーです。)
お守りにします。
写真を撮って気がついた。
「発売日当日限り有効」・・・
7月14日でご利益も終了?・・・
いやいやいやいやいや・・・
深く考えまい。
幸福は、自分の力で手に入れるものさっ!!
おまけ
ご近所に、花畑牧場があります。
ソフトクリーム、ラクレット、おいしいです。
もちろん生キャラメルも。