全国あちこちに出没すると、その地の県立美術館には足を運ぶことにしております。
今回は、富山県立美術館です。
なかなか素晴らしい施設ですよ。
目次
屋上の遊び場が秀逸
驚いたのが屋上です。「オノマトペの屋上」と名付けられた屋上は、子供が喜ぶ遊具がたくさんあります。ジャンプの山を中心とした遊具は、それ自体がカラフルなオブジェとなっており、子供でなくてもゆっくり休みながら空間を楽しむことができます。また、外に目を向けると環水公園の美しい庭園が眼下に臨め、晴れた日には立山の山並みがくっきりと見えます。(残念ながら来館日は曇り空でした。)
驚いたことに、この施設は無料なのです。展覧会の入場券を買わなくても屋上に行けちゃうのです。
このあたり、富山県の姿勢が感じられていいなと思います。
館内にも楽しい場所が
下の写真は、人の動きをキャプチャーしてスクリーンに絵を描くソフト。この大きな装置が2つあります。親子で、踊りながら絵を描く姿は、見ていてほっこりします。
それから、子供向けの活動コーナー。この日は紙工作でした。親子づれのお客さんは次から次と申し込んで、インストラクターの指導で作業をしていました。
マグネットをペタペタ貼ってお絵かきができるコーナーもありますよ。
屋上だけでなく、これら館内のブースも無料です。
入場券を見せて入る展示スペースの外にありますから。
つまり、無料で1日遊べちゃう!
美術館のメインである展示は
こちらは、まあまあ一般的なレベルのコレクションです。西洋のコレクションがそれほど多いわけではありませんが、日本の美術館には珍しく「写真撮影OK」のいなっていました。(常設展だけね。それからフラッシュは禁止)
また、ポスターのコレクションに力を入れているようで、こちらは興味深いものがありました。
でかいクマさんがいました。三沢厚彦作の木彫りです。
クマさんは、外にもいます。
瀧口修造コレクション
富山県生まれの詩人。シュールレアリズムにいち早く影響を受け、自ら詩を作りながら、シュールレアリズム美術の普及にも務めた人です。小さな空間ですが、瀧口のコレクションが綺麗に飾ってあります。
お昼は「たいめいけん」でどうぞ
有名な洋食屋である「たいめいけん」が美術館にあります。
オムライスが人気メニューです。店内はガラス張りで開放的。景色と味覚の両方を堪能できる場所です。
まとめ
お近くに立ち寄ったら、ぜひ訪問してください。コレクションの充実とかその時何をやってるかではなく、建物とフリースペースの充実度を感じてください。この美術館の姿が、これからのスタンダードになるかもしれません。