全国47都道府県に、県立美術館があります。
そのコレクションは、県にゆかりのある人だったり、県出身の資産家の寄贈だったり、個性的なものが多いです。
単純に「美術品を集めて展示する」ということなのに、もしかしたら県立博物館よりもバリエーション豊かかもしれません。
いつの日か、47全てを見て周りたいという野望をこめて、第1回目は岩手県立美術館です。
目次
岩手県立美術館はここにあります
盛岡駅から歩いても30分くらいでしょうか。
大きな公園の中にあります。
公園には盛岡市の子ども科学館や、遺跡の学び館などもあり、家族で一日過ごすのもいいですね。
もちろん無料の駐車場もありますから、自動車で行くのも便利です。
岩手県立美術館は、こんな建物です
巨大な建物です。近距離ではカメラに収まりません。
洗練された流れるようなフォルム、いいですね。
コンクリート打ちっぱなしの外観は、最近の流行でしょうか。
中も、近未来的というか、無機質な中に遊び心があります。
展示室は撮影禁止でしたので、ここには載せませんが、
木の床に白い壁というオーソドックスな内装です。
(というか、ここはあまり頑張ると作品とケンカしちゃいます。)
今回の企画展は、「ユニマットコレクション フランス近代絵画と珠玉のラリック展」
当日券1200円でした。企画展についてはここでは触れません。
企画展を見れば、常設展も入れます。
常設展のみの入場は410円。
岩手県立美術館のコレクション
岩手県立美術館では、岩手県出身およびゆかりの作家の作品を中心として、近・現代の優れた作品を収集しています。
季節ごとに作品の入れ替えを行い、常設展示室、萬鉄五郎展示室、松本竣介・船越保武展示室の3室で公開しています。
常設展示室では、岩手の洋画黎明期の画家佐藤醇吉、五味清吉から、現在活躍中の現代美術家長谷川誠、宇田義久まで、主に岩手の作家たちの作品により、絵画の流れをたどります。また、近代彫刻の先駆者長沼守敬、石による力強い人物表現が魅力の照井榮など彫刻家の作品、鈴木盛久(13代)、鈴木貫爾親子の工芸作品もご覧いただきます。 (常設展作品一覧 より)
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岩手県ゆかりの作家の作品をしっかり集めて保存しています。
県立美術館の役割のひとつですね。
岩手県の代表各と言えば、やはり萬鉄五郎です。
蛇足ですが、
「よろず てつごろう」です。「まんてつ ごろう」ではありません。
明治18年生まれ。
ヨーロッパの前衛美術の動向に感応し、実験的な作品を多く残しています。
特徴的な自画像を多数描いていること。
キュービズムの手法をいち早く取り入れていること。
明治時代、それこそ自分を追い込むように絵に没頭したのだろうと、
勝手に想像してしまいます。
とにかく、絵に気迫が感じられますよね。
41歳という若さで亡くなったのも、なんだかわかるような気がします。
岩手県立美術館の所蔵リストには、823点の作品が名を連ねています。
実際に展示されていたのは、その中の50点ほどでした。
なお、花巻市には萬鉄五郎美術館があります。収蔵作品はわかりませんが、ファンの方はこちらも訪ねてはいかがでしょうか。
岩手県立美術館のレストラン
正面入り口のすぐわきに、レストラン「パティオ」の入り口があります。
中に入ると、
明るくて、なかなか良い雰囲気です。
11時です。お客さんはまだいません。
期間限定の「スペシャルチキンカレー焼き野菜添え」もおいしそうですが、
ここはメニューにある「漁師風・イーハトーブ・ペスカトーレ」にします。
見た目は普通ですが、魚介の火の通し方が絶妙です。
しっかり火を通しているのに、焼き過ぎて固くなることもなく、
おいしくいただきました。
参考リンク