全国47都道府県に、県立美術館があります。
そのコレクションは、県にゆかりのある人だったり、県出身の資産家の寄贈だったり、個性的なものが多いです。
いつの日か、47全てを見て周りたいという野望を持ち、こつこつと訪ねていきましょう。
第2回目は宮城県立美術館です。
目次
宮城県立美術館はここにあります
仙台駅から地下鉄東西線に乗り、「国際センター駅」で降りて、西1出口から徒歩7分
(出口を間違うと、遠くなります。)
又は、「川内駅」の北1出口から徒歩7分です。
そうそう、国際センターには羽生弓弦選手の等身大パネルがあるとか。
もちろん無料の駐車場もありますから、自動車で行くのも便利です。
宮城県立美術館は、こんな建物です
こちらもかなり大きな建物です。どの方角から見ても全貌がつかめません。
エントランスを歩くのも大変なくらいです。
もちろんカフェもあります。
また、小さな子供の遊びルームもあり、幼稚園くらいまでは絵本を読んだり積木で遊んだりできました。
(もっとも、我が家の娘は3歳くらいの時に、狂暴なお嬢さんの攻撃を受けて早々に逃げ帰りました。泣。)
それから、研修室や自主製作ルームなんかもあって、人によってはかなり使える施設です。
今回の企画展は、「絵本の引き出し 林明子原画展」
当日券800円でした。
企画展を見れば、常設展も入れます。
林明子さんの絵本には、ほんとにお世話になりました。
我が家にも何冊もありました。
娘が小さかった頃を思い出し。
(この美術館で泣かされたことも思い出し。)
ほのぼのしました。
ミーハーで、絵ハガキも買っちゃいました。
せっかくなので、林明子原画展公式ページ
(最終が東京で2018年7月なので、そこでリンクが切れるかも。)
常設展のみの入場は300円です。
宮城県立美術館のコレクション
宮城県美術館は1981(昭和56)年11月開館しました。作品の収集は宮城県および東北地方にゆかりのあるものを中心に幅広くすすめられ、明治時代以降現代までの日本画、洋画、版画、彫刻、工芸などのほか、カンディンスキー、クレーなどの外国作品や戦後日本の絵本原画も収蔵されています。1990(平成2)年6月には、本館西隣に佐藤忠良記念館がオープンしました。(公式HPより)
他の県は、だいたい県ゆかりの作家の作品をしっかり集めているものです。
それが、県立美術館の役割のひとつです。
でも、宮城県美術館は「宮城県及び東北地方にゆかりのあるもの」を集めています。
我こそ東北の盟主だという自負心があるのかな? ちょっと鼻につくかなあ?
でも、きちんと集めてくれていることには感謝しましょう。
それから、、カンディンスキー、クレーというかなり変化球の作品を収集していたり、
エゴンシーレも何点かあります。
かなり個性的なコレクションです。
今回の常設展示で目を引いたのが「パン」という芸術雑誌の付録の版画。
1895年から1900年まで、ドイツのベルリンで発行された「パン」という名の芸術雑誌。
そこには付録として版画がついていたのだそうです。
この「パン」をはじめ、ドイツ各地に挿入絵入り雑誌が発行され、
ユーゲントシュティール(フランス語ではアールヌーヴォー)の旗手たちの発表の場となったのだそうです。
その代表の一人が、上の絵の「ペーターベーレンス」です。
こんなマニアックなものに良く着目して集めたもんです。
宮城県立美術館おそるべし。
ほかにも見るべき作品は多いのですが、
長谷川潾二郎の「猫」
これ、いい絵ですよ。
長谷川画伯は、見たものしか書かないというポリシーで、愛猫のほっぺの下にはさまったひげを書くことができなかったとか。
見るたびに幸せになれる絵です。
猫ちゃんの名前はタローです。
ミュージアムショップには、タローグッズがいくつかあります。
お土産に、来館記念にいかがですか?
佐藤忠良記念館と、アリスの庭
佐藤忠良は、宮城県を代表する彫刻家。
いえ、日本を代表すると言っても過言ではない人です。
トレードマークのカンカン帽作品をはじめ、多くの作品が収められています。
日頃は絵画が中心という人も、ぜひ立ち寄ってみましょう。
だって、せっかく別料金なしで行けるのですからね。
(記念館に入る時に、企画展・常設展のチケット出してね。)
余談ですが、佐藤忠良さんは、俳優の佐藤オリエさんのお父さんです。
上の写真、よく見ると左側に中庭が見えますね。
「アリスの庭」と名づけられた空間です。
いくつかの彫刻を写真に収めました。他にもありますよ。
作品は、ひとうひとつが別の作家のものです。これもおもしろいですね。
宮城県立美術館のレストラン
ショップの向かいに開放的なレストラン・カフェがあります。
名前を「Café mozart Figaro」といいます。
いろんな形のテーブルとイスがあります。好きな席にどうぞ。
メニューは、林明子にちなんだ特別メニューもありました。(期間限定)
今回のチョイスは「エビと季節野菜のキッシュ」1000円(+200円でコーヒー)
こんなおしゃれなものを注文したのは、初めてです。
コスパを考えたら。ハンバーグやカレー系もいいですよ。
佐藤忠良記念館の方にも小さなカフェがあります。
でも、こちらは時間限定のようで、スタッフがいるときといないときがあります。
宮城県立美術館 かなり楽しめますよ。
ぜひお越しください。
参考リンク